猫の『クーラー病』に気を付けて!症状3つ

猫の『クーラー病』に気を付けて!症状3つ

夏に暑そうにしている猫を見ていると熱中症になってしまうかもと心配になり、冷房で部屋をしっかりと冷やしてあげようと考えたりしますが、熱中症だけでなくこの季節に注意したいのがクーラー病です。このクーラー病になると体に様々な体調不良が表われます。夏は熱中症もありますからその兼ね合いが難しいところもありますが、同時にクーラー病についても対策していきましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1. 咳やくしゃみが出る

夏にバテ気味の猫イメージ

夏に冷房をつけるようになってから、猫に咳やくしゃみの症状が出てくるということがあります。これは冷えすぎることで風邪を引いてしまったという場合も考えられますが、エアコンの掃除を長い間していなかったり、風によって猫の毛やダニ、ノミなどの死骸が巻き上がりそれが原因でアレルギーの症状が出ている可能性も考えられます。

症状の悪化に注意

咳やくしゃみは最初は症状が軽くても悪化すると気管支炎、肺炎などを引き起こすこともありますので注意が必要です。猫が風邪を引いてしまったという場合には、普段過ごしている床の上が人間の考えている以上に冷えてしまった、ということも考えられます。

また、アレルギー症状でこれらの症状が出ている場合には、空調内部の掃除や、猫の抜け毛などを今まで以上にこまめに掃除する必要があるかもしれません。

2. 自律神経の乱れから来る体調不良

すだれと風鈴と猫

冷房をかけることによって外気温と室内の気温差が大きくなり、体がその違いに対応しきれないと自律神経のバランスが崩れてしまいます。これは人間にも見られる症状ですが、猫も同じように神経のバランスが崩れると食欲不振、元気がないなど様々な体調不良が現れるようになります。

夏場は熱中症という心配もあり、なかなかクーラーをつけないというわけにはいきません。しかし、できる範囲で室内の換気で風通しを良くする、扇風機を使う、クールマットなどの冷却グッズを取り入れる。

また、遮光カーテンを使って室温を下げるなど工夫をして、なるべく冷房に頼り過ぎないようにすることも人間だけではなく、猫の健康にとっても大切でしょう。

3. 腹痛、下痢、嘔吐

猫鍋でくつろぐ猫

クーラーによって体が冷えすぎると猫はお腹の状態が悪化したり、嘔吐をしたりすることがあります。

猫が夏場快適に過ごせる室温は24℃~26℃ぐらいと言われています。ただこの快適さは短毛か長毛かなど猫によって異なりますので、どのぐらいの室温で猫が快適に過ごせているか、冷房の気温を調節してまずは様子を見てみてもいいかもしれません。

猫は室内で過ごすのが暑すぎて不快だったりすると部屋の外に出たがったり、逆に寒すぎると丸まって寝ていたりもします。猫が家の中で伸びるようにリラックスして寝ているようであれば、室温は猫にとって快適ということになります。

冷えすぎ対策を

また、腹痛等は冷えすぎることが原因で起こる症状なので、家に猫を留守番させて出かける時はクーラーをつけっぱなしでも、冷気から逃れて別の部屋に行けるようにドアを開けておいてあげる、涼を取る冷却グッズと同時に、冷え過ぎた時用のベッドも用意しておくなどの対策をしてあげるとよいでしょう。

まとめ

レオ

いかがでしたか?夏は熱中症も怖いですが、クーラー病も猫にとっては油断できないものです。暑さと涼しさの調節をするのは難しいですが、猫が快適に過ごせて健康も維持できるようにいろいろな方法で工夫したり対策をしてみましょう。

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