猫の『おしっこ』に関するトラブル5つ

おしっこの異変は、猫の体調不良を早期に知らせてくれる重要なサインです。ただ「少し様子がおかしいかも」と思っても、放置されがちなことも。
ここでは、日常で見落としやすいけれど実は深刻なこともある「猫のおしっこトラブル」について、特に注意すべき5つの例を紹介します。
1.トイレに何度も行くのに量が少ない
頻繁にトイレに入るのに、ほとんど出ていない場合は膀胱炎や尿路結石など、泌尿器トラブルの初期サインである可能性があります。
排尿時に鳴く、落ち着きがない様子があれば早めの受診が必要です。
2.おしっこの色がおかしい
赤みがかっている、濃すぎる、白く濁っている場合は異常の可能性があります。
血尿や膿が混じっているケースでは、炎症や感染症が疑われるため、一度でも異変を見つけたら様子見をせず相談しましょう。
3.おしっこの回数が極端に増える・減る
急におしっこの回数が増えた場合、腎臓病や糖尿病などの尿量が増える問題が隠れていることがあります。
逆に、半日以上まったく出ていない状態は緊急性が高く、特にオス猫は尿道閉塞のリスクがあるため注意が必要です。
4.トイレ以外で排尿する
粗相が続くと、しつけの問題と思われがちですが、トイレでの痛みを避けるために別の場所で排尿していることがあります。
環境ストレスや体調不良のサインとして捉えることが大切です。
5.おしっこのニオイが急に強くなる
急にアンモニア臭が強くなった場合、尿が濃くなっている可能性があります。
脱水や膀胱炎、食事内容の変化が関係していることもあるため、ニオイの質が明らかに変わったときは注意しましょう。
家庭でできる対処と予防の考え方

おしっこトラブルの多くは、日々の暮らしの中である程度予防・軽減することが可能です。猫が快適に排尿できるような環境づくりと、飼い主のちょっとした気配りが健康維持に大きく影響します。
トイレ環境は「数」と「清潔さ」がカギ
猫はトイレ環境にとても敏感です。トイレの数は「猫の頭数+1」が理想で、場所も静かで落ち着ける場所を選びましょう。
汚れたトイレを嫌って我慢してしまうと、膀胱炎や尿路疾患のリスクが高まります。毎日1〜2回はチェック・掃除をし、猫が快適に使える状態を保つことが重要です。
水分摂取量を意識して増やす
水をあまり飲まない猫は、おしっこが濃くなり、膀胱や腎臓に負担がかかりやすくなります。
新鮮な水を複数の場所に設置したり、循環式の給水器を導入したりすることで、飲水量を増やせることがあります。ウェットフードを取り入れるのも水分補給のひとつの方法です。
排尿パターンの「いつも」を把握する
健康なときの排尿の量・色・回数を普段からよく観察しておくと、異変に気づきやすくなります。
トイレの掃除ついでに「今日は回数が少ないかも」「色が濃い気がする」など、変化に目を向けましょう。特にシニア猫は不調を隠しがちなので、日々のチェックが重要です。
食事内容の見直しも効果的
下部尿路に配慮したフードや療法食は、トラブルの再発予防や改善に効果的なことがあります。
動物病院で相談のうえ、猫の状態に合ったフードを選ぶとよいでしょう。また、おやつや人間の食べ物を与えすぎないよう注意が必要です。
まとめ

猫のおしっこに関するトラブルは、小さな異変のように見えても重大な病気のサインである可能性があります。
日頃の様子を観察し、「少しでもおかしい」と感じたら早めに対応することが、健康維持のためにとても大切です。大切な猫の体を守るために、毎日の排尿チェックを習慣にしていきましょう。