猫がなつかない理由は?なつかせる方法や飼い始めるときの注意点

猫がなつかない理由は?なつかせる方法や飼い始めるときの注意点

猫を飼い始めたものの、まったくなついてくれなくて困っている飼い主さんもいるのではないでしょうか。今回は、猫がなついてくれない理由や、なついてもらうためにできること、猫を飼い始める際の注意点などをご紹介します。

猫がなつかない理由5つ

猫がなつかない理由5つ

猫を飼っている方の中には、新しく飼い始めた猫が家族の一員としてなついてくれないと悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

猫と仲良くしたいのに、近づくとシャーと威嚇されたり、触ろうとすると手を噛んだりすることがありますよね。猫がなついてくれない場合、必ず何らかの理由がありますので、一つずつ確認していきましょう。

猫は見知らぬ存在への警戒心が強い動物である

猫は、初めて見るものや人に対して、警戒心や恐怖心を抱くことが多いです。なぜなら、野生時代の危機回避の本能が猫にも残っているからです。

野生動物は常に危険と隣り合わせの環境で生きています。油断したら敵に襲われてしまう、近づいたら攻撃してくるかもしれないという本能がDNAに刻まれているのです。

会って間もない飼い主に対しても、素性が分からず危険なものかもしれないと警戒しているのでしょう。

人が猫にとって嫌なことをくり返している

私たち人間が何気なくやっていることが、猫にとっては非常に不快だということがあります。

例えば、猫の近くで掃除機やドライヤーなどの大きな音を出すものを使ったり、猫を叱るときに強く怒鳴ったりすると、猫は飼い主を怖い存在、不快な存在として認識してしまいます。

また、かわいいからといって、猫をじろじろ見るのはやめましょう。猫の世界では、猫の目をじっと見つめることは「これから攻撃するぞ!」というサインなのです。これは、猫が警戒している合図なのです。

猫がリラックスできない環境になっている

猫は環境の変化にとても敏感です。もともと人懐っこい猫が、引っ越しや模様替えなどの生活環境の変化で、なつかなくなったというケースもあるようです。

一人暮らしをしている人が結婚すると、結婚相手と一緒に引っ越しをして暮らすことになると思いますが、猫にとって新しい生活環境や飼い主以外の人に慣れるには時間がかかります。

飼い主以外の人が突然猫の生活圏に侵入してくると、縄張り意識の強い猫は警戒します。

また、子供がいる家庭で猫を飼いはじめる場合も注意が必要です。猫は自由気ままにのんびり過ごせる環境を好みますが、子供は落ち着きがなく猫を強引に触ってしまうこともあります。

こういった猫にとって、リラックスできない環境はストレスとなり、なつかない原因にもなります。

過去のトラウマや野良猫時代の経験から、人慣れしていない

世の中には、猫を捨てたり、虐待したりするひどい人がいます。人に捨てられた猫や、野良猫時代に人に苛められた記憶のある猫は、心に深い傷を負っており、再びなつくまでには何年もかかってしまうことがあります。

また、猫にとって生後3ヶ月ごろまでの子猫時代を社会化期と言い、この時期に他の動物や親、兄弟とのコミュニケーション能力を養います。

しかし、親兄弟と早いうちに離されペットショップで育てられた猫や、社会化期に人間と全く関わらないまま大人になってしまった猫は、人間や他の動物との接し方が分からなくなってしまいます。

そういった猫は飼われていても、飼い主さんに噛みついたり引っ掻いたりすることが多く、まるで家庭内野良猫状態になってしまうことも少なくありません。

新入り猫が先住猫に遠慮している

先住猫がいる環境に、新入り猫を家族として迎え入れる場合、先住猫や飼い主が新入り猫にどう接するかで、猫がなつくかどうかが決まります。

基本的に猫は一人を好む性質を持っていますので、多頭飼いしている環境だとストレスとなってしまいなつかなくなってしまうことがあります。

また、先住猫を優先に可愛がり、新入り猫とのスキンシップが疎かになっていることはないでしょうか?

多頭飼いする場合、先住猫を優先に考えるのは悪いことではありませんが、新入り猫にも気をかけてあげないと拗ねてしまい、いつまで経ってもなついてくれません。

先住猫と新入り猫との性別も重要です。メス猫同士や異性だった場合は、比較的友好的な関係になることがあります。

しかし、2匹ともオスの場合、オスは縄張り意識が強いので、先住猫が新入り猫に対して威嚇するなどキツくあたることがあります。

そうすると、新入り猫は先住猫に怯えてしまい、飼い主と接することにも遠慮するようになってしまいます。

なつかない猫をなつかせる方法

なつかない猫をなつかせる方法

飼いはじめて、すぐになついてくれる猫はほとんどいません。

猫にはそれぞれ個性があり、すぐになつく飼える猫もいれば、全くなついてくれない猫もいます。猫はもともと警戒心の強い動物なので、短期間で信頼関係を築くのは難しいでしょう。

では、警戒心が強くなついてくれない猫をなつかせるには、どうしたらいいのでしょうか。ここでは、自分になついてもらうための方法をいくつかご紹介します。

高めの声で話しかけ、猫が不安になるようなことはしない

猫は男性の低い声よりも女性の高めの声を好みます。

猫にとって低い声というのは威嚇する際に発するものなので、低い声で猫に話しかけると警戒されてしまいます。なので、猫と接するときにはなるべく高めの声で話すと良いでしょう。

また、猫は臆病な動物ですので大きな音や動きの激しいものは苦手です。猫が近くにいるときには、掃除機やドライヤーなど大きな音が出るものはなるべく使わないようにし、急に動いたり忙しなく歩きまわったりすることは避けましょう。

猫はのんびりと穏やかに過ごすような人に、自然となつくようになります。

猫が嫌がることをしない

猫は触ってほしいときや、かまってほしいときには自分から寄って来ますので、無理に触ったり抱っこしたりして猫のペースを乱さないようにして下さい。

基本的に猫は自由気ままなので、あまり気を遣わずに自由に行動させてくれる人の方がなついてくれます。

餌やおやつをあげたり遊んであげたりする

猫との距離を縮めるのに最適なのが、餌やおやつをあげたり、おもちゃで遊んであげたりすることです。

どんなになつかない猫でもお腹は空きますので、警戒していても餌やおやつをあげるうちに、心を開きなついてくれるようになります。

また、猫が遊びたそうにしているのであれば、猫じゃらしなどのおもちゃで遊んであげたり、猫が喜びそうな所を撫でてあげたりするなどして、少しずつ接する機会を増やしましょう。

猫が過ごしやすい環境にする

猫になついてもらうには、まず猫がリラックスして過ごせる環境をつくりましょう。

猫は周りの騒音が激しかったり、人通りが多かったりするところでは落ち着くことが出来ないので、なるべく静かな場合で飼うといいですよ。

また、引っ越しや模様替えなどの急激な環境変化は猫にとってストレスとなってしまうので注意して下さい。

多頭飼いする際には先住猫との相性を考え、新入り猫が尻込みしてしまわないように気を付けましょう。

避妊や去勢手術をした猫は、比較的穏やかで縄張り意識が薄れているため、猫同士で揉める可能性が低くなります。

猫同士のコミュニケーションを真似てみる

猫は鼻と鼻をくっつけたり、お互いに毛繕いし合うなど、気を許した相手にだけする行動がいくつかあります。

鼻と鼻をくっつるのは猫界でいうと挨拶のようなもので、お互いに敵意が無いことを確認するために行います。毛繕いは猫にとって親愛の証で、親兄弟や仲間と過ごしている猫は毛繕いによって愛情表現をします。

なつかない時にはこのような猫同士の行動を真似ることで、コミュニケーションをはかり猫の信頼を得ることもオススメです。

人から逃げるなつかない猫と接する時の注意点

人から逃げるなつかない猫と接する時の注意点

飼いはじめても、怯えてしまって人間から逃げてしまう子もいます。

特に野良猫や捨て猫の場合、人間への警戒心がより強く、なつくまでには長い時間がかかります。無理に距離を縮めようとすると猫にストレスを与えることになり、余計になつかなくなってしまいます。

では、人間になれていない猫と接するにはどのようなことに注意すべきなのでしょうか。

迎えたばかりの猫は落ち着くまでケージ飼育がおすすめ

元野良猫や保護猫は、人間に対して不信感や警戒心を抱いていることが多いです。

そのような状態の猫をいきなり広い部屋で放し飼いにすると、初めての場所や環境、知らないものに囲まれ戸惑ってしまい、餌を食べないなどの原因にもなります。

では、迎え入れたばかりの元野良猫や保護猫はどのような環境下で飼育すべきなのでしょうか?

猫はもともと臆病な性格であり、狭く薄暗い場所を好む傾向にありますので、広い部屋や飼い主との距離が近すぎると落ち着くことが出来ません。

ですから、迎えてしばらくは部屋の隅に設置したケージ内で飼育することをオススメします。その際に、中が見えないようにケージに布などをかけてあげると良いでしょう。

飼い主とある程度距離を保ち、猫がゆっくり周りを観察できる環境に整え、まずはこの場所が安心できるところだと理解してもらうことが大切です。

猫のペースやパーソナルスペースを尊重する

猫になついてもらうには、人間が猫のペースに合わせて接すことが大切です。

飼い始めたばかりの猫は慎重にこちらの様子を伺っている状態であるほとんどですので、この時に猫が嫌がるようなことをしたり、無理に近づいたりとすると慎重に観察している猫のペースを乱すこととなり、不快な思いをさせてしまいます。

また、猫が飼い主に見せる仕草には様々な意味があります。例えば耳を畳んで尻尾を自分の体に巻き付けている場合、恐怖や不安を感じています。

毛を逆立て、牙を剥き出しにしているのは警戒しているサインです。このようなときは猫に触ろうとせず距離を取るようにしましょう。

仕草の意味を理解してあげることで、猫に無理をさせずに接することが出来ます。

元野良猫や捨て猫だった猫には焦らず時間をかける

元野良猫や保護猫は、ペットショップいる猫とは違い人間と接する機会が少なかったり、人間に対して疑心暗鬼になっている場合が多く、なつくまでには半年以上もの長い年月がかかることが予想されます。

いつまで経っても 猫が全然なつかないからと焦って距離を縮めたり、猫にイライラしていると、猫もそれを察知して不安になるので、焦らずゆっくり時間をかけて見守りましょう。

まとめ

猫が嫌がるようなことはせず、安心して過ごせる環境をつくってあげることが信頼を得るための第一歩です。なついてくれないからといって嫌いになったり、可愛くないからと捨てるなんてことは絶対にしないで下さい。

猫の性格や過去の経験によってはなつくまでに時間がかかってしまうと思いますが、猫の意思を尊重し無理をさせないようにしましょう。