猫の寿命を縮める「危険な飼い方」5選

1.食事:人間の食べ物を与える・おやつのあげすぎ
人間にとっては美味しい食べ物でも、猫にとっては命を奪う「毒」になるものが身近にたくさんあります。
例えば、ネギ類やチョコレート、キシリトールなどは有名ですが、塩分の多いハムや魚の干物なども、猫の小さな腎臓には大きな負担となります。
また、欲しがるからといっておやつを与えすぎるのも禁物です。肥満は「万病の元」と呼ばれ、糖尿病や関節の痛みの原因、その他の疾患の悪化因子になります。
可愛いからこそ甘やかさず、猫専用のフードを決められた量だけ与えるのが、長生きのための鉄則です。
2.環境:完全に室内で飼っていない
「外の空気を吸わせたほうが健康的」と考えるのは、今の日本では非常に危険です。外には交通事故や、他の猫とのケンカによる大怪我、そして猫白血病や猫エイズなどの恐ろしい感染症のリスクが溢れています。
一度感染すると治らない病気も多く、外に出る習慣がある猫の平均寿命は、完全室内飼いの猫よりも数年短いというデータもあります。
室内だけでも上下運動ができるキャットタワーや、毎日一緒に遊ぶ習慣、外を眺められる窓辺のスペースがあれば、猫は十分に満足して安全に暮らすことができます。
3.体調:予防接種や健康診断を受けさせない
猫は自分の弱みを隠す習性があるため、飼い主が見て「具合が悪そう」と気づいた時には、すでに病気がかなり進んでいることが少なくありません。
特に腎臓の病気は、一度悪くなると元に戻りません。あらゆる病気は早期発見が大切です。そのためには、定期的なワクチン接種で感染症を予防し、年に一度(シニア猫なら半年に一度)の健康診断を受けることが不可欠です。
猫の場合は年齢に関わらず、若くして患う病気も数多く存在します。血液検査や尿検査を行うことで、見た目ではわからない体の変化を早期発見でき、結果として治療費を抑え、寿命を延ばすことにつながります。
4.清潔:トイレ掃除をサボってしまう
猫は非常に綺麗好きな動物です。もしトイレが汚れたままだと、猫は排泄を我慢してしまい、それが原因で膀胱炎や結石といった尿のトラブルを引き起こします。
これらは悪化すると尿毒症になり、数日で命を落とす危険もある恐ろしい病気です。また、汚いトイレを避けて布団などで粗相をするようになり、飼い主との関係が悪化してしまうケースも。
毎日必ず排泄物を取り除き、砂の汚れ具合をチェックすることは、猫の健康状態を知る貴重なバロメーターにもなります。
5.刺激:猫にとって毒になる植物やアロマを置いている
部屋を彩る観葉植物や、癒やしのためのアロマオイルが、猫には猛毒になることをご存知でしょうか。
特にユリ科の植物は、花瓶の水を舐めただけで急性腎不全を起こすほど強力な毒性を持っています。また、猫の肝臓は植物由来の化学物質を分解する能力が低いため、アロマや香水の成分を吸い込むだけで体調を崩すことがあります。
良かれと思って飾ったものが、愛猫を苦しめる結果にならないよう、植物を置く際は必ず「猫に安全か」を確認し、香りの強い製品の使用は避けましょう。
なぜ今すぐ見直すべきなのか

猫の老化スピードは人間の約4倍と言われています。つまり、私たちが「あとで改善しよう」と先延ばしにしている一週間は、猫にとって約一ヶ月に相当します。
早期に改善すれば防げたはずの病気も、時間が経つほど手遅れになるリスクが高まります。また、毎日の小さなストレスや不摂生は目に見えませんが、確実に体の中に蓄積されていきます。
猫がシニア期に入った時に、少しでも痛みや苦しみのない穏やかな時間を長く過ごさせてあげるためには、元気な「今」この瞬間の見直しが何より大切なのです。
今日からできる!愛猫のための改善策

まずは、愛猫に与えているご飯の量を「目分量」ではなく、キッチンスケールできっちり量ることから始めましょう。これだけで肥満は確実に予防できます。
次に、部屋の中に「猫が一人で静かに眠れる高い場所」をいくつか作ってあげてください。これが精神的な安定につながります。
そして、何かあってから慌てないように、近所で評判の良い動物病院を事前に探し、一度健康診断がてら受診してみることをおすすめします。飼い主が正しい知識を持ち、環境を整えることが、猫にとって最高のプレゼントになるでしょう。
まとめ

愛猫と長く一緒にいるために一番大切なのは、日々の小さな観察と正しい知識です。紹介した「NG行動」を改善することは、決して難しいことではありません。
今日からひとつずつ環境を整え、愛情を持って見守ってあげてください。飼い主のちょっとした意識の変化が、大切な猫の健やかな未来と、幸せな毎日を形作っていきますよ。