猫の関節炎のサプリの効果や選び方、おすすめ商品

【獣医師監修】猫の関節炎のサプリの効果や選び方、おすすめ商品

猫が関節炎になったとき、サプリが効果的ってご存知でしたか?高い柔軟性やジャンプ力をもつ猫ですが、4才未満で約30%、5〜10才で約60%、そして11才以上の猫の約90%が関節炎を引き起こしているといわれています。関節炎になると人と同様に痛みを伴うため、活動性が落ちてしまいひどい場合は歩くことが困難となり座り込んでしまいます。しかし、そんな猫にも関節炎のサプリメントがあります。意外と知られていない猫の関節炎のサプリメントにはどのような成分や効果があるのか、オススメのサプリの商品の紹介も含めて詳しくお話ししたいと思います。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫の関節炎のサプリの効果

窓辺で横になっている白い猫
  • 関節炎サプリですり減った軟骨を修復させる
  • 関節炎から来る痛みや腫れをサプリで抑える

猫の関節軟骨の成分を補い修復する

通常は骨同士が擦れないように、骨と骨の間に関節軟骨があり、クッション役割や曲げたり伸ばしたりするときの骨同士の摩擦を防ぐ役割をもっています。

しかし、年齢とともに関節軟骨がすり減ってしまい、関節炎を引き起こします。関節炎のサプリメントは、すり減ってしまう関節軟骨を補い修復させる効果があります。

11才以上の猫の約90%近くが、関節炎を引き起こしているといわれており、猫が関節炎になると階段の上り下りを嫌がったり、活動性が落ち座り込んだり、高いところに上がらなくなったなどが見られます。

年齢を重ねることで関節軟骨がすり減ってしまうため、高齢期に入る前にサプリメントを使い始めることで、ある程度予防することができます。

関節炎の炎症を抑え、痛みを緩和させる

関節炎を引き起こした場合、関節軟骨がすり減ってしまったことで骨同士が直接接触するため、関節が変形し関節痛を引き起こします。

そのためサプリメントには抗炎症作用があり、炎症や腫れを抑え、関節の痛みを緩和する効果があります。

関節炎のほとんどが高齢猫や肥満体型の猫に見られますが、遺伝的に発症することがあります。代表的な猫種として、スコティッシュフォールドがあげられ、高い確率で関節に炎症を引き起こす骨形成異常症があります。

骨の形が変形したり、異常に関節軟骨が増殖したりすることにより、激しい痛みを伴います。サプリメントにより痛みが和らげれば軽々に歩いたり、立ち上がったりするなど、日常生活に支障なく送れるようにサポートしてくれます。

猫の関節炎のサプリに含まれる成分

ナースの格好をしている猫と様々な薬

グルコサミン

グルコサミンはアミノ酸の1種で関節の軟骨成分であり、関節炎のサプリメントには必ずといっていいほど入っている成分です。

軟骨がすり減ってしまうことで関節に炎症や腫れが起き、痛みを伴います。グルコサミンには軟骨細胞を活性化し、軟骨のすり減りを防いだり軟骨を再生したりする作用を持っています。

そのため、関節炎による痛みの緩和や関節自体の動きを円滑にする効果があるといわれています。軟骨のすり減りを抑制するため、関節炎の予防にも大きな期待があります。

コンドロイチン

関節炎サプリに含まれるコンドロイチンは軟骨の成分といわれており、サメの軟骨から生成される物資です。

コンドロイチンは軟骨の水分量や弾力性を維持する効果があり、グルコサミンと同様にコンドロイチンも関節炎のサプリメントに入っている成分です。

また、コンドロイチンとグルコサミンと組み合わせることで、更に効果が高まると最近の研究で発表されています。

そのため、コンドロイチンとグルコサミンが入っているサプリメントは相乗効果により関節軟骨を生成するのを促進させ、軟骨のすり減りや破壊する酵素の抑制・関節痛の緩和などの効果が高まります。

緑イ貝

緑イ貝には抗炎症作用があるオメガ3系脂肪酸や豊富なビタミン類のほか、亜鉛や銅などの抗酸化作用があるミネラルがたくさん含まれています。

緑イ貝は関節の曲げ伸ばしの動きを円滑にさせる栄養分がたくさん入っています。摂取することで関節炎に伴う関節の痛みや腫れなどの症状が緩和する効果があるといわれているため、関節炎のサプリメントとしてよく使用されている成分です。

DHA・EPA

DHAやEPAは、イワシやサバといった青魚に豊富に含まれているオメガ3系脂肪酸です。このオメガ3系脂肪酸は猫の体内でつくることができないため、食事やサプリメントとして取り入れる必要があります。

DHAやEPAには血液をサラサラしたり、脳や眼の網膜といった神経系の機能を保持させたりするなど、いろいろな効果があります。

また関節炎などの炎症を抑える働きもあるため、サプリメントなどを通して猫にあたえることで、猫の体の様々な部分での炎症を抑えてくれます。

そのため、関節炎による痛みを和らげる効果があるといわれており、猫の関節や足腰の健康維持として働いてくれます。

猫の関節炎のサプリおすすめ3選

薬局で薬を選ぶ女性

アンチノール

アンチノールは、ニュージーランド産のモエギイガイの抽出オイルを主成分とし、一般的な関節炎のサプリメントでも使われているDHAやEPAなどのオメガ3系脂肪酸をはじめとする、91種類の脂肪酸が入っている犬・猫用サプリメントです。

このサプリメントは、豊富な脂肪酸が含まれているため猫の関節炎の他に、皮膚や被毛、腎臓などの健康維持をサポートしてくれます。

アンチノールのサプリメントを摂取したことで関節炎が改善されたり、猫に多い腎不全の死亡率を下げたりするなどの効果があります。

実際に、猫のみならず犬にも大きな効果があると飼い主さんや獣医師からの声が高く、多くの動物病院で取り扱っているようです。

しかし、このアンチノールのサプリメントは公式サイトからではないと入手ができません。また定期購入や動物病院コードを使用すると5%安くなります。

コセクイン

【2個セット】コセクイン パウダーイン 45カプセル
6,352円(税込)

日本を含め、世界28か国で販売されており、アメリカでは約半数以上の獣医師がおすすめしている犬・猫用サプリメントです。

コセクインのサプリメントは純度99%のグルコサミン塩酸塩と、純度100%の低分子コンドロイチン硫酸を配合されており、老猫や肥満体型の猫などの関節の健康をサポートしてくれます。

甘味料や着色料、保存料など一切使用していないため、安心して猫に使用することができます。また、食べやすいようにチキンフレーバー味で、パウダーインタイプなサプリメントなので、カプセルを開けて中の粉末状のパウダーをご飯に振りかけて、一緒にあたえることができます。

毎日散歩 グルコサミン&イミダゾールペプチド

【国産】猫用(カツオ味) 「毎日散歩 グルコサミン&イミダゾールペプチド」
2,494円(税込)

このサプリメントは、関節軟骨の修復や関節痛を緩和する効果があるグルコサミンやコンドロイチンを始め、イミダゾールペプチドやプリテオグリカン、II型コラーゲンが配合されています。

また、骨の吸収を促進させるビタミンDも入っており、軟骨だけではなく骨の強化にも大きな効果が期待されています。

実際に猫にこのサプリメントを使ってみて、軽快に歩いたり走るようになったり、活発に遊ぶようになったなどの高評価があります。

サプリ以外でできる猫の関節炎ケア

本を読む高齢女性の膝の上に乗る猫

サプリメント以外でも、ふだんの生活を注意することにより猫の関節炎を予防することもできます。ふだんから関節炎のサプリを飲ませるのも手ではありますが、同時に以下のようなことにも注意してみましょう。

猫を太らせないように体重管理する

肥満な猫は過度な体重の重さにより、関節に負担が大きくかかってしまい、関節炎になる傾向があります。関節の負担を減らすためには肥満を防ぐ必要があります。

1日にあたえる食事量を見直したり、カロリーが低めに調節された減量量フードに切り替えたりするなどの食事管理・体重管理を行うことが大切です。

適度な運動をさせる

運動させることも肥満防止の他に、筋肉の発達により関節を支えられるため関節炎の予防に繋がります。オモチャで遊ばせたり、キャットタワーを設置したりして上下運動させるなど、適度な運動をしましょう。

床にカーペットやマット類を敷く

床が滑りやすいと足を痛めてしまったり、関節に負担がかかったりして関節炎になってしまいます。また猫が高いところから飛び降りる際に、床が滑りやすいと着地の失敗で事故を招いてしまう恐れがあります。

特に中・高齢猫は関節炎に注意が必要です。そのため、カーペットやマット類などを床に敷き、足を滑らせないようにしましょう。

定期的に爪を切る

猫の爪は出したり引っ込めたり自由自在ですが、鉤状に伸びるため、爪が伸びすぎてしまうと床に擦れて滑りやすくなってしまい、関節を痛めてしまいます。

また、肉球に突き刺さってしまうため定期的に爪が伸びすぎていないかチェックし、切ってあげます。

マッサージする

関節炎になりやすい高齢猫は筋肉量や関節の機能が衰えていきます。マッサージしてあげることで緊張状態が解け、関節の血流を良くさせ、四肢の浮腫みにも効果的です。

まとめ

キャットウォークの上にいる猫

今回は猫の関節炎のサプリについてご紹介しました。

猫も人と同様に高齢になると、骨との間にあるクッションの役割をもつ関節軟骨がすり減ってしまい、関節炎を引き起こしやすくなります。

5〜10才の猫は約60%、11才以上になると約90%以上の猫が関節炎を発症しています。また肥満体型の猫やスコティッシュフォールドといった、遺伝的な疾患をもつ猫も関節炎になりやすいです。

関節炎を引き起こすと猫は活動性が落ち、座り込むようになったり階段の上り下りを嫌がったり、キャットタワーなど高いところに上がらなくなります。

しかし、どんなに健康な猫でも年齢を重ねるごとに軟骨がすり減ってしまうため、予防としても関節炎のサプリメントを使用してあげましょう。

関節炎のサプリメントにはグルコサミンやコンドロイチン、DHA・EPAなど猫の関節の健康をサポートしてくれる成分が入っており、すり減ってしまう関節軟骨の修復を促進させたり、関節炎に伴う炎症や腫れ、痛みを緩和したりする効果があります。

関節炎のサプリメントを使うことも大切ですが、関節に負担をかけないように体重管理や適度な運動させる、足が滑らないように床にマット類を敷くなど、日頃から気をつけておきましょう。