猫ちゃんがゴロゴロと音を出すとき、飼い主さんは穏やかな気持ちになりませんか。満足した時や機嫌のいい時に出すことが多い「ゴロゴロ」は、誰もが聞き続けていたいものです。しかしその意味とは全く異なる想いで音を出している時もある事をご存知でしょうか。ここではその一例を紹介していきます。
苦しい時や自身がピンチである時
猫ちゃん自身が飼い主さんを母猫と同様に感じ、甘えている時の他に苦しい時にもゴロゴロと鳴らします。この場合、甘えている時やリラックスしている時とは違いもう少し低い音で鳴らします。例えると怪我をした時や他の猫ちゃんとの喧嘩を避けようとする時などにも出します。
その他赤ちゃんを産む時や、死の間際などにも出す時があります。動物病院の診察台の上でゴロゴロ鳴らす猫ちゃんを見かけた場合は、このパターンであることが多いです。いつもよりも低いゴロゴロ音を聞いたときはこの傾向を疑ってみるといいでしょう。
要求のゴロゴロ音
上記であったいつもより低いゴロゴロ音ではなく、逆に高いゴロゴロ音を聞き取る場合があります。これはご飯が欲しい時や、飼い主さんに何かして欲しい事がある時に出す事が多いようです。
実はこの音、つまりこの周波数だけを取り出して、猫ちゃんを飼ったことのない人に聞かせる実験がありました。すると理由は分かりませんが「なぜか急かされている」という印象をもったとのことです。猫ちゃんを飼った事のない人でも、そのように思うというゴロゴロ音ですので、何かを伝えたい事があるときに出されるようです。
猫ちゃんの個性
猫ちゃんの中にはずっとゴロゴロ音を出さない子もいます。それはその個性を持った猫ちゃんなので、焦る必要はありません。コミュニケーションを増やしたり、その子の好きなポイントをゆっくり撫で続けてあげると、ゴロゴロ音を言ってもらえやすくなります。なぜ鳴らさないのかは未だに解明されておりません。そのような性格でも焦らずゆっくりと絆を深めていきましょう。
ゴロゴロ音の特性
猫ちゃんが出すゴロゴロ音の周波数は25ヘルツだそうです。一般的に人間が体の緊張をほぐす時には20〜50ヘルツの周波数がいいと言われています。この周波数には、人間の副交感神経を優位に立たせる効果があり、猫ちゃんのゴロゴロ音はまさしく当てはまります。
またゴロゴロ音には、人間が幸せに感じた時に出る「セロトニン」を分泌させる効果もあるそうです。機嫌のいい時に出すゴロゴロ音は、猫ちゃんだけではなく、飼い主さんにも多くのメリットがあります。
まとめ
今日のねこちゃんより:キラ / ♀ / キジトラ / 1.5kg
猫ちゃんのゴロゴロ音には、リラックスとは別の意味があることも大切な知識です。それらを踏まえつつ愛猫を観察すると、より豊かな共存生活を歩めるかと思います。