1.まん丸にうずくまる

猫は、お腹が痛いと体を丸める傾向があります。人間でいえば、お腹に手を押さえてしゃがみこむといった行動と同様です。本能的にお腹を守っているという面もあるでしょう。可愛らしく丸まって寝ているように見えて、腹痛に耐えていたというケースも少なくありません。
また、土下座のように前足を伸ばす猫もいるようです。顔やお腹を床にぺったりと付けて前足を伸ばす体勢をしていたら、腹痛を感じているサインかも。
腹痛に耐える体勢として、「祈りのポーズ」をする猫もいます。上半身だけ伏せて、お尻は上に突き上げる体勢です。お腹に痛みや違和感があるため、下半身を上げてしまうのかもしれません。
いずれにしても、いつもと同じポーズを取っていないときは、他に変化がないか観察してみるといいでしょう。
2.お腹をペロペロなめる

猫は、体のどこかに痛みがあると、ペロペロ舐めて傷を癒そうとします。腹痛のケースでも、必死にお腹を舐めることがあるようです。皮膚トラブルやただの毛づくろいの可能性もありますが、あまりに長時間舐めている場合は注意が必要です。
初めは腹痛に耐えるために舐めていても、徐々に皮膚に負担がかかって炎症を起こすリスクも。中には、脱毛してしまうケースもあります。二次的なトラブルに至らないためにも、猫が体のどこを舐めているかは日頃からチェックしておいた方がいいでしょう。
ちなみに、ストレスが溜まったことが原因で、毛づくろいが過剰になることもあります。猫にとって、「舐める」という行為は、痛みに耐えたり心を落ち着かせたりと、さまざまな意味合いがあるようです。
3.排便・排尿の変化

腹痛を疑ったら、猫の排泄事情にも注目してみましょう。というのも、排尿や排便のトラブルが原因で、腹痛を感じているケースがあるからです。こんなときには、オシッコが出にくくなったり、ウンチが出にくくなったりします。
猫は、排泄が上手くいかないとき、トイレに足を運ぶ回数が増えます。一見するとしっかり排泄できているように思えますが、実は何も出ていないこともしばしば。思ったように排泄できないため、結果として何度もトイレに入ってしまうのです。
また、トイレに間に合わずに粗相をしてしまうこともあります。今まで問題なかったのに、急に粗相するようになったときは要注意。腹痛を伴う、なんらかの疾患が隠されているかもしれません。
腹痛を伴う病気と対処法

消化器系疾患
猫の腹痛を伴う疾患として考えられるのが、胃腸炎や便秘などの消化器系疾患です。給餌量が多すぎたり、異物を食べたりすることで、消化不良を起こしているケースもあります。消化器がスムーズに働かないことで、お腹が痛くなってしまうのです。
このような場合は、排泄物や吐しゃ物を持って動物病院に連れて行きましょう。諸々の検査で消化器疾患が確定されれば、投薬や食事管理で治療を進めることになります。異物を食べてしまった場合は、内視鏡や外科手術を勧められることもあるでしょう。
泌尿器系疾患
膀胱炎や尿道閉塞など、泌尿器系疾患の可能性もあります。泌尿器系疾患は、猫の病気の中で最も一般的なものです。トイレに何度も行くのに出ていない、排尿時に痛がるなどの症状があれば、泌尿器系疾患の可能性が高いでしょう。
泌尿器系疾患は尿検査などで確定されますので、排尿に変化があったときは動物病院で検査をしてみてください。疾患によりますが、投薬や点滴で治療・緩和をしていくことになります。また、尿閉塞の場合は、カテーテルによる処置が必要になることもあります。場合によっては手術も提案される可能性もあります。
炎症や腫瘍
内臓のどこかに炎症や腫瘍があるケースも。腸や膵臓、肝臓など、さまざまな可能性が考えられます。
動物病院で血液検査や超音波検査を受け、どこにどんなトラブルがあるか探っていくことになるでしょう。検査結果が出れば、飼い主さんの意向も踏まえて治療方針を決定していくことになります。
まとめ

猫は、腹痛を始めとした痛みや違和感を隠してしまうことがあります。気が付けるのは、猫のことを一番知っている飼い主さんだけです。普段から猫の様子を観察して、すぐに異変に気付けるようにしましょう。