緊急保護
相談
とても暑い夏の日、ある女性から相談がありました。
「数日前から子猫が動かず同じところにジッとしているのですが…」
それは今年8月の猛暑の日でした。
その女性は猫が苦手でどうしていいのかわからないと相談してきました。
最初、私は、地域猫だろうとあまり真剣には考えていませんでした。
子猫の相談は、毎日たくさんあります。
そのすべてを助けれるわけではありません。
だから、緊急を要する以外は、相談者の方に助言して、その方に何とかしていただくよう対応する姿勢をとっていました。そうしないと、多頭崩壊してしまうくらい、たくさんの相談が押し寄せてきます。
でも、このケースは、1枚の写真をこの女性が送ってきたことで、私は考え方を変えました。
緊急
その写真を、私が所属している動物愛護団体の代表にも送りました。
するとすぐに代表から電話がかかってきました。
「こんな状態のままこの炎天下の中で放置したら、死んでしまう!すぐに保護して下さい!」
それですぐに動きました。現場に駆け付け、保護しました。
病院
それからすぐに動物病院に連れて行きました。
目ヤニが出ていました。
診断の結果、結膜炎でした。
点眼剤が処方されました。
保護した当時は体重がわずか550gしかありませんでした。
生後3か月という診断でした。
命名
子猫の名前は、この子を一番最初に発見した小学生の男の子につけてもらいました。
「めいめい泣いていたので”めいちゃん!”」ということになりました。
回復と成長
点眼を続けたことで結膜炎は完治しました。
体重もアッと言う間に増えていきました。
いたって健康!とても元気な子猫としてスクスク成長していきました。
保護してわずか9日間で体重はほぼ倍にまで増えていました!
発見者
めいちゃんを発見したのは出産を4~5か月前に終えて子育て真っ最中の若いお母さんと、小学低学年の息子さんでした。
この母子は、子猫に関しての知識がなかったため、何日もないて動かない子猫を発見して、どうしたらいいのか途方に暮れて、「ご相談させてください。」とメッセージをくださいました。
最初から丸投げの引き取り依頼ではありませんでした。
助けたいけど、猫と一緒に暮らせる状況ではなく、何よりもお子さんに猫アレルギーがありました。
その後、我が家で一時預かりしためいちゃんに何度か会いに来て下さったのですが、毎回、息子さんの体に赤い湿疹が出て、体をかきむしっていました。
母子は「めいちゃんを助けてくれてありがとうございます!」と、何度もめいちゃんのご飯だけでなく私達にまで差し入れを持ってきてくださってます。
そして、必死でめいちゃんの里親探しを今も続けてくれています。
抱っこできた!
小学低学年の息子さんは、それまで猫を触ることも抱っこすることもできなかったのですが、自分が発見した子猫のめいちゃんに関しては特別な思い入れがあり、おっかなびっくりではあったものの、なんとめいちゃんを我が家での面会1回目で抱っこすることに成功したのです!
お母さんの方も、最初に発見した時は、手袋をはめなければ子猫に触ることができなかったくらい猫が苦手な方でしたが、息子さんに負けじと、めいちゃんだけは素手で抱っこできるようになりました。
ただ、この息子さんの方はやはりアレルギーには勝てず、毎回、体中に湿疹が出て、かゆくて掻きまくっています。それでも、「めいちゃんは可愛いから平気!」だそうです。
本当ならめいちゃんの里親さんになりたい気持ちが息子さんには十分あるみたいですが、やはりアレルギー反応があんなに出ているのに、まさか渡すわけにはいきません。
ダイエット
めいちゃんは太りやすい体質のようで、肥満傾向にあるということで、まだ生後約7か月くらいなのですが、栄養たっぷりの子猫用フードは卒業し、ダイエットフードに切り替えることになりました。獣医師の指示です。「お腹に脂肪が少しついてしまってます。」
規定量しかごはんあげていなかったのですが、体重がどんどん増えてしまいました。
避妊
先日、めいちゃんは避妊手術を受けました。
最初の発情をする前に避妊手術を済ませて入れば、将来的に乳腺腫瘍の発生率をグンと抑えることができるそうです!
めいちゃんはまだ発情していませんでした。
よく”まだ子猫なのに、避妊のためにお腹切るのは可哀相!”と言われて手術をしない人がいますが、それは勘違いです。
もし、あなたの子猫の健康を維持されたいのであれば、発情前に避妊してあげて下さい。
それで将来的に乳腺腫瘍から圧倒的な確率で守ることができるのです。
里親募集中
めいちゃんを保護したのは、2018年8月8日。
これを書いているのは、同年12月6日。我が家で一時預かりを始めて既に約4か月も経っていますが、めいちゃんには何故かまだ一人も里親希望のお声がかかっておりません。
めいちゃんは猫エイズ陰性、白血病陰性、ノミダニ寄生虫駆除済み、避妊手術済です。
最後に
子猫の保護依頼は、毎日のように電話やメッセージが届きます。でも、その殆どが丸投げなので、とてもすべてを助けることはできません。
毎年、全国の動物愛護ボランティアさん達はその相談対応だけで疲れ果ててしまうそうです。
私が保護しためいちゃんも中々貰い手が見つからないので、子猫の保護はやはり慎重になってしまいます。
でも、めいちゃんの場合は、飼育費も医療費も、発見者の方がその大半を出していただいているので、本当に助かっています。そうやって一緒に助けようと努力される人ばかりならいいのですが…
めいちゃん、早く幸せ切符を掴めますように!
下記写真は我が家の里親募集中の2匹です。
20代 女性 茶々
そんな子猫を保護したときは、柔らかい食事を少しずつ食べさせています。一度に沢山食べたがりますが、急に大量の食事をさせると胃腸を痛めてしまうことがあるので。
野良猫等を保護して欲しいとの要請等があったとき、自分の目で確認してから判断する余裕がある動物愛護団体があれば良いですね。