猫のリンパ腫による症状
- 猫のリンパ腫による貧血
- 猫のリンパ腫でしこりができる
- 猫のリンパ腫が消化器にできると下痢をする
- 猫の消化器系のリンパ腫は嘔吐をする
- 猫の消化器系のリンパ腫は便秘になる
- 猫の消化器系のリンパ腫の場合血便をする
- 猫の腎臓に猫のリンパ腫があると水の多飲、頻尿をする
- 猫の肺周りにリンパ腫があると咳をする
猫がリンパ腫になった場合の症状は、リンパ腫が発症したその場所によって症状も違ってくるのでここで詳しくご紹介します。
猫のリンパ腫とは?
猫のリンパ腫とは猫のリンパ組織が癌に冒されてしまった状態がリンパ腫です。
猫がリンパ腫になってしまった場合、リンパ腫の型にもよりますが下痢や便秘、くしゃみなど様々な症状が現れます。体のどこにリンパ腫ができても不思議では無く、リンパ腫ができた場所によっても症状が違います。
消化器に猫のリンパ腫ができた時の症状
猫の消化器系のリンパ節に腫瘍ができた場合、腸に影響が出てきて下痢や便秘、血便などの症状が出てきます。また、胃にも影響があるので食欲が無くなり、おう吐する場合もあり、特に老猫に多いようです。
腎臓に猫のリンパ腫ができた時の症状
猫の腎臓がリンパ腫に冒されてしまった場合、腎不全と同じような症状が出ます。水の多飲、頻尿になる等症状は分かりやすく、おう吐したり食欲も落ちてしまう傾向にあります。
先に腎不全の診断を受け、病理検査によって腎臓型のリンパ腫であったという事もありがちです。目にも症状が現れる場合があり、網膜剝離・緑内障・ブドウ膜炎・角膜炎を起こす場合があります。
肺周りに猫のリンパ腫ができた時の症状
肺を囲んでいるリンパ節や胸骨・胸椎付近に発症してしまった猫のリンパ腫です。咳が出るようになったり、呼吸をするのが苦しそうにしている場合は、縦隔型のリンパ腫であることが疑われます。
体の表面に猫のリンパ腫ができた時の症状
内臓に影響を与えるリンパ腫では無く、体の表面に関係するリンパ組織に腫瘍ができてしまったケースです。しこりが体の表面に出てくるのが特徴で、その場合痛むことがありません。
猫白血病ウィルスに感染する事で起こりやすくなります。貧血の症状が出る事が最も多い猫のリンパ腫で、初期症状がほとんど無いので、進行しないと発見ができない厄介な腫瘍です。
猫のリンパ腫の治療方法
猫のリンパ腫の治療方法は抗がん剤の投与
猫がリンパ腫になったことで行われる治療は半年くらいが平均です。抗がん剤の投与が中心となる治療ですが、上手く腫瘍が消えてくれればその後元気に生活できる可能性が高くなりますが、再燃することが多いので経過観察は必要です。
猫のリンパ腫が確認されると、抗ガン剤治療を行います。どの抗ガン剤がそのリンパ腫に効果的なのかを探りながら治療が行われるため、複数の抗ガン剤を組み合わせて治療をしていくケースが多いです。
猫の抗ガン剤の投与は1週間に1度のペースで行っていき、半年間ほど治療を行うのが一般的です。経過が良ければその後は通常通りに生活できるようになりますが、抗ガン剤治療の効果が得られない場合には、放射線治療も行う場合があります。
猫のリンパ腫の検査
猫がリンパ腫の疑いがある場合、細胞を採取して病理検査を行います。猫の体に負担が掛かる場合は麻酔を使って行われる場合もあります。更に、血液検査を行い血液中に癌細胞が確認されないかを調べ、エコー検査を行う病院もあります。
猫のリンパ腫を予防する方法
猫のリンパ腫を予防するのは「完全室内飼いにする」
猫がリンパ腫になる原因は、残念ながらはっきり特定されている訳ではありません。しかし、いくつかの原因から猫がリンパ腫になりやすくなるという事が分かっています。
猫白血病ウィルスや猫エイズウィルスに感染してしまった場合、猫がリンパ腫になってしまう可能性が高くなります。どちらのウィルスも室内飼いであれば感染することはありません。
ですが、外へ出している猫や脱走してしまった猫が、他の猫と喧嘩をして傷などから感染してしまう場合があります。猫のリンパ腫予防のためにも、猫はなるべく外へ出さないようにしたほうが良いでしょう。
猫のリンパ腫を予防するには猫の前でタバコを吸わない
また、家の中で喫煙者がいることにより、猫が受動喫煙によってリンパ腫になる場合もあります。猫は顔がたいらなので、たばこの煙がそのまま体内に流れていってしまいリンパ腫になるリスクを高めてしまいます。
家の中でたばこを吸っている飼い主さんは、猫のリンパ腫予防のためにも室内では禁煙にする、又は空気清浄機などを使って煙を吸わせないように工夫することが大切ですね。
猫のリンパ腫についてのまとめ
猫がリンパ腫になってしまうと、癌細胞が全身のリンパ組織へと流れ込むので、抗がん剤を使った薬物治療や化学療法などを行わなくてはならない為、治療費も相当掛かります。
猫がリンパ腫になる原因として考えられているのが、猫白血病ウィルスの感染です。また、猫エイズに感染してしまう事でも猫がリンパ腫になる可能性は高くなります。
ただし、原因はこれだけではありません。猫白血病ウィルスの感染や、猫エイズの感染が無い場合でも、リンパ腫になる場合があります。
猫のリンパ腫は、全身のどこに発症するか分からない恐ろしいガンです。猫はリンパ腫によって命を落としてしまう場合もあるので、ここでご紹介した症状に心当たりがある場合には、必ず医師の治療を受けてください。
猫のリンパ腫を予防するには、その猫から猫白血病ウィルスや猫エイズを感染しないように室内飼いにする事と、飼い主さんや家族のタバコにより猫に煙を吸わせてしまうような受動喫煙にも注意してください。
40代 女性 ここ
昔、祖母のねこちゃんが、リンパ腫になりまして抗ガン剤を投与したりの治療を1年ほど頑張りまして寛解したのを、覚えています。
治療が始まると、痩せてしまいましたが少しでも栄養価の高い食事をさせて体力を維持していました。祖母のねこちゃんはよく頑張りました。闘病から2年くらいは元気でした。10歳になるまで生きてくれたので、感謝しています。