猫を放し飼いにするリスク
猫を放し飼いにするリスクには、どのようなことがあるのでしょうか。
猫は行動力があり活発なので、一部の飼い主は「自由に放し飼いにしてあげよう」「猫は野生らしく放し飼いが一番」と、自宅以外に放し飼いにして、そのままにしている方もいらっしゃいます。
しかし、猫を放し飼いにするリスクは様々あり、結論からして、「猫は放し飼いにしない方が良い」です。そこで今回は、「猫を放し飼いにするリスク」について、ご紹介させていただきます。
1.事故に遭う可能性がある
猫を放し飼いにする一番のリスクは、「事故に遭う可能性がある」ということです。
猫は日中は寝て、午後の暗くなってくる時間帯になってから、活発に行動しはじめます。猫は視力は良くないので、帰宅を急ぐ車や、自転車やバイクなどがライトを点灯をしていても、気付かずひかれてしまう可能性があります。
2.捕獲、駆除をされる危険がある
猫を放し飼いにするということは、外で猫がどのようなことをしているかわかりませんよね。イタズラをしていて、近隣の人からの届出などがあれば、「保健所」などの公的機関に放し飼いをしている猫の捕獲や、駆除をされてしまう可能性があります。
3.怪我をする可能性がある
猫を放し飼いにすると「怪我をする可能性」があります。車やバイク、自転車などに轢かれてしまうことによって、怪我をする可能性もあるのですが、外には野良猫がたくさんいます。
その野良猫によって、怪我をさせられるリスクもあります。野良猫は縄張り意識が強いので、放し飼いをしている猫が他の野良猫のテリトリーに侵入してしまうと、襲われて噛まれたり、引っ掻かれてしまうこともあります。
4.周りに迷惑をかける
猫を無責任に放し飼いをすると、近隣の住民に迷惑をかけてしまう可能性があります。
近隣の住民の自宅に
- 猫の放し飼いによる被毛の飛散
- 猫の放し飼いによる糞尿
などがあると、迷惑をかけてしまいます。
放し飼いをすると猫は、近隣の家の花壇や庭、ベランダなどに侵入して糞尿をしてしまう可能性があります。またその他にも、深夜に聞こえる猫の「発情期の鳴き声」は、騒音で近隣の住民に迷惑です。
5.妊娠をしてしまう可能性がある
飼っている猫が、避妊手術を受けていないのに、放し飼いにしてしまうと、発情期などに妊娠をしてしまいます。
妊娠をし、出産をすると猫は一度に2~6匹の子猫を産むので、育てるのはもちろん、費用も莫大にかかってしまいます。きちんと飼育をせずに、また猫を放し飼いにしていると、結果的に保護猫が増え殺処分をされてしまう悲しい結果につながることもあります。
6.病気になる可能性
猫を放し飼いすると、「病気になってしまう可能性」があります。野良猫は、「猫エイズ」に感染してしまっている場合が飼い猫よりも多い傾向にあります。無責任に猫を放し飼いにしていると、猫エイズやその他の感染症などになってしまう可能性が高いです。
また、猫を放し飼いしていると、ノミやダニなども自宅に連れて帰ってきてしまう可能性があります。飼い主にも被害がでるので、自宅の清掃が大変になったり、猫のジャンプーなども必要になったりしてくるので、これらのような手間を考えると、猫は放し飼いにしない方が良いでしょう。
7.いなくなってしまう
猫を放し飼いにしていると、いつの間にか帰ってこなくなってしまったり、いなくなってしまったりすることがあります。
放し飼いをしている猫が、他の自宅で新しく飼い主を見つけてしまったり、保健所によって捕獲や駆除をされてしまったりする可能性もあります。
猫は、怪我をしたり弱ってしまうと、隠れる習性もあるので、もちろん放し飼いをしていると「最期を看ることもできない場合があります」。大切な愛猫がいなくなってしまうという、悲しいことを考えれば、放し飼いはやめておくべきでしょう。
実は猫の放し飼いは、法律では禁止されていません。自由に行動をさせてあげるために、猫を放し飼いにする方もいらっしゃいますが、近隣の住民に迷惑をかけてしまうので非常識です。今回のような様々なリスクを踏まえると、飼い猫は絶対に室内飼いの方が良いでしょう。
まとめ
猫を放し飼いにしてしまうと
- 事故に遭う可能性がある
- 捕獲や駆除をされてしまう可能性がある
- 怪我をする可能性がある
- 近隣の住民に迷惑をかけてしまう可能性がある
- 妊娠してしまう可能性がある
- 病気になってしまう可能性がある
- いなくなってしまう可能性がある
これらのようなリスクがあります。
猫を放し飼いにすることは、寿命を縮めてしまっているのと同じです。
猫の幸せを一番に考えるのであれば、必ず室内飼いにしてあげましょう。