猫は寒いのが苦手
猫の祖先と言われたリビアヤマネコは、北アフリカに生息していたと言われています。生息地が砂漠地帯ともあって、基本的に暑さに強く寒さに弱いと言われているようです。冬は冬毛で体温を守ろうとしますが、寒いのが苦手な猫は、それだけでは冬を乗り越えるのは厳しいようです。しかし、寒い国で生まれた猫は寒さに強く、寒さに耐え抜く力が身についたと言う猫種もいます。
猫にもあたたかい食事をあげよう
ご飯を温めてあげる
猫にご飯を与える時に、少し温めてあげるだけで体温が下がらず、また臭いによって食欲も増します。ウエットフードをあげる時に、ぬるま湯を少し混ぜてあげるか、レンジで軽く温めてからあげると良いでしょう。
身体の温まる食材
旬ならではの食材には身体を温める効果もあります。猫にも、身体を温める食材を取り入れてあげると良いと思います。寒い地域でとれる食材には、身体を温める野菜や果物が沢山あります。
かぼちゃ、カリフラワー、ゴボウ、にんじん、りんご、さくらんぼなどは全て、寒い地域でとれる代表的な食材です。また、鮭、まぐろ、かつお、北海道の食べ物ジンギスカンで食べる羊肉も体を温めると言われている食べ物です。身体を温める食材を見分けるポイントは、産地が寒い地域かどうか、暖色系の色か、土の中で育つ部位かどうかという事があげられるようです。
スープで体もホカホカ
寒い時は、身体の芯から温めると良いそうです。猫の身体を少しでも冷やさないようにするには、温かいものを食べるのが大事になります。スープにして食べやすくすると、身体も温まるし体力もアップしてくれます。
また、寒くなると猫の水分量も減ってきます。ドライフードだけでは水分不足です。お肉、お魚、お野菜を入れてスープにしてあげたり、いつものフードにスープを混ぜてあげたりしてあげましょう。
猫が熱いと感じない食事の温度
適温は38~40℃くらい
猫舌と言われる猫の適温は、人肌より少し高めだそうです。ご飯を温めてからあげる時は、指を入れて確認してみて下さい。ほんのり温かいくらいが目安で温度にすると、38~40℃が丁度良いそうです。この温度が食べやすいのは、獲物を食べていた頃の名残りもあり、獲物の体温に似ているからなのだそうです。
猫は温度を鼻で察知する
猫が温度を感じるのは、まず鼻だそうです。目の前にある物に対して、鼻から吸い込んだ空気で温度を感じとるそうです。それが熱い、冷たいなど舌ではなく、鼻で察知する事ができるようです。口に入れる前に、鼻で温度が判断できるという一面があるようです。
猫の飲み水も人肌ぐらいの物を
猫が飲む水にも、気をつけてあげた方が良いでしょう。冷たい水を飲みすぎると、胃を冷やし血流や消化液の活性の妨げになり、胃に負担がかかってしまいます。水の温度で効果の出方もあるようですが、腸内環境を整えるのに適しているのは、常温の水だそうです。また、人肌ぐらいの温度にしてあげる事で代謝が上がり、冷え性にも良くなります。身体の温度に近い水が、身体に良いと言われています。ただ、どのくらいの温度の水が好きかは、猫の好みにもよりますね。
まとめ
猫の身体を冷やさない食事のコツを紹介してみました。寒い時は人間同様に、猫にも温まる食事をあげると良いみたいです。部屋の温度も重要ですが、内側から温まるようにするのも大切になるようです。寒いのが苦手な猫には、食事や水の温度も大切なポイントになるのでしょう。
そして食事を温めてあげると良い点は風味が増すことです。フードの香りが猫の食欲をそそるので、たくさん食べてくれるといいですね。