猫の飼い方①準備編
猫を迎える前の心の準備
猫を家族に迎え入れるのはすごく楽しみなことですよね。しかし、猫を迎える前には、飼い主としての心構えが大切です。猫を飼うということは、命を預かる行為です。「可愛いから」という安易な考えで飼い始め、途中で無責任に手放すようなことがあってはなりません。
猫を飼育するときにはトイレの掃除やしつけといった労力負担や、食事代、飼育グッズ代、医療費などの経済的負担があります。また、猫のお世話をする時間も必要になるため時間の余裕も必要となります。最後まで責任を持った飼い方ができるかどうか考えた上で、猫を迎え入れるようにしましょう。
猫を飼うために必要なグッズ
- トイレ(トイレ砂)
- 食器(食事用、水飲み用)
- キャットフード
- 爪とぎ
- おもちゃ
- 猫用ベット
- ケージ
- キャリーバッグ
初めて子猫を迎え入れる場合、最低限必要なグッズは上記の通りになります。トイレや食器、キャットフードなどは生活に欠かせないものなので事前に準備しておきましょう。猫を入れるケージは留守中のいたずら防止にも役立つため用意しておくと安心です。キャリーバッグは病院に行くときなど外出の際に必要になるので、運びやすいものを選ぶとよいでしょう。その他、キャットタワーや爪切りなど身の回りの用品は必要に応じて増やしていくとよいかもしれません。
アイリスオーヤマ 猫用トイレ
猫を飼う上で必要なのがトイレです。こちらのトイレは、カバーが付いているため砂が飛び散りにくく、猫が排泄した後も臭いが部屋に広がりにくいことが特徴となっています。スコップ付きなので汚れた部分だけをすぐに片付けられるのも便利ですね。
Cific ペットボウル
毎日の食事は、猫が食べやすい容器に入れて与えてあげたいですよね。そんな方におすすめなのが、猫が食べやすいよう設計された「Cificペットボウル」です。台の部分に傾斜がついており、食事中に首や腰に負担がかかりにくい設計になっています。フードボウルが二つ付いているので、フードと水を同時に与えられるのも便利です。
Aibuddy 爪とぎ
曲線のデザインが目を引くベッド型の爪とぎ器です。高密度な段ボールを使用することで、複数の猫が乗っても壊れない頑丈な作りになっています。段ボールは研ぎクズが飛び散らない作りのため、猫が思いっきり爪とぎしても汚れにくいでしょう。猫の体型になじむよう緩やかな曲線に設計されており、爪をとがないときには猫がベッドとしてゆっくりとくつろぐことができます。
猫を飼うために必要な費用
- 日用品 20,000円~
- 食費 2,000~4,000円
- 予防接種 3,000~8,000円
- 健康診断 5,000円
- 去勢、避妊手術 5,000~30,000円
猫を飼うための準備として、トイレなどの日用品を揃えると合計で20,000円程度かかると言われています。予防接種は、ワクチンの種類によって値段は異なりますが一回3,000円~8,000円ほどで、毎年接種が必要です。健康診断は5,000円程度ですが、地域によって値段が異なるため事前に確認しておくとよいでしょう。
これ以外にも、毎月の食費や消耗品の買い足しなどさまざまな費用が必要になり、年間15万円ほどかかると言われています。このように、何にどのくらい費用が掛かるのかを理解をしておけば、猫の飼い方で困ることも少なくなるでしょう。
猫を飼う部屋の環境作り
猫の飼い方を考える際には、猫が安全に暮らせるよう部屋の環境を事前に整えておくことも大切です。猫が誤飲しそうな細かなものは片付け、電気コードなど危ないものはカバーを付けたり猫が見えないところに隠したりといった工夫が必要です。また、観葉植物の中には猫が食べると危険な種類もあるため、猫が出入りする部屋にはなるべく置かないようにしてください。
猫の中には窓や網戸を自分で器用に開けてしまう子もいます。玄関や窓から猫が脱走したり、マンションなどのベランダから落ちたりして思わぬ事故に繋がる可能性も考えられます。対策として網戸が開かないようロックするグッズや、脱走防止フェンスなども販売されているので、取り入れてみるとよいでしょう。
猫の飼い方②しつけ編
しつけをどのように行うのかも、猫の飼い方を考える時に重要なポイントとなります。猫のしつけ方をご紹介していきます。
トイレのしつけ
猫を迎え入れたらまず、トイレのしつけを行いましょう。猫が床の臭いを嗅ぎながらウロウロし始めたらトイレのサインです。タイミングを見計らって猫をトイレに連れていき、排泄させます。この行動を繰り返し行うことで、猫はトイレを覚えるようになります。
猫がトイレを覚えない場合は、トイレの場所が気に入らないのかもしれません。猫が落ち着いてトイレができるよう、人通りが少ない場所に設置するなど工夫をしてみましょう。
爪とぎのしつけ
猫にとって爪とぎは本能的な行動です。無理にやめさせると猫のストレスになるため、爪をといでもいい所といけない所を覚えさせることが飼い方のポイントです。まずは猫が自由に爪とぎができる場所を決め、爪とぎ器を設置しておきます。猫が家具などで爪とぎをしようとしたら、すぐに爪とぎ器のある場所に連れていきます。これを繰り返すことで徐々に決められた場所で爪とぎをするようになります。
しかし飼い主が留守のときなどに、他の場所で爪とぎしてしまうこともあるかもしれません。傷を付けられたくない場所には防止シートを貼る、猫の嫌いな臭いをつけるなど対策をしておくと安心です。
噛むときのしつけ
子猫の場合、遊びの延長で甘噛みをしてくることがあります。子猫のうちは甘噛みだと軽く見ていても、成長の過程でどんどん噛む力が強くなり、他の猫や人間を怪我させてしまうことになりかねません。そのため子猫のうちのしつけが重要になります。猫が手などを噛んできたら大きな声で「痛い」と言いましょう。そうすることで、猫も噛んだらよくないということを認識するようになります。
猫の飼い方③食事編
猫の食事で注意するポイント
猫の食事は決まった回数、適量を与えるようにしましょう。猫の年齢によって与える回数は違います。生後3~4カ月までは4~5回に分けて少しずつ与えます。4~6か月は徐々に回数を減らしていきましょう。 成長期だからと一回にたくさん与えてしまうと、消化がしきれず下痢や嘔吐の原因となるため気をつけましょう。成猫の場合は、朝と晩2回に分けて与えるのが理想です。
与える量は猫によって違うため、適正量を守るようにしましょう。欲しがるからと余計にあげてしまうと肥満の原因になります。また、猫にとって塩分が強い人間の食事を与えないことも、飼い方で気をつけておきたいポイントです。猫の健康を考えた食事を心がけましょう。
猫に与える水で注意するポイント
猫に必要な1日の水分量は、猫の体重1kgに対して50mlと言われています。猫はもともと水をあまり飲まない習性があるため、水を飲む量が少なく感じることがあるかもしれません。そのようなときは、食事と一緒に水を用意する、複数の水飲み場を用意する、水分を多く含むウエットタイプのキャットフードを与えるなどの工夫をしてあげるとよいでしょう。
猫に与える水で注意が必要なのが、硬水のミネラルウォーターです。硬度が高いミネラルウォーターにはカルシウムやマグネシウムが豊富に含まれており。猫が過剰に摂取すると尿管結石の原因となります。与える際は、水道水やペット用や軟水のミネラルウォーターなどが安心です。
猫の飼い方④健康編
猫を運動させる
猫が一日に必要とする運動量は種類によって変わるようで、活発な性格が多いとされる短毛種は20~30分程度、運動量が少ないとされる長毛種は10~15分程度がよい言われています。猫は広いスペースで走り回るよりも、上下運動を得意としています。上下運動が十分にできないと運動不足によりストレスや肥満につながる可能性があるため、キャットタワーを用意するなど猫が十分に運動できる場所を確保してあげましょう。
夏場の飼い方
猫の飼い方で気をつけたいのが夏場です。猫は体温調節が苦手な動物なので、夏場は熱中症を防ぐため室内の温度管理が必要になります。日中はエアコンをつける、換気をする、猫が涼めるよう日陰を作っておくなど過ごしやすい工夫をしてあげましょう。エアコンを使用する場合、室温が低すぎると猫が体調を崩してしまう危険性があるので25~28度ぐらいに温度設定をしてください。
その他、新鮮な水がいつでも飲めるように水飲み場を増やしておく、傷みやすくなるフードをすぐに片づけるなどの対策もしておきましょう。
冬場の飼い方
猫は寒さを苦手とする動物なので、暖房器具を使って室内の温度を保ってあげましょう。冬場の室温は21~28度ぐらいが理想です。暖房器具を使用すると部屋が乾燥しやすくなるため、加湿器を用意し湿度を50~60パーセントに保つようにしてあげてください。その他、日が当たる場所に寝床を移動する、毛布などを用意する、ペット用のカーペットを使用するなどの工夫をしてあげると猫が過ごしやすくなります。
また、猫は水飲み場やトイレが寒いと我慢してしまうことがあります。それらが置いてある場所も暖かくし、猫が自由に行き来しやすいよう整えてあげるとよいでしょう。
まとめ
猫を飼うということは楽しい反面、大変なこともあります。猫を飼う前に必要なグッズを準備することはもちろんのこと、環境作りや費用面、飼い主になる心構えをしっかりと持った上で猫を新しい家族として迎え入れましょう。
猫の飼い方は、猫の性格や飼い主の生活スタイルによっても変動します。猫と飼い主が過ごしやすい環境を作り、猫との楽しい生活を送ってください。