なぜ猫は病院に行く事を察するの?
どうして猫は、病院に行く事を察してしまうのでしょうか?
1.飼い主の行動パターンを覚えている
猫は嫌なことは、良く覚えています。以前に病院に連れて行かれて嫌な思いをした場合、その時の飼い主さんの行動を覚えていて、「はっ!あの嫌な場所に行く気だにゃん。逃げるにゃん!」と察してしまうのでしょう。
しかし、必要な際にはすぐに病院に連れて行けるように備えておく必要があります。ですから、いざ病院に行くという時には猫に悟られないようにする為に、病院に行く前の行動を崩してみましょう。病院に連れて行く際にもしいつも同じ順番で行動していたら、順番を変えてみてください。例えば、「カバンを持ってから鍵を持つ」→「鍵をあらかじめカバンに入れておく」などです。いつもと違う行動なら猫が、病院を察しない可能性はあります。
2.「病院」という言葉を覚えてしまった
猫の知能は人で言う2~3歳程度と言われており、良く聞く単語程度なら、覚えられると言われています。猫が自分の名前を覚えているのも、頷けますね。ですから猫が、「病院」と言う言葉を覚えていても何の不思議もないのです。
飼い主さんの口から「病院」と言う言葉が出ると、「あっ!病院行くにゃ!」と分かってしまうのでしょう。この場合、「病院」と言う言葉は封印して、決して口に出さないように気をつけましょう。
3.キャリーケースが出てくるから
猫を病院に連れて行く場合、必ずキャリーケースに入れて行くと思います。このキャリーケースが出てくることで、猫が病院に行くと察してしまうのです。
この場合はキャリーケースを、いつも部屋に出しておくことをオススメします。いつもあるものならば猫も、警戒心を抱かずにいられるからです。災害時のことを考えるとキャリーケースには慣れさせておいた方が良いので、キャリーケースは特別な時に出すものではなく、いつもそこにあるもの、と猫に認識して貰いましょう。
4.飼い主の気持ちを感じている
猫は相手の気持ちを察するのが、得意です。飼い主さんの「病院に連れて行かなきゃ!」と言う気持ちを感じて、分かってしまうことも。病院に行くときは、無心で猫に近づくようにしましょう。
猫が危機を感じる事
病院以外で猫が危機を感じる事は、どんな事でしょうか?
爪切り
武器でもある爪を切られるのを、危機と感じる猫もいるでしょう。また、爪切りの際に敏感な爪先を触られるのが、嫌なこともあります。
ですが、爪が尖っていると猫も飼い主さんも危険です。なるべくカットするようにした方が良いのですが、どうしても難しい場合は洗濯ネットに入れて行ったり、動物病院などで切って貰いましょう。
シャンプー
シャンプー時に体が濡れるのを、大半の猫は危機と感じます。体が濡れたままでいると冷えて、命に関わる危険性があるからです。ですから、シャンプーするとなると大騒ぎとなることもしばしばでしょう。
歯磨き
歯磨きはできるだけ行った方が良いのですが、これも嫌がる猫が多いです。体が固定されるのも、猫にとっては危機感があるのでしょう。できれば歯ブラシでの歯磨きがベストですが、どうしても無理な場合は歯磨き以外の方法(歯磨きおやつ、ジェルなど)で、ケアしてあげてください。
来客
来客があると、大抵の猫は危機を感じて逃げてしまうでしょう。何者か分からない人の訪問に戸惑い、危険はないかドキドキしているのです。やってはいけないのが、隠れている猫を引っ張り出して、来客に会わせようとすること。猫に多大なストレスを与えてしまいますので、隠れている猫は自分から出てくるまで、そっとしておいてあげてください。
新入り猫
新入り猫が来ると、猫は様々な危機を感じます。自分の縄張りが侵されてしまう恐怖と、どんな相手か分からない戸惑いなど…。ただでさえ環境の変化に敏感な猫なので、新入り猫が来た時は時間をかけて、ゆっくり慣らすようにしてあげましょう。
まとめ
猫は行動がとても素早いですから、一度逃げられると捕まえるのが大変です。狭い隙間などに逃げ込まれたら、それこそ出て来るまで待つしかないこともあります。病院に行く時はなるべく、猫に悟られないように注意しましょう。おやつなどで釣っても良いですし、病院から帰って来た時に、ご褒美でおやつを与えるのも有効です。病院に良いイメージを持って貰えるよう、努めると良いでしょう。