釣りに出かけたら子猫の声?真冬の寒い海で『サビキちゃん』と出会った!

釣りに出かけたら子猫の声?真冬の寒い海で『サビキちゃん』と出会った!

多頭飼いの我が家に新しい家族として迎えられたサビキちゃんとの出会いの物語です。もしもあの時に誰にも気がついてもらえなかったら一体今頃サビキちゃんはどうなっていたのでしょう。サビキちゃんと我が家の運命的な出会いから現在のサビキちゃんの様子までのお話です。

早朝の海釣りへ

サビキちゃん

2015年12月22日、クリスマス目前の寒い寒い冬の早朝にサビキちゃんと出会いました。

あれは忘れもしない私たち夫婦の共通の趣味である海釣りに出かけた時の事でした。その日は2015年12月22日、まだまだ暗いうちに自宅を出発して早朝の4時ごろ千葉県の飯岡漁港に到着しました。

猫の声?

車を降りた私たちは、周りの状況確認と釣りをしている釣り人に釣果を聞くために歩いていました。しばらく歩くと、カモメやウミネコの鳴き声の中に紛れて、かすかに「にゃーにゃー」と言うか細い鳴き声が聞こえました。

この鳴き声は、正確には私には全く聞こえなかったのですが、主人には聞こえたらしく「どこかで猫が鳴いてるね、あの声もしかしたら子猫かもよ」と言っていました。その鳴き声が気になりつつも、私たちは堤防へと向かい釣りを始めました。

子猫を発見!

数時間が経過した頃でしょうか、あたりがうっすら明るくなり始め、思ったような釣果が見込めなかった私たちは、釣り場を移動するべく車を駐車していたところに戻って来ました。

そうです、その場所はあの暗い中でかすかに猫の鳴き声が聞こえていた場所です。

移動するために釣りの道具をいったん片付けていると、今度は私にもはっきりと猫の鳴く声が聞こえました。そして海から登る朝日の中で、白と黒のハチワレの可愛らしい子猫の姿も確認する事が出来ました。

助けを求めてる?

子猫の顔を確認した私たち夫婦は、一応その子猫を呼んでみたのです。初めに子猫に対して消極的だったのは、大抵どこの釣り場にも猫はいるからです。

大体は港の関係者や釣り人たちと上手に折り合いを付けながらその港の周辺で生活をしています。半分だけ人に慣れたような猫もいれば、全くの野良猫もいますので。子猫もそんな中の1匹だと思っていたのです。

でもそのハチワレ子猫ちゃんは、よく見慣れた釣り場の猫たちとはちょっと様子が違っていました。自分が呼ばれたことが分かると、走り寄って来てしゃがんでいる私の膝の上に乗って来たのです。

隣で見ていた主人にも抱っこされて、腕の中でビクビクとしながら鳴いています。まるで「助けてください、私を連れて帰ってください」とでも言っているかのようでした。

犬がいるけど・・・

真冬の寒い中周りを見渡してもほかの猫の姿もなく、何となく不憫になってしまった私たちはそのハチワレ子猫を連れていく事にしました。

しかし最大の問題が車の中にはありました。実は犬を連れての釣行だったので、車の中にはクレートに入ってはいますが、我が家の愛犬のウェルシュコーギーがいたのです。

その間に子猫にご飯や水を与えたり、わんこを散歩させたりもしましたが、なぜかお互いに気付く事もなくその為修羅場になったり大騒ぎをする事もなく自宅まで帰って来る事が出来ました。

そして自宅へ

サビキちゃん1

その夜は、ハチワレ子猫ちゃんと我が家のほかの猫たちとのご対面は避け、翌日に動物病院で健康診断を受けてから徐々に対面させて慣らしていきました。

我が家は多頭飼いなので、やはりそれぞれの猫たちとの相性を心配しました。しかし月齢がまだ若い子猫でしたし、穏やかな女の子だったので特に問題もなくみんなと馴染む事が出来ました。一番大変なのは、ワクチンなどの必要経費が1匹分多くなったという事でしょうか。

あのままあの寒い中では子猫の体力では持ちこたえる事も難しかったかもしれません。せっかく生まれた命を無駄にする事なく助けてあげる事が出来たのは一番素晴らしい事だと思います。

また、例え保護された猫ちゃんだったとしても、どの子もみんな同じようにとても愛くるしく、愛情をもって接してあげるとそれ以上の喜びにして返してくれます。

幸い、とても穏やかな子なので我が家の先住猫たちともけんかをする事もなく仲良くしています。

サビキちゃんのいま

サビキちゃんとキャットタワー

あの時に運命の出会いをしたハチワレ子猫ちゃんも現在は3歳を過ぎました。か細い声で「私を助けてー」と言っていたのがウソのように、ちょっと年上の男の子の猫さんに猫パンチをかませるまでになりました。

浴室のお風呂のふたの上が好きだったり、夜はベッドにもぐりこんで眠るのが好きだったり愛らしさ全開でほかの同居猫とも仲良く毎日を過ごしています。

最近は自分よりも小さな子(これも保護猫ちゃん)がやって来たので、お姉さん風を吹かせています!

まとめ

サビキちゃんとほかの子たち

あの時に運命の出会いがなかったら、今頃は我が家にサビキちゃんがいなかったのかと思うと暗闇の中で頑張って鳴いてくれたサビキちゃんに感謝したい気持ちです。

我が家は多頭飼いのため、新しく子猫を迎えるのもそんなに躊躇しなかったので、サビキちゃんにとっても最適の飼い主だったと信じたいです。

運命で結ばれていたサビキちゃんを含む我が家の犬猫軍団と共に、これからも楽しく過ごしていきたいです。

どんな所に運命で結ばれた子が待っているのか分かりません。これから猫ちゃんとの生活を考えている方は、保護猫ちゃんも選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

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