台風の脅威に要注意!猫の病気との関係性とは

台風の脅威に要注意!猫の病気との関係性とは

概要

  • 台風が来ている時は不用意に外に出たり玄関を開けたりしない
  • 台風への恐怖心から食欲低下した場合はおやつを活用
  • 台風の低気圧が腎臓疾患等の病気を引き起こす

せっかくの夏、毎年この時期になると台風が発生しやすくなります。皆さんはこの台風が、猫の病気を引き起こしやすくなることをご存知でしょうか?

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫も要注意!台風の危険性

台風による被害

台風で最も注意しなければいけないのは強風で、これはもちろん猫も一緒。台風が来たときあまりの強風に驚き、外がどんなものかと見たくなる気持ちも何となくわかるのですが、猫を飼っているご家庭では絶対にオススメできません。

というのも、私が住んでいる地域ではめったに台風が直撃するようなことがないのですが、去年の8月に猛烈な台風が襲ってきました。停電が続き、強風に煽られ家が揺れるほど。

そんな中、友人が興味本位で玄関のドアを開け、外の様子を伺ったところ、脱走癖のない猫ちゃんがパニックで家を飛び出してしまうという事件がありました。

人間でさえ立っているのがやっとな強風と強雨が猫を襲うことを想像してみてください。重くても5キロほどの猫の体は、あっという間に飛ばされてしまいます。

残念ながらその猫ちゃんが見つかることなく、もうじき1年が経とうとしています。このように猫がパニックを起こし家を飛び出て行ってしまう事例は、実は少なくありません。

また、パニックになるだけではなく恐怖心から食欲の低下などが見られる場合もあります。我が家の猫たちも地震は平気そうですが、雷や強雨には敏感で、台風の日などものすごく天気が荒れている時は食事を摂らなくなってしまうこともあります。

猫が台風で怯えている時の対処法

家具の隙間からのぞく猫

台風による強風や強雨、いきなりの停電によりパニックになった猫は攻撃的になる場合も。むやみに手を出さず、猫が落ち着ける場所(暗く狭い段ボール、キャリー 等)を用意し、まずは猫を安心させることが大切です。

また恐怖心から食欲を失ってしまった場合、1日、2日程度なら心配はありませんが、猫は非常に繊細な生き物で、元に戻るまで数日間かかってしまうことがあります。

うちの長女猫が正にそれで、雷や強雨で恐怖心を抱いてしまうと1週間ほど部屋の隅っこや家具の裏などに引きこもってしまい、なかなか食欲が戻りません。

そうなると体も心配になってきますよね。そこで我が家では「総合栄養食」と記載があるものを食事として与えるのが一般的ですが、このように食欲がない場合のみ、「おやつ」を与えてしのいでいます。

例えば

  • クリスピータイプのおやつ
  • ササミ、かつお等のおやつ
  • 猫用煮干し

等、少しでもお腹にたまりそうで、尚且つおやつの中では栄養がありそうなものを与えるようにしていますが、どうしても食べない場合は大好きな「チャオ ちゅ~る」を食べさせます。ちゅ~るのようなペースト状のおやつは、同時に少しの水分補給もできますのでオススメです。

ひどい場合には恐怖心等の不安から、排せつができなくなってしまう子もいますので、その場合は台風が落ち着き次第、すぐに病院へ連れて行ってあげましょう!

猫の腎臓疾患と台風の関係性

横たわる猫

実は猫が台風によって引き起こすのは、パニック症状や恐怖心からくる食欲低下等だけではありません。

猫を飼育している方ならご存知の、「腎臓疾患」。猫が最もなりやすいと言われている病気です。実はこの病気、台風による影響が多いと言われています。

耳は外耳、中耳、内耳の3つで構成されていますが、台風の影響で低気圧になることによって、「内耳」と呼ばれる器官が気圧低下を悟ります。

すると自律神経が刺激され、交感神経が活発になることで血管の膨張、心拍数が増える、筋肉が緊張する等の症状が起き、臓器を含む体全体がむくみやすくなり、腎臓にも影響を及ぼす可能性があると言えます。
全ての猫で起こるとはいえませんが可能性としてはありますので、腎不全を患っている猫ちゃんは体調管理には注意しましょう。

体を冷やすことによって血管の膨張を防ぐことができますので、水分を取らせる、体を冷やす等の対処を行ってください。

腎臓疾患だけじゃない!

腎臓疾患を持つ猫が低気圧に気を付けなければいけないのは確実ですが、それだけではなく様々な病気を引き起こす「キッカケ」になると言われています。

台風による低気圧には人も猫も十分に注意することが大切だと言えますね。

まとめ

雨が降る外を窓から見る猫

低気圧が苦手なのは人だけじゃなく猫も同じだと言えます。どうやら体がだるくなり、1日中寝て過ごすことも多くなるんだとか。台風による低気圧であまりにも猫が元気をなくしたり、体調が悪いのが目立ったりする場合は腎臓病の発見につながる場合も。

台風時の猫の様子をしっかりみて、少しでも異変を感じたら動物病院で血液検査等を行い、腎臓病の有無を調べてみると良いかもしれません。

投稿者

20代 女性 みんと

台風が猫の病気を引き起こすと言うのは気圧の変化などで体調を崩すのかな?と思ったんですが、それ以外にも色々あるんですね。
台風の日は普段と外の様子が違うので猫ちゃんも不安になりますよね、脱走のお話を聞くと、興味本位で玄関を開ける以外にも住人が出入りする事もありますよね、なので普段から脱走を防ぐ対策なども必要になってきますね。
台風や雷や花火などはパニックを起こしやすいと言うので、猫ちゃんの様子を気にかけてあげると良いですね。
「腎臓疾患」も台風による影響が強いなんてびっくりです・・ストレスで数日食事を取れなくなる繊細な子もいるんですね。何日も食べてくれないと心配になってしまいます。
我が家のこは、台風で風が強い間や雷が鳴っている時などは震えて何をしても怖がって怯えてしまいますが、台風が過ぎてしまえばケロッとしています。

低気圧に関しては人でも体調が優れなかったり崩してしまう人もいますよね。犬や猫など動物も同じで、気圧の変化で体調を崩したりというのはあるそうです。天気だけは自然のものなのでどうしようもないので難しいですが、普段より気にかけてあげ様子を見てあげるしかないですね。
調子が良くないのが続くようであれば一度診察を受けるのも良いでしょうね。
投稿者

40代 女性 にこ

台風がきたら、うちの猫ちゃんはご飯を食べずに隠れてしまいます。
そんな時は、隠れてる場所までおやつをもっていって食べさせます。そういうときには、いつもの缶詰は食べないので、おやつを活用しています。とても喜んで食べてくれますが出てきません。
風がやむとひょっこりとでてきます。猫ちゃんは台風の雨風の音が怖いのですね。昔飼っていた猫ちゃんもほぼ全員が台風がくると隠れて2日ほど出てきませんでした。
昔は、台風が怖くて猫ちゃんが隠れてしまうと、缶詰を食べさせようと何ヵ所かにおいてみたりしていました。
昔は今みたいに、画期的なおやつがこれといって、なかったので苦労しました。
人間は台風だとわかっているから、あまり驚きませんが猫ちゃんたちは、何が起こっているのかがわからないので、雨風が激しいと音が怖くてもしかたがないですよね。
飼い主さんが、そういうときにはどうしたら安心させてあげられるのか研究しておきたいですね。 

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