長生きの猫種って?
猫種によって寿命は異なるのでしょうか?
混血種は長生きな傾向が
一般的に、純血種よりも様々な猫種の血が混ざった、混血種の方が長生きだと言います。純血種では、子孫を作りだすことが出来る個体数が限られているため、健全ではない交配が行われることがあったり、遺伝性疾患の原因となる遺伝子がその猫種の中で固定されやすかったりします。
もちろん混血種だからと言って、必ず純血種よりも長生きする、と言うわけではありません。それはあくまでも傾向であって、個体によってはあまり寿命が長くない猫もいるでしょう。
猫によっては先天性の病気を持っている事もありますし、生まれ育った環境によって病気になる場合もあります。たとえ病気を抱えていても、猫は精一杯生きようとするでしょう。その姿勢には学ぶところがあります。
純血種の種類による平均寿命
純血種は、その猫種によって猫の平均寿命である14~15歳に近い、長生きな傾向にある猫種と、平均寿命が短い傾向がある猫種がいます。アニコムグループが発表している「家庭どうぶつ白書2017」によると、猫全体の平均寿命が14.2歳で、猫種別にみると混血種と日本猫だけが14.3歳と全体の平均寿命を上回っていました。
また、純血種で猫全体の平均寿命に近い長生き傾向のあった猫種は、ペルシャ(平均寿命:13.9歳)、アメリカンショートヘアとラグドール(両方とも13.5歳)でした。
反対に契約頭数の多かった上位10種のうち、平均寿命が低かった猫種は、マンチカン(平均寿命:11.2歳)、メインクーン(12.5歳)、ノルウェージャンフォレストキャット(12.6歳)でした。
ただ、先に述べたようにあくまでも傾向なので、該当する猫種を飼っていたからと言って、必ず長生き、もしくは平均寿命以下、というわけではありません。飼い主さんのケアの仕方や住環境などによっても、寿命は変わってくるでしょう。
室内飼いか外飼いで違う
猫種ではありませんが、完全室内飼いの猫と外に出かける猫では、やはり寿命が変わってきます。完全室内飼いの猫の方が、長生きな傾向があります。
完全室内飼いだと、病気にかかったり事故に遭ったりする可能性が、外に出る猫よりも低くなります。猫が外に出ると、他の猫との喧嘩や車に轢かれるなどのリスクが高まるので、総じて寿命が短くなる傾向にあります。
ですから、完全室内飼いが推奨されているのです。ただ室内飼いは刺激に乏しく、猫が退屈してしまう場合がありますので、飼い主さんがおもちゃで一緒に遊ぶなどして、適度な刺激を与えてあげる必要があります。
長毛か短毛かで寿命が違う?
長毛な猫より短毛な猫の方が、寿命が長いと言われています。その理由の一つは、長毛の猫はその長い毛から体内に毛玉が詰まる「毛球症」になりやすいからです。
また、日々の飼い主さんによるブラッシングが必須ですが、怠ることで皮膚に異常が起きる、熱がこもるなど、猫の体に負担がかかってしまいます。
他の理由として、長毛の猫はその成り立ちが、いずれかの純血種の血が混ざっている場合が多く、何らかの遺伝性疾患も受け継いでいる可能性が考えられます。これらの事から、長毛な猫より短毛な猫の方が、寿命が長い傾向にあると考えられます。
性別による違い
オスかメスかでも、寿命に影響が出てきます。一般的に人間でも動物でもメスの方がオスよりも、長生きです。その理由としては、ホルモンやかかりやすい病気、性別による動物として役割の違いなどが考えられます。
また、去勢・不妊手術をされていない猫では、発情期にオスがメスを巡る喧嘩をし、その時のケガが原因で命を落とすことがあります。一方でメスは、出産によって細胞が若くなるとも言われています。
一概には言えない
猫の寿命についてお伝えしてきましたが、どんな猫が長生きで、どんな猫が短命なのかは、一概には言えません。猫の寿命はその個体が持つ身体的な特徴の他、育つ環境や住む環境によって、大きく影響されるからです。
猫に長生きして貰いたかったら、猫のストレスを減らし、健康的な生活を送れるように心がけましょう。また、定期的に健診を受けるなどして、健康維持に努めることも大切です。
まとめ
今日のねこちゃんより:シナモン / ♂ / 雑種(ミックス) / 1.3kg
たとえ猫が長生きでもそうではなくても、せっかくご縁のあった猫です。大切にして、寿命を全うして貰いたいですね!猫が健康で出来るだけ長生き出来るよう、気を遣ってあげてください。