猫が冬になりやすい3つの病気
1.猫風邪
猫は風邪を引くのでしょうか?猫に風邪と言う症状はありませんが、人間の風邪によく似た症状(くしゃみ·鼻水·発熱)などから、猫風邪と言われています。
病原体のもとは、ウイルスや細菌が原因ですが、人間にうつる心配はありません。猫風邪と言われるのは細菌感染からくるのですが、主に「猫カリシウイルス感染症」「猫ウイルス性鼻気管炎」「猫クラミジア感染症」により発症するようです。
特に冬になると、空気が乾燥するので菌が活性化しやすくなるようです。ウイルス感染は、鼻や目などの涼しい場所を好み、症状を悪化させます。
目やにが大量に出る、角膜炎や結膜炎などの症状を引き起こしてしまいます。また、寒さで猫の免疫力も落ちているので発症しやすいこともひとつです。
2.泌尿器系
寒くなるとあまり水を飲まなくなってしまう猫は、泌尿器系の病気を引き起こしやすくなってしまいます。
元々、猫は濃いおしっこを出すことから、腎臓に負担がかかりやすくなります。その上、水を飲まなくなると、腎臓病、尿石症、膀胱炎などになるリスクが高まってしまいます。
膀胱炎からおしっこが出なくなり、体の外に有害物質を排出しなければ、尿毒症を起こしてしまいます。悪化すると、命に関わる恐れがある病気です。
尿石症は、尿道の長いオス猫や肥満猫、高齢の猫に注意が必要です。
3.脱水症状
寒い冬は、室内の温度も高く保たれます。エアコンやストーブなどの、暖房器具が猫の脱水症状を引き起こしてしまいます。この場合も、水分補給をしていないのが原因です。
一日中、こたつの中に入ったままの猫は体の水分がどんどん失われてしまいます。また、寒くなると体が冷えやすくお腹を壊すこともあります。下痢による脱水症状にも注意が必要です。
病気の3つの予防対策
1.ウイルスを持ち帰らない
猫風邪を引き起こさない対策は、猫に感染ルートを作らないことです。ワクチン接種をするのも大切です。猫から人間にはうつりませんが、猫から猫にはうつります。多頭飼いの家は、部屋を分けるなどして他の猫に感染しないようにしましょう。
また、飼い主さんが外出先で猫を触って、ウイルスを持ち帰ってくる場合もあります。猫を外に出さないようにしていても、飼い主さんが感染ルートを作っていては意味がありません。帰宅したら猫を触らずに、まずは手洗いをしましょう。
2.たくさん水分をとる
猫の病気で特に多いのが、泌尿器系の病気です。猫の先祖は元々砂漠で暮らしていたため、水を飲まなくても平気な体質ではあるのですが、水を飲まない状態が長く続くと泌尿器系の病気になってしまいます。冬だけでなくいつでも、水分補給をしてもらわないと困ります。一日に必要な水分をとるようにしましょう。
ドライフードしか与えていない飼い主さんは、ウエットフードを混ぜたり、お湯を入れてドライフードをふやかしてあげましょう。また、冬は冷たい温度の物や水を飲むと、お腹を壊しやすくなります。常温にして与えるか、ぬるま湯を入れて与えるようにしてあげましょう。
3.猫の様子を見ておく
猫が何らかの病気にかかってしまうと様々な症状がでます。その症状がでないと気づけないこともあります。猫の食欲がなくなったり、下痢をしたり、ぐったりしていたら、すぐに病院へ行って診察してもらいましょう。
冬は免疫力が低下しやすいので、子猫や高齢猫は要注意です。室内の温度管理も大切ですが、定期的に空気の入れ換えをすること、こたつの猫の様子を見ること、排泄物の確認すること、水分補給をさせることなどをしていきましょう。
常に猫の様子に変化がないかもチェックしておきましょう。
まとめ
冬になりやすい猫の病気をあげてみました。猫も冬の寒さが苦手なので、温かくして病気からも守ってあげたいですね。病気かもしれないと思ったら、自己判断をせずに、病院に行って診てもらうようにしましょう。
また、水分を摂取する工夫をしてあげたり、フードを温めてあげたりするのも大切です。冬にウイルスが感染しやすいので、清潔な環境を心がけるようにしましょう。