猫が骨折した時の症状
猫が骨折した時の症状としては、以下のようなものが挙げられます。
- 手足を引きずっている
- 腫れているところがある
- ジャンプをしたり走ったりしない
- 体を触ると嫌がる
- 部屋の隅でじっとしている
- 排泄が不自然
猫は骨折して痛くてもグッと我慢する
猫は骨折したからと言って大声で鳴いて訴えたり、わざわざ痛いと言いにきたりはしません。
パッと見はいつもとなんら変わりない様子に見えるので、猫が骨折などの怪我や病気をした事に気づくのが遅くなり、骨折などの怪我や病気の治療をするのが遅れてしまうことがあります。
そんな事態を防ぐためには普段から愛猫とスキンシップを取り、いつもと違う様子が見えたらすぐに気づけるようにしておきましょう。
骨折の可能性がある猫の仕草
- 手足を引きずっている
- 歩かない、ジャンプをしない
愛猫が骨折した場合見られる主な症状は「手足を引きづって歩く」「ジャンプをしたり走ったりしなくなる」という2点が最も分かりやすいです。
いつもと歩き方が違ったり、キャットタワーに登って遊ぼうとしなかったり、猫じゃらしを走って追いかけないなど、毎日猫ちゃんと遊んでいたら小さな異変にも気づけるはずです。
あれ?と思うことがあれば是非身体に異変がないかチェックしてみてください。
猫が手足以外を骨折している時の仕草
骨折した箇所によっては歩き方などの動作に異常が出ない場合もあります。しかし、排泄がコントロールできていない場合や、排泄をするときなんとなく不自然に見えるなどの場合は、手足以外を骨折している可能性があります。注意深く見ておいてあげましょう。
猫は骨折をしていると隅のほうでジッとしている事がある
野生の猫は骨折などの怪我や病気をした時、外敵や天敵に狙われないために物影や軒下にジッと隠れて体力を温存しながら治癒に努めます。
それの名残なのか、骨折した場合など怪我や病気をした完全室内飼いの猫ちゃんにも同じような傾向が見られます。
いつもはヤンチャな愛猫がジッと動かないで大人しいと思ったら、どこか患部に腫れはないか、その他の症状はないか、確認してみましょう。
猫は骨折した時の対処
- たかが骨折と侮らず必ず病院に行く
- 静かに安静にさせる
骨折が発覚したら病院へ
人間と同じく猫にも自然治癒力が備わっている為、自然と治る骨折も確かにありますが、骨が変に癒着したり骨格異常を生じる場合もありますので、たかが骨折と侮らずに必ず動物病院に連れていきましょう。
また、骨折した箇所によっては緊急を要する場合もあります。頸椎や背骨を骨折した場合、下半身不随などの一生後遺症に苦しむような事態が発生することもあります。
骨折を疑うような症状が見られる場合は迷わず獣医さんのもとに行きましょう。
猫が骨折した時の応急処置「副木」
- 骨折した患部に包帯を巻く
- 包帯の上から平板状の物を添える
- 添えた副木と患部を優しく包帯などで巻いて固定する
- 暴れないようにキャリーやケージに入れる
- 病院へ連れて行く
数時間以内に獣医に見せられる場合は無理に副木をする必要はありませんが、近隣の病院が休みだったり夜中の骨折などですぐに病院に見せられない場合もありますよね?
その場合は飼い主様が副木をして応急処置をしてあげる必要があります。
副木の方法
1、骨折した患部に包帯を巻く。この時、あまり強く巻きすぎないよう注意
2、包帯の上から平板状の物を添える。
平板状の物はなんでも構いませんが、ダンボールや板などを使います。小さな細い定規などでも構いません。ただし、足の細い猫ちゃんにあまり太すぎる副木をすると動きにくいので加減を見て副木をしましょう。
3、添えた副木と患部を優しく包帯などで巻いて固定します。
4、暴れないようにキャリーやケージなどに入れて暴れないように安静にさせてあげ、動物病院に連れていきます。
副木をする際の注意点
- 愛猫が暴れるようなら無理にしない
- 触って痛がり、嫌がるようなら無理にしない
副木は必ずしないといけないわけではありません。骨折したことにより愛猫がパニックになっている場合や、幹部を触って痛がる場合は無理に副木はせず、暴れないように落ち着かせることを優先しましょう。
猫用のキャリーバッグをお持ちでしたらキャリーバッグの中に猫を入れてあげ落ち着かせます。暗くしてあげると落ち着く子も多いです。
猫ちゃんが骨折した場合、とにかく落ち着かせてあげるのが先決です。安静にしてもらうため、そっと落ち着かせてあげて可能な限り早く獣医さんの元に連れていきましょう。
猫の骨折でかかる治療費と実際の治療法
- 治療費は平均で30,000円~100,000円
- 治療法は自然治癒~手術まで様々
治療費について
治療費についてですが、骨折の程度と動物病院によって異なるということが結論です。
実際に我が家の愛猫は心臓が少し悪い疑いがあり、レントゲンを2つの病院で撮ったことがありますがA病院では1000円でしたが、B病院では5000円でした。
レントゲンひとつとってもこれだけの金額差がありますので、もし猫ちゃんが骨折をしていて手術が必要な場合、その負担額差はさらに大きくなります。
ある知り合いは、猫ちゃんが骨折したとき総額4万円で済んだそうですがもう一人の知り合いは、手術が伴うため、50万程かかったとのことです。
あまりの金額に驚いた方もいると思いますが、骨折に限らず猫ちゃんの治療費が高いのは、人のように健康保険が無いため全て自費負担になってしまうからです。
もしものときの為に、最近ではペット保険に加入する愛猫家も多いです。是非、愛猫家の皆様は骨折などの怪我や病気になった時のため、ペット保険に加入することをご検討下さい。
動物病院での治療法
こちらも程度により様々ですが、猫ちゃんが骨折した際、副木のみで済む場合もありますし、ピンを使い固定する場合、ワイヤーとプレートで固定する場合などもあります。
骨折をした際は外科手術を伴うものもあり、入院を余儀なくされる場合もあります。
大切な愛猫が骨折をしてしまった際、最適な方法を獣医さんはご提案してくれますので、どの方法がいいか獣医さんとよく相談するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?今回はは猫が骨折した時の症状や治療法、治療の金額などをご紹介しました。
愛猫が骨折したとき、飼い主もパニックになりがちですが飼い主の焦りは愛猫に伝わり、ただでさえ骨折をして痛くて不安な気持ちになっている愛猫がさらに不安になってしまいます。
そういうときだからこそ、飼い主は冷静に対処できるようにして、愛猫に正しい治療を受けさせてあげましょう。