猫も「恥ずかしい」と思う?

高い所から落ちてしまったり、ジャンプしたけど届かなかったり…猫も失敗することがありますよね。そんなとき、猫が恥ずかしそうにしていたり、ごまかすような行動をするのを見たことがありませんか。何だか人間くさくて笑ってしまいます。
では、猫は恥ずかしいと思っているのかというと、どうやらそうではないらしいのです。猫に「恥ずかしい」の感情はないといわれています。
そもそも猫は単独行動の生き物です。ひとりで獲物を捕らえて食べて生きてきました。仲間との関わりもないので、恥ずかしいと思うシーンもないのかもしれませんね。
恥ずかしそうに見えるのはなぜ?

でも、明らかに恥ずかしそう…そんなふうに見えることがあります。失敗した後の行動を見ていると、慌ててわざとらしく毛づくろいをしたり、勢いよく爪をといだり…。
実はこれ、人間が「恥ずかしそう」と思っているだけなのです。人間だったら、恥ずかしいとき、ごまかすような仕草をしてしまいますものね。では、このごまかすような行動の意味は…恥ずかしさからではないとしたら、何でしょうか。
ごまかすのは「転位行動」

猫が失敗した後にごまかすような行動をするのは「転位行動」といって、ちゃんと意味のあるものです。「恥ずかしい」のとは違いますが、猫も失敗したときなどは動揺します。気持ちを落ち着かせるための行動なのです。
飼い主さんや他のペットの目を気にしての動作ではなく、自分自身をリラックスさせるために行っています。転位行動は、失敗したときだけでなく、不安や恐怖を感じたとき、緊張しているときなどにも行います。
失敗しても笑わないで

猫の転位行動は、気持ちを落ち着かせるためのいわば気分転換です。短時間で終わることが多く、気持ちを切り替えて次の行動に移ろうとしています。
猫が失敗してごまかすような仕草をしていたら、思わず笑ってしまいそうですが、そこはぐっと我慢。見て見ぬふりをしてあげましょう。恥ずかしさがないとはいっても、大声で笑うとびっくりさせてしまいます。からかうような言葉をかけるのもやめてくださいね。
まとめ

猫には「恥ずかしい」という感情はないといわれています。ただ、それが科学的に証明されているわけではありません。実際のところは、猫に聞いてみないとわかりませんね。
猫に複雑な感情はないとされていますが、人間と暮らしているうちに、それに近い感覚を持ち合わせるようになったかもしれません。なぜなら、失敗したときにチラッとこちらを見る目は、やっぱり少し、恥ずかしそう…。
人間の思い込みだとしても、愛猫の仕草は愛おしいものですね。