遺骨を保管する方法 1.自宅で供養する
納得できる形で手元供養
愛猫の遺骨をいつまでも手元に置いておくのは良くない、と感じている飼い主さんもいるかもしれませんが、手元供養という方法があります。手元供養をするのに、こうしなければならないなど決まりはありませんので、飼い主さんが納得する方法で、猫の遺骨を供養してあげることが大切です。
多くの方が手元供養で用意するのは、愛猫の遺影、お水、ろうそく立て、お線香、お花などです。専用のものでもなくて大丈夫です。現在では、ペット用の仏壇や仏具、写真や文字を入れられるメモリアルグッズなどもあります。
メモリアルボックス
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前面に写真が入り、中に骨つぼを入れられるメモリアルボックスです。
遺骨の管理の注意点
手元供養で注意したいのは、遺骨の管理です。
陶器の骨つぼの場合、中に湿気がたまり遺骨にカビが生えてしまうことがあります。遺骨にカビを生やさないようにするには、遺骨を直接手で触らない、時々骨壷のふたを開けて遺骨の空気の入替えをする、骨つぼにテープを貼って密封する、吸湿剤を入れる、湿気の少ないところへ置き場所を変える、桐箱に入れる、などがあります。
また、ペットの葬儀会社で遺骨の移替えを行っているところもあるので、愛猫の遺骨の状態が不安という方は相談してみるといいでしょう。
かわいく、すっきり見せる
愛猫の遺骨をそばに置いておきたいけど、来客のときに遺骨が気になる、遺骨を見ていると寂しい気持ちになってしまうという方は、かわいい骨壷カバーやミニ骨つぼなどを使用するといいでしょう。
また、遺骨を紛骨にすることでコンパクトになり見た目がすっきりします。
ふわもこカバー
出典:www.amazon.co.jp/dp/B076LRZJM7
耳としっぽが猫らしくて、かわいい骨つぼカバーです。ふわふわでぬくもりがあり、心が癒されるのではないでしょうか。
自宅に埋葬
ご自宅に庭がある場合などは、火葬した遺骨を埋葬することも可能です。火葬を行っていない場合は、腐敗や異臭、他の動物に掘り返されてしまう不安がありますが、遺骨であればそのような心配もありません。
埋葬する際の注意点は、土に埋める際に骨壷の蓋を開けておく必要があることです。蓋を閉じた状態では土に還ることができませんので、埋める際には骨壷の蓋を開けた状態で埋葬してあげましょう。
自宅の庭であれば、頻繁に花などを手向けることができますので、後悔のない供養が行えるかもしれません。
遺骨を保管する方法 2.動物霊園
動物霊園で遺骨を納骨する場合、動物霊園によって異なりますが、墓地か納骨堂になります。納骨堂では、お仏壇のように作られた棚に愛猫の骨つぼを安置し、いつでも遺骨をお参りすることができます。
希望があれば、後から墓地に納骨することも可能です。納骨堂へ安置するには、遺骨の年間の管理料など費用がかかります。なお、火葬後しばらく自宅で遺骨を供養している場合は、四十九日のタイミングで納骨するのが一般的なようです。
動物霊園やペット葬祭業者を利用する場合の注意点として、合同火葬と個別火葬の違いを理解して、ご自身の考えにあった方法を選択する必要がある点です。多くの動物霊園やペット葬祭業者では、合同火葬と個別火葬を選べるようになっています。合同火葬の場合は立ち合いができない、遺骨は飼い主さんに返されず合同墓地に納骨されるといった仕組みになっているので、遺骨を個別にほしい場合はよく確認して、納得できる火葬の方法を選択しましょう。
遺骨を保管する方法 3.アクセサリー
身に着けていつでも一緒
ネックレスや指輪、ロケットペンダントなど、アクセサリーに愛猫の遺骨を粉末状に砕いた粉骨を入れて身に着けることができます。例えばネックレスの場合、ガラス管に粉骨を入れ、ステンレスの本体に入れて身に着けます。
商品によっては愛猫の名前の刻印が可能です。遺骨を納骨しようと考えているが、愛猫と離れるのが寂しい飼い主さんは、このようなアクセサリーで遺骨を分骨するのもいいのではないでしょうか。
名入れ刻印入り 遺骨ペンダント
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ガラス管に愛猫の遺骨を入れられるので、いつでも一緒です。ガラス管は取り出して遺骨を見ることができます。
メモリアルダイヤモンド
愛猫の遺骨に含まれる炭素から人工ダイヤモンドを作り出すことができます。色やカット、ジュエリー加工などによって、いつまでも輝かせることができます。愛猫がダイヤモンドになり輝いてそばにいてくれるのは嬉しいですよね。
遺骨は200gほど必要になり、ペットの毛や飼い主さんの髪の毛と一緒にしても作ることができるそうです。メモリアルダイヤモンドは完成するまで約半年かかり、色やジュエリー加工によって価格が変わりますが、最低でも30万円以上必要になります。
遺骨を保管する方法 4.散骨
遺骨の保管ではありませんが、散骨という供養の方法です。「自分が亡くなったら、愛猫の遺骨と一緒に散骨してほしい」「愛猫との思い出の場所に散骨したい」という飼い主さんの想いが込められています。今では人間の供養方法の一つとしても散骨が注目され始めています。
海へ散骨することや、動物霊園の専用の敷地へ散骨したりしますが、遺骨はパウダー状に細かくし、迷惑にならない場所へ散骨するのがマナーです。ペットの紛骨と散骨の代行をしている業者もあるので、相談をして納得できる形で供養してあげましょう。
まとめ
いつかは訪れる、愛猫とのお別れの日、納得した形で供養をしたいですよね。火葬の後、遺骨をどのように保管するのかご紹介しました。
愛猫の遺骨をいつまでも手元に置いといてはいけないと感じる方もいるかもしれませんが、そんなことはなく、遺骨の保管の注意点を守り、かわいいカバーを着けてあげて手元供養でもいいのです。
他にも、アクセサリーに遺骨を入れて身に着け、動物霊園に安置するなど保管の方法があります。遺骨の保管の注意点や費用なども含め、紹介した保管の方法を遺骨供養の仕方の一つとして参考にしてみてください。