猫のげっぷ
そもそもげっぷとは何かというと、胃の中に溜まった空気が口から出るという現象。猫の場合は、餌を食べる際に空気を飲み込みやすい為、げっぷをして胃の中の空気を出します。「ハグッハグッ」と勢いよく餌にがっつく猫ちゃんも多くいますが、その場合は、特に空気を飲み込みやすいです。
猫のげっぷは、人間のように「ゲェー!」と大きな音がなるわけではなく、吐く時の一歩手前のような動きで、「ケフ」っと軽く息を吹きだすような感じ。初めて見た時は、げっぷだと気が付かず、吐くの?と思う方もいるかもしれません。
空気を出す為のげっぷなら何ら問題はありませんが、胃腸が原因となりげっぷが出ている場合もあります。それを知るには、「げっぷはいつ出ているか」が重要なポイントになってきますので、愛猫の観察を忘れずに!
猫のげっぷで気を付けたい時
猫のげっぷは、
- ごはんやミルクのあと
- 毛繕いのあと
に見られる事が多く、1日に1から3回程度のげっぷなら正常範囲ですので、問題ありません。特にミルクを飲む子猫の場合、ミルクと一緒に沢山の空気を飲み込んでしまいますので心配はいらないでしょう。
人間の赤ちゃんも空気を飲み込んでしまいますので、ミルクを飲んだ後は母親が背中をトントンと叩き、げっぷを出させてあげますよね。それと同じように、母猫も赤ちゃんの背中を舐めて刺激し、げっぷを出させてあげる場合もあります。
頻繁にげっぷをするのが数日続き、その際に吐きそうな様子まで見られるのでしたら、病気を疑った方が良いかもしれません。猫が頻繁にげっぷを出す際に疑われる病気を、いくつかご紹介します。
胃捻転
胃捻転では、胃の中が詰まり腸に送れなくなってしまい、ガスが溜まってしまいそれを排出するためにげっぷが出ます。
逆流性食道炎
人間同様、吐き気やげっぷ等の症状が見られる場合があります。軽い食道炎の場合、症状が見られない事もありますが、悪化してしまうとよだれを飲み込む事もつらくなり、口から垂れ流す様子が見られる事があります。
食道梗塞
食道梗塞の場合、口と胃をつなぐ食道と呼ばれる部分の通りが狭くなっていたり、詰まったりしていると、げっぷが出やすくなります。誤飲で引き起ってしまう可能性がある病気でもあるので、注意しましょう。
まとめ
上に書いた病気以外にも、猫のげっぷが頻繁に出る際に疑われる病気は意外に多いのです。病気が疑われる際は、他の症状も一緒にでる事が多いので、愛猫の症状をしっかり把握しておくことが大切です。
猫がげっぷを出す理由として最も多いのは、食事の際に一緒に空気も飲み込んでしまうという事です。猫はほとんどの餌を丸のみで食べている事が大きな原因になっているそうです。他の症状が見られずに、あまりにも頻繁に猫がげっぷをするという場合は、餌の量を減らし、その分回数を増やす等の工夫をしてみましょう。
それでも改善されなかった場合、何らかの病気の初期症状かもしれません。獣医師に相談し、一度検査をしてもらうと、病気の早期発見につながりますし、何もない事がわかれば、より安心ですね!