1.そばにいてくれて、ありがとう

猫が最期を迎える直前、飼い主に甘えたり、近くから離れなくなることがあります。じっと見つめる、体を寄せる、かすかな声で鳴くといった行動は不安からくるものだけではありません。
これまで自分を守り、毎日お世話をしてくれて、たくさん愛してくれた存在がそばにいることで、安心して最期の時間を過ごすことができるという気持ちの表れです。
猫は人間のように言葉を持たない代わりに、最期の時は信頼している相手のそばを選びます。飼い主のそばを離れないという行動は「ここが自分の居場所だった」「あなたと一緒にいられてよかった」という感謝のサインでもあります。
何か特別なことをしなくても、静かにそばにいるだけで、猫にとっては十分なのです。
2.ちゃんと幸せだったよ

食事の量が減って眠る時間が増えた中でも、飼い主の声に耳を傾けたり、わずかにしっぽを動かしたりすることがあります。それは「もう頑張れない」ではなく、「安心している」「リラックスできている」状態であることが多いです。
猫は、つらい環境や不安が強いときほど体がこわばり、緊張した行動を見せます。一方、力が抜けた穏やかな表情や反応は、満たされた気持ちの証です。あなたと過ごした日々が、猫にとって安全で心地よいものだったからこそ、最期の時まで穏やかでいられるのです。
飼い主として注ぎ続けてきた愛情を、ちゃんと愛猫が受け取ってくれていたことの証拠でもあります。
3.無理に元気づけなくていいよ

愛猫の最期が近づくと、飼い主は「何かしてあげなければ」と思いがちです。しかし猫は、過剰な刺激や環境の変化を望んでいないことがあります。
撫でられるよりもそっと見守られることを選ぶ猫がいれば、声をかけられるよりも静かな空間を好む猫もいます。それは決して拒絶のサインではありません。「いつも通りでいい」「無理しなくていいよ」という猫からの大切なメッセージです。
飼い主であるあなたがいつものように落ち着いていることが、猫にとって一番の安心になります。
4.ちゃんと伝わってるからね

「もっとこうしてあげればよかった」「足りなかったのではないか」という後悔は、多くの飼い主が抱くものです。しかし猫は、飼い主に対して完璧さを求めているわけではありません。
毎日決まって出してくれるごはん、優しい声かけ、何気なく撫でる大きな手。その積み重ねを、猫はきちんと感じ取っています。最期に見せる穏やかな表情や、あなたを探す仕草は、「愛されていた」「幸せだった」という気持ちの表れです。
あなたの愛情は、愛猫に確実に届いています。
5.悲しんでくれてもいいんだよ

猫は飼い主の感情にとても敏感です。涙を流している様子や声の揺れを感じ取ると、静かに寄り添おうとすることがあります。
それは「悲しまないで」という気持ちというよりも、「ちゃんと気持ちを共有している」というサインです。最期の瞬間が近づいていると分かっているのに、無理に強く振る舞う必要はありません。悲しみも、感謝も、全部そのままでいいのです。
猫はあなたの気持ちを受け止め、悲しむことも含めて受け入れてくれます。一緒にいられる間は、どうか色々な気持ちをゆっくりと共有して、かけがえのない時間を過ごしてください。
まとめ

愛猫が最期を迎える時間は、どうしてもつらく、胸が締めつけられるものです。「普段通りでいなければ」と気丈に振る舞おうとしても、突然涙が出てしまうこともあるでしょう。それでも猫は、決してあなたを責めることはありませんし、不満を抱いたりもしていません。
これまで一緒に過ごした日々、たくさん注がれてきた愛情、守られてきた安心感に心から感謝しています。あなたが与えたものは、すべて愛猫の心の中に残ります。
万が一のことがあった時、深い悲しみと後悔が襲ってきたとしても、その事実だけはどうか忘れないでください。