猫が食べてもOKな『果物』4つ

猫が食べてもOKな『果物』4つ

猫のご飯やおやつはどうしても似たものばかりになってしまいがちですよね。「愛猫に色々なものを食べさせてあげたい」そう感じたときはオヤツ代わりに少量の果物をあげるのはどうでしょう?、気をつけるべき点はいくつかありますが、果物には様々な効果があるので猫の体に良い影響を与えやすいといえますよ。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.バナナ

バナナを抱く猫

栄養満点な果物として知られているバナナは、猫が食べられる果物の1つとなります。バナナは食物繊維が多く含まれているので、猫が便秘気味な場合に与えると問題を解決しやすくなるといえるでしょう。

ただ、糖がたくさん含まれていますから、与えすぎると肥満や糖尿病になる可能性があるので、与える量はあくまで一日にスプーン一杯程度にすることをおススメします。

またバナナに限らず、果物を猫に食べさせる場合は、『果肉のみ』を与えるようにしなければいけません。なぜなら皮や房、種には猫に危険な成分が含まれていたり、腸閉塞を起こしてしまったりする危険性があるからです。

2.リンゴ

リンゴの上で眠る猫

リンゴにはリンゴ酸やクエン酸、カリウム、カルシウムやリン、食物繊維などの成分がたくさん含まれています。なかでも、リンゴ酸やクエン酸は猫が発症しやすい症状『結石』を予防できる成分として知られていて『尿結石を予防するためにリンゴを食べさせると良い』なんて言われていたりもします。

ただ、リンゴには結石の原因となるカリウム、カルシウムやリンも含まれているため、あまり過信しない方がいいかもしれません。あくまでオヤツの代わりとして与える程度が良いといえるでしょう。

3.スイカ

スイカをかじる猫

スイカも猫が食べられる果物となります。スイカの90%は水分でできているので、愛猫に与えると手軽に水分補給をさせることができます。また、疲労回復効果のあるビタミンCやカリウム、血流の流れを良くしてくれるシトルリンというアミノ酸も含まれていたりします。

スイカには老化防止をしてくれるリコピンも含まれているので、まさに様々なメリットがある果物といえます。ただ、他の果物に比べると少ないですがスイカにも結石の原因となるミネラル成分が含まれていますし、たくさんの量を与えてしまうと、水分を取り過ぎることによって下痢や嘔吐を引き起こす可能性があります。

また、猫が腎臓や心臓に持病を持っている場合は、スイカに含まれているカリウムによって症状が悪化する可能性が高いので、与えないようにしてくださいね。

4.桃

桃と猫

トロトロした果肉が特徴的な桃も猫が食べてもOKな果物となります。桃はビタミン、食物繊維を含んだペクチン、カリウム、リン、カテキン、ナイアシン(ビタミンB3)といった成分が含まれています。

そんな桃は他の果物同様に、食物繊維がたくさん含まれているので、猫の便秘を解決しやすい食べ物として知られていたり、たくさんのビタミンを含んでいるので栄養豊富な果物といえるでしょう。

桃に含まれているカテキンは、抗菌作用があるので抗がん作用や歯肉炎予防に効果的だと考えられていたりするのですが、具体的には猫の体にどういった影響を与えるのかがまだハッキリと分かっていないそうなので、与えすぎないように気をつける必要があります。

また、桃には結石の原因となるカリウムやリンも含まれていますので、与える際は少量与える程度にしてくださいね。

まとめ

むー

猫は肉食動物となりますが食べてもOKな果物はいくつかあります。ただ、果物を食べすぎると消化不良を起こし下痢や嘔吐をしてしまう可能性が高いので、与える際は一日スプーン一杯程度にすることをおススメします。

果物の房や皮、種には猫に悪影響を与える成分がありますので、果肉のみを与えるようにしてくださいね。

また、猫の持病によっては果物を与えると症状が悪化する場合がありますので、愛猫のオヤツとして果物をあげたいのでしたら念のためまずは獣医に相談することをおススメします。愛猫の食生活をより楽しくできると良いですね。

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