猫の嫌いなもの5選
猫の嫌いなものには、私たち人間からすると「どうしてこれが苦手なの?」とびっくりするようなものが多くあります。知らず知らずに猫が嫌がることをしてしまい、愛猫のストレスになったり嫌われたりすることは避けたいですよね。
同じ人間同士でも、好き嫌いは人それぞれです。それが人と猫ならなおさらです。人と猫との異なる感覚を理解して、愛猫と良好なコミュニケーションを取りましょう。ここでは、猫の嫌いなものの中でも、身の回りにあるものや、ついついやってしまう行動など、5つご紹介します。
猫の嫌いなもの① 水
「猫の嫌いなものは?」と質問されたら、「水」と答える人は多いのではないでしょうか。猫の水嫌いはとても有名ですよね。お風呂に入れようものなら、逃げ回るわ引っ掻くわ……どうにかこうにかシャンプーまでこぎ着けてもずっとニャーニャー悲しげな声で鳴き続ける……。そんな苦い経験はありませんか?
猫は水に濡れることを極端に怖がります。その理由は、猫の被毛です。猫の毛は撥水性が弱いため、一度水に濡れるとなかなか乾きません。全身が濡れた状態が長時間続くと体温を奪われ、時には命にかかわることもあります。
飼い猫ならば、飼い主さんに拭いてもらったりドライヤーで乾かしてもらったりできます。しかし野生の猫にとって、濡れることは死ぬことに直結しているのですね。
猫の嫌いなもの② 不衛生なトイレ
猫の嫌いなものには「不衛生」も挙げられます。猫はとてもキレイ好き。特に自分のトイレが汚れているのは大嫌いです。トイレを不衛生なままにしておくと猫が排泄を我慢してしまい、膀胱炎や尿路結石などの病気になる危険性があります。
ただの好き嫌いではなく、猫の健康にかかわってくる部分ですので、猫のトイレはこまめにお掃除をして常に清潔にするように心がけましょう!
猫の嫌いなもの③ ニオイ
猫の嗅覚は犬に比べると弱いですが、人間よりはずっと優れています。私たちにとってはそれほどでもないニオイでも、猫にとっては嫌いなもので、強烈なニオイと感じられる場合も多いことでしょう。
猫の嫌いなニオイとして、ミカンやレモンに代表される柑橘類の香りがよく知られています。その他にもコーヒーや柔軟剤の香り、香水などの人間には良い香りと感じるものも、猫にとっては鼻をつまみたくなるような嫌いなニオイであるようです。
男性には少々ショックかもしれませんが、男性の脇の下のニオイも、猫の嫌いなものに挙げられます。これは猫だけではなく、哺乳類全般に渡ってストレスを与えるニオイだということが最近の実験で判明しました。少々面倒ですが、暑い外から帰ったあとや、汗をかいたという時は、シャワーを浴びてスッキリしてから愛猫と接したほうが良いかもしれませんね。
猫の嫌いなもの④ 音
猫の好きな音は、小さめで高めの音。そう、子猫の鳴き声やネズミの鳴き声のような音です。女性に多い高くて細い声も、猫にとっては安心できる音となるでしょう。
逆に低くて大きな音や破裂音を猫は嫌います。人間の行動でこういった音に近いものは、大きなオナラ、クシャミや怒鳴り声です。このような音が前触れもなく突然聞こえてきたら、猫は余計にビックリしてしまいます。
外ではなかなか大っぴらにはできないこれらの行動。自宅にいる時くらいはと、周りを気にせずに大きな音を出してしまう方もいると思います。しかし、「猫と自分しかいないし……」と油断してこういった行動を続けていると、そのうち愛猫に嫌われてしまうかもしれません。中には慣れてしまう猫もいるでしょうが、猫のいる空間で無防備に大きな音でオナラやクシャミをするのは避けたほうが無難と言えます。
破裂音と言えば、拍手の音も猫の嫌いなものです。テレビを見ながら手ばたきしながら笑ったり、猫を呼ぶ時にパンパンと手を叩いたりするのも、猫にとっては迷惑な行動となります。猫は高めの優しい声で呼んであげましょう。
猫の嫌いなもの⑤ キュウリ
意外にもキュウリは猫の嫌いなものなのです。食事中の猫の後ろにコッソリとキュウリを置き、気が付いた猫が(文字通り)飛び上がって驚く!というネット上の映像が話題を集めたこともありました。
なぜ猫はキュウリが嫌いなのでしょうか?それはキュウリの見た目がヘビに似ているからだと言われています。猫の先祖と考えられているリビアヤマネコは主に砂漠地帯で暮らしていました。砂漠で頂点に立っていた生き物はヘビ。とくに毒を持ったヘビは超危険生物だと言ってもいいでしょう。
猫もすばしっこいですし、ヘビを狩ることもあります。しかし、ヘビも負けてはいません。万が一ヘビの毒にやられてしまえば、命を失うことも充分に考えられます。そんな先祖のヘビに対する恐怖心が現代の猫たちにも受け継がれているので、ヘビに似たキュウリを嫌っているのだと考えられています。
また、猫の嫌いなものとして「突発的な事態」もあります。このことから、突然後ろに出現したキュウリに驚いたという理由もあると思われます。言うまでもないことですが、猫にわざとキュウリを見せて驚かすなどということは、しないようにしましょう!
まとめ
猫と一緒に暮らす上で気を付けたい、猫の嫌いなものをご紹介しました。注意したいことは、猫によって好き嫌いにも違いがあるということです。今回あげたようなものが苦手でない猫もいるでしょうし、もっと別なものが嫌いな猫もいます。愛猫がどんなものが嫌いなのかをしっかりと把握して、快適に生活できるようにサポートしてあげたいですね。
40代 女性 ちゃこ