猫はペットホテルの利用をどう思っているの?
出張や旅行などでペットホテルを利用することがあるでしょう。猫の場合は特に、心身ともに負担になるのではないかということが心配になりますよね。
普段とは全く異なる場所、飼い主さんがいないという状況はやはりストレスになってしまいます。実際に預けられる際に、愛猫はどういう気持ちで飼い主さんと離れるのでしょうか?今回は、ペットホテルに預けられる猫の気持ちを5つご紹介いたします。
1. 落ち着かない
猫は急激な環境の変化が苦手です。ペットホテルが初めてではなくても、最初はソワソワしてしまいます。
しかし、一方では優れた適応能力を持ち合わせています。慣れるタイミングには個体差があるものの、少しずつペットホテルの雰囲気に馴染めるようになる可能性は高いでしょう。
愛猫自身のにおいのついたもの、飼い主さんのにおいをつけたタオルなどを持ち込むことができるのであれば、持たせてあげると安心することができます。
2. 他の猫が気になってしまう
ケージこそ離れているものの、ホテルには自分以外の猫が共に宿泊しています。不安で鳴いてしまう猫や、怒りん坊(不安から気がたっている)で威嚇をする猫、他の猫に興味津々な猫など様々な猫がいます。
人間には分からない猫同士のコミュニケーションツールから、お互いにやり取りをすることもあるかもしれません。そういう意味では騒がしいホテル内では、周りが気になってしまうことも多いでしょう。
デリケートな性格の場合、その旨を伝えると良いでしょう。慣れるまで布を被せてくれるなどの対応をしてくれます。
3. 生活リズムの違いに戸惑う
食事の時間やトイレ掃除の時間など、宿泊中は家庭と同じようにはいきません。猫はルーティーンを重んじる動物なので、生活リズムのズレは人間以上に気になってしまいます。
ただし、これも徐々に慣れてくる可能性が高く、心配なのは主に最初のうちがメインです。
4. 夜間に寂しさを感じてしまう
日中はスタッフの出入りがあり、寂しがり屋の猫や甘えっ子な猫にとっては安心して過ごすことができます。しかし、夜間にスタッフが常駐することは難しいのが現状です。静まり返った室内に寂しさを感じてしまうことがあります。こればかりは、甘えっ子の試練になるでしょう。
ここでも飼い主さんのにおいが役立つ可能性があります。さらに、寂しがり屋の猫には他の猫が同室にいることが安心に繋がるでしょう。
5. 捨てられてしまうという不安
愛猫が保護猫である場合、ペットホテルに預ける際に気にかけてほしいことがあります。それは、過去の心の傷です。
過去に捨てられた経験のある猫、飼い主さんがコロコロと変更してしまった猫など、複雑な事情を経て愛猫として受け入れた猫は「また捨てられる」という不安を、強く抱いてしまう可能性があります。
ホテルのスタッフさんに事情を伝えておくと良いでしょう。さらに「〇日後には迎えに来るからね」と愛猫にもしっかり伝えましょう。言葉を直接理解できずとも、雰囲気を理解してくれます。
まとめ
慣れない環境で過ごす状況は、多かれ少なかれストレスになることは事実です。1日のみの外泊であれば、準備を整えた上で家庭で留守番をさせることも一つの手でしょう。また、信頼できるシッターさんに面倒を見てもらうという手段もあります。
愛猫の性格や宿泊日数など、多角的に見て検討してみましょう。愛猫をペットホテルから連れ帰った際は、思う存分褒めて甘えさせてあげてくださいね。