猫の肺炎とは
猫の肺炎とはいったいどんな病気なのでしょうか?まずは肺炎についてご説明します。
肺炎とは簡単に言うと肺に炎症が起きた状態です。肺は酸素を身体に取り入れたり二酸化炭素を排出したりする呼吸をするうえで重要な役割を担っている大切な気管です。
この肺に炎症が起こることで正常な呼吸をすることが困難になる、つまり呼吸困難に陥ります。これが肺炎と呼ばれる症状なのです。肺炎は一度症状がでると重篤な症状に陥りやすく、死亡率も高いです。また症状も風邪とよく似ているので、知らないうちに症状が進行し動物病院に連れていった時には重篤な症状になっている、なんてこともあります。たかが風邪だと侮らず、異変があれば念のため獣医師に相談するようにしましょう。
猫が肺炎の症状
猫が肺炎になるとどのような症状が見られるのでしょうか?
咳、鼻水、呼吸が浅く早くなる
肺炎は呼吸をするうえで重要な役割を担う気管のため、呼吸気系の風邪と同じような症状が現れます。特に咳、鼻水、浅く早い呼吸が目立ちます。実際に呼吸気系の風邪が悪化し肺炎になるパターンもありますので、風邪の症状が見えたら早めに受診しましょう。
食欲不振、嘔吐
やはり肺炎になると体が弱るため、食事を取らないなどの食欲不振が見られ、時には食事したものを嘔吐してしまうこともあります。嘔吐は繰り返すと脱水症状や栄養をうまく取り入れられないことによる体重減少に繋がります。
元気がない
猫は自分の不調を隠す生き物です。これは野生の名残りで天敵に自分が弱っている姿を見せないためだと言われています。なんとなく元気がない、おかしい気がすると思ったらとりあえず他に異常がないか注意深く観察してあげてください。
部屋の端でじっとしている、うずくまっている、異様に鳴く、遊ぶのを嫌がるなどの異常がありましたら獣医師に念のため相談するようにしましょう。
発熱
猫の平熱は38~39℃で、熱がある状態は40℃以上です。40℃以上の熱がある場合は肺炎以外の病気の可能性もあります。
猫の肺炎の原因
- 猫の肺炎の原因:感染症
- 猫の肺炎の原因:細菌
- 猫の肺炎の原因:誤嚥
- 猫の肺炎の原因:薬剤
肺炎の原因には様々なものがあります。原因を知ることは肺炎を防ぐことにも繋がります。まずは原因を知りましょう。
感染症
猫カリシウイルス感染症をはじめ、猫の感染症は肺炎を引き起こす原因となります。定期的なワクチン接種により防げる感染症も数多く存在します。また感染症にならない為に完全室内飼いをすることも対策になります。
細菌
パスツレラ菌などの細菌が肺炎を引き起こす可能性もあります。細菌に感染した猫と接触させないようにしましょう。
誤嚥
食事したものや飲んだものが食道を通らず気管に入ってしまい、肺炎を起こす場合があります。これは喉の筋力が劣る高齢猫や未成熟な子猫に起こりやすく死亡原因も高くなっています。高齢猫や子猫は誤嚥をしないように注意してあげましょう。
薬剤
違う病気の為に使われた薬剤の影響により肺炎を引き起こす可能性があります。特に抗がん剤で肺炎を引き起こした事例が多くあります。
猫の肺炎の死亡率
肺炎は人間も死亡率が高く、日本人の死亡原因の第3位となっています。人間と同じく猫も肺炎の死亡率は高く、特に子猫や高齢猫といった免疫の低い猫の死亡率が高くなります。
高齢猫、子猫は特に肺炎にならないように注意をするようにしましょう。
猫が肺炎になった時の治療方法や治療費
肺炎と診断されるとただちに治療が開始されます。肺炎は抗生物質などで原因に合わせた対処療法で行われます。肺炎は末期となると激しい呼吸困難となり、とても苦しそうな最後を迎えてしまうこともあります。気づいた時には肺炎の末期だった、なんてことはないように普段から気を付けましょう。
その際の治療費は高額となる可能性があり、入院するとさらに金額はあがります。呼吸が苦しくてICUに入った場合はその金額が加算されます。愛猫の症状により金額はあがる可能性もあります。治療費は多めに用意するようにしましょう。
まとめ
今回は猫も人間も気を付けたい肺炎についてご紹介しました。肺炎は死亡率も高く、意外にも見落とされやすい病気の為重篤な症状に陥る場合も少なくなりません。
愛猫が風邪のような症状を見せたなら、念のため病院に連れていくようにしましょう。それだけで愛猫の健康と命を守ることができます。是非愛猫家の皆様はご注意してください。
40代 女性 かな
老衰だったのですが、なかなか肺炎に気づいてあげることができずにいました。気がついた頃には、ひどくなっていたので、今でも後悔しています。だんだん、ご飯を食べなくなって下痢が多くなりました。足の力も弱くなり、立てなくなりいよいよ老後だなと思いました。ですが、咳が少し出だしたので獣医さんに診ていただきますと、肺炎だったのです。寿命だと言われましたが、なかなか受け止めきれずにいました。早めに動物病院に行くべきですね。
20代 女性 うづきまる
猫にとっても肺炎は罹患してしまうと命に関わる病気なのですね。
肺炎の所見症状は他の病気にも見られる症状なので、肺炎と診断を下す事はプロであっても難しいと思われます。
しかし、息が浅いなどの呼吸器に異常があると考えられる場合には、肺炎であるかどうかはともかく直ぐに獣医さんに診てもらう必要があります。早期発見と治療が予後の経過を良くするからです。
万が一、猫が肺炎になってしまった場合は多額の治療費が必要となるので急病に備えてペット保険に加入しておくと飼い主の負担が軽くなります。
保険金が下りるかどうかは保険会社にもよりますが、肺炎だけではなく様々な病気や怪我の治療や入院に利用出来るため、万が一のために加入しておきましょう。
病気を治すのは早期発見と治療が最も大切ですが、次点で必要なのは出来るだけ多くの現金です。
いざという時に備えておきましょう。
20代 女性 めろんぱん
30代 女性 ひよこ
自己免疫疾患だそうですが、はっきりとそうだとは言いきれないそうです。
抗生剤は効かず、ステロイド治療をしていますが、最初はステロイドで良い反応を示していたのに、3日おきに呼吸がおかしくなります。レントゲン検査、血液検査、アレルギー検査、入院治療を繰り返し、自宅に酸素室を導入しました。酸素室も含めると、1ヶ月足らずで医療費は、50万になろうとしています。そうまでしても、はっきと原因が突き止められないのは、高齢猫な為に、麻酔を使う検査ができないからというのもあります。原因がわかっても、簡単に治る病気じゃないのに、原因が不明となると、できる治療が限られてきます。
なんとか、頑張ってくれている我が子です。
できることは精一杯したいのですが、八方塞がりです。