猫が捻挫した時の症状や原因
愛猫がいつもと違い何だか歩きにくそうにしている、足を引きずっている等の場合、捻挫している可能性があります。
猫が捻挫した時の症状
捻挫とは、関節を無理に曲げたことが原因で関節をつなぐ靭帯が、許容範囲以上に引き伸ばされてしまった状態のことをいいます。それにより
- 痛み
- 腫れ
- 発熱
などの炎症が見られます。
猫が捻挫をしたときの症状には以下のようなものがあります。
- 患部が腫れて熱がある
- 痛みを感じる
- 不自然な歩き方をする
- 足を引きずる
患部が腫れて熱を持つ、痛みを感じる、不自然な歩き方をする、足を引きずる、この4つです。また、患部は赤くなることも多いので、猫の被毛を掻き分け、赤くなっていないかを確認してみましょう。
猫が捻挫してしまう原因
猫が捻挫する原因には以下のようなことが考えられます。
- 足場の悪い所での歩行
- ジャンプの時着地に失敗した
- 何かにつまずいた
- ドアにはさまった
- 踏まれる
- 交通事故によるもの
- 高所から落下した
など、様々です。
例えば、いつもタンスや食器棚の上から飛び降り、上手に着地していても、ある日突然着地に失敗し捻挫してしまう可能性も十分に考えられます。
猫が捻挫してしまったらどうする?
まずは数日様子をみる
猫の捻挫は基本的には数日の様子見で大丈夫だと言われています。捻挫から2、3日経ち、徐々に腫れや痛みが引いているようなら問題はありません。あまりにも痛そうであれば病院へ行くと、捻挫の鎮痛消炎剤を処方してもらえます。
人間が捻挫した場合、冷やすことを進められますが、猫の場合は嫌がる子がほとんどです。もし冷やせそうであれば冷やし、嫌がるようであれば無理に冷やす必要もありません。
捻挫ではなく骨折の可能性も考える
しかし、捻挫して数日経っても腫れが治まらず食欲の低下が見られたり、患部を触ると猫が痛がったりする場合は、骨折の可能性があります。骨折の場合はかなり痛がりますので、あまりにもひどい場合は様子を見ないで動物病院を受診しましょう。捻挫した猫が動き回る場合はどうする?
猫が捻挫をしたのにあまりにも活発に動きまわり、なかなか捻挫が治らないという場合には、ケージ生活をオススメする獣医師も少なくは無いようです。
猫にとっていきなりのケージ生活はストレスを感じてしまうこともありますが、なかなか捻挫の炎症が収まらなかったり、捻挫が悪化してしまったりする方がもっと可哀想です。
心を鬼にして捻挫が治るまでは、1週間ほどはケージ内で生活させるのが良いかもしれません。この時、ケージに慣れていない猫の場合とても嫌がり、暴れてしまうケースも少なくはないので、できれば普段から短時間のお留守番の時などにケージを使用するなどでケージに慣れさせておくと良いでしょう。
猫が捻挫しているかも!と感じた場合、まずは2、3日の様子見で大丈夫そうです。数日経過しても腫れが引かないなどの症状が見られた場合、それは捻挫というより骨折の可能性もありますので、すぐにでも獣医師へ相談することが大切だといえます。
痛みがひどい場合は様子を見ないで、早めに診察を受けましょう。
猫の捻挫を治療する際にかかる費用
我が家で保護した野良猫がケガで病院へかかった際、捻挫の炎症止めを処方してもらった時の費用は初診料、炎症止め合わせて3000円程でした。病院にもよりますので、5000円前後が平均的でしょう。
しかし、骨折の疑いがある場合は、レントゲンを撮り骨折かどうかを調べることが多いので、場所にもよりますが、基本的にはレントゲンだけで5000円~1万円前後の費用がかかります。レントゲンの結果をみて、骨折の有無、骨折の部位や程度を診断します。
骨折した時の手術の費用
骨折の程度で治療方法は変わります。費用は治療方法や病院によって異なりますので治療を受ける病院で確認してください。手術を行う場合は20~50万円ほどが必要になることが多いでしょう。
もしも捻挫ではなく骨折で手術が必要になった場合は医療費が高額になります。ペット保険に加入しておくと保険が適応されますので万が一に備えて加入しておくと安心です。
猫の捻挫はどれくらいで治る?
捻挫の自然治癒までの時間
猫の捻挫は、基本的には数日で徐々に回復していくと言われています。骨や靭帯に特に損傷がない場合は、炎症が収まり次第自然治癒が可能です。
しかし、動きまわってしまうと、完治までに1か月程かかってしまうこともあるようです。できるだけ安静に過ごしてほしいものですが、なかなかそうもいかないようですね。
まとめ
捻挫したかもしれないと愛猫が痛そうなそぶりを見せていて、食欲がなく元気もないという状態であれば、動物病院へ行き1度見てもらうと、軽い捻挫だとしても炎症止めを処方してもらえるので安心です。
猫の捻挫は決して少ない症例ではありません。完全室内飼いにして外の危険から猫を守りましょう。また、家の中でも高い所からの落下だけではなく、障害物につまずいてしまったり、誰かにふいに踏まれてしまったりして捻挫してしまうケースもよくあります。
猫が安全に生活できる環境作りを徹底しましょう!