猫に「ドッグフード」は危険?猫に必要な栄養素とは

猫に「ドッグフード」は危険?猫に必要な栄養素とは

店頭のペットコーナーへ行くと、キャットフードとドッグフードの陳列が、わかりやすく分かれています。猫も犬も、お魚&お肉は食べるし、分ける必要はないんじゃない?と思った方に向けてそのギモンを解消!分ける必要性があるから、分けてあるのです!

10709view

SupervisorImage

記事の監修

北里大学獣医学科卒業。埼玉県内の動物病院で勤務医をしながら教育・研究にも携わっており、大学では『伴侶動物の鉄代謝』をテーマに研究しています。『猫は小さな犬ではない』という格言のもと、何よりも猫ちゃんの健康と福祉の向上を一番に考え、日々の診療に励んでおります。

動物種の違いと食の違い

猫と犬と遊ぶ赤ちゃん

『肉食の猫』と『半雑食の犬』では、食生活に違いが出るのは当然です。どちらも、人が愛情を注ぐペットとして、当たり前に寄り添う存在だからこそ、食生活の間違いは、致命的になりかねません。

キャットフードは猫に。ドッグフードは犬に。正しく食べさせてあげる事が、飼い主さんの責任なのです。けれど、見た目はそっくりのペットフード。お皿に出してしまうと、見分けがつかないのが正直なところですね。

そして、店頭に並ぶキャットフードを見ると ”お魚系” が圧倒的に多いので、ささみや鶏むね肉、牛肉等の肉系が豊富なドッグフードに目が行ってしまう事、お肉派猫ちゃんの飼い主さんには、あるある!なお話かもしれません。

けれど、その誘惑には負けてしまうのはNGです。

話を戻しますが、猫と犬では動物種が違います。体が求める栄養素が違うので、猫にはキャットフード、犬にはドッグフードがベストとなるのです。

猫にとって欠かせないタウリン

タウリン

タウリンとは、アミノ酸の1つになります。人間用の栄養ドリンクのCMでも、タウリン配合!と謳う程の成分で、主に期待される効果としては、

  • 心臓・肝臓・目の機能維持
  • 疲労回復 など

が挙がってきます。

人間や犬はタウリンを体内で作ることができますが、猫はそれができない為、キャットフードには、猫に欠かせない ”タウリン” に加え、その他ビタミンB群やビタミンDなどの猫に必要な栄養素がしっかりと配合されています。

タウリンは、猫の体内で作る事ができないので、外から摂取する他ありません。欠乏してしまうと、心臓や肝臓、目の機能が低下してしまう為、注意が必要です。

タウリン不足で引き起こす疾患

タウリン欠乏症とも言いますが、猫にとって必要なタウリンが足りないままでいると、大きな疾患に繋がってします。

網膜の萎縮

視力低下・失明などもあり得る疾患

拡張型心筋症

心臓拡張により血液循環の低下が起こり、命の危険も大きい疾患

繁殖機能の低下

流産や、発育機能の異常の可能性があります。

必要栄養素が不足してしまうと、起こる疾患も命に関わる事があります。特に目や心臓の疾患は、生きる上でリスクがあり、完治の難しい病気となります。補う事で予防ができるので、日頃から食事への配慮を心掛けましょう。

サプリメントの活用

猫にとって必要な成分をサプリメントとして与える方法もあります。パウダータイプやタブレットタイプなど、大手メーカーでも販売されているので、獣医さんとの相談の元、あげてみましょう。

※基本的には、キャットフードで十分です。

猫にドッグフードは良くない

 ご飯中の猫たち

見た目では、犬の方が運動量も多く、栄養も猫以上に必要なのでは?と思いがちですが、体外からの必要栄養素の摂取量は、猫の方が多く必要となります。

その為、キャットフードの方が高たんぱく&高脂質。猫がドッグフードのみで生活していくと、栄養不足になってしまいます。

逆に犬がキャットフードのみで生活を続けることも負担が大きくなってしまう為、『猫にドッグフード』『犬にキャットフード』は、おススメではないのです。

まとめ

心臓と聴診器

動物種としての人・犬・猫。同じ世界で生きていますが、体の構造や必要となる栄養はそれぞれで違います。キャットフードも、ドッグフードも、人が研究に研究を重ねて作り上げた”バランスの摂れた食事”です。考えなしにあげてしまうより、考えてあげる事を意識して、与えてあげましょう。

食欲が落ちてしまった時は、健康も考えてのトッピングや、いつものキャットフードを細かくしてみるなど、ちょっとした変化で猫が食べてくれる事もあります。何をあげてもそっぽを向いてしまう場合は、具合が悪い可能性も考えて、動物病院へ行ってあげてください。食べない=不調のサインです。

スポンサーリンク