1.歯の状態と歯石の付き方

まず注目したいのが歯です。猫の歯は成長段階で変化するため、年齢推定の大きなヒントになります。
生後数か月の子猫は乳歯が白く小さく、永久歯が生えそろうのは生後6か月前後です。
成猫になると歯の色がやや黄みを帯び、歯石が付き始めます。
中高齢になるにつれ歯石が増え、歯ぐきが下がる様子も見られるかもしれません。
若くして歯周病を患うこともあるため絶対ではないですが、歯は時間の積み重ねで表情に出やすいところです。
2.被毛の質感とツヤの変化

次に見るポイントは被毛です。若い猫の毛は柔らかく、全体にツヤがあります。触るとふんわりして、光をきれいに反射する印象です。
年齢を重ねると毛が少し硬くなり、ツヤが落ち着いてきます。白髪のような毛が口元や目の周りに混じる子もいます。これは人が年齢とともに髪質が変わるのと同じで、自然な変化です。
急にパサつきが強くなった場合は体調の影響も考えられるため、日頃から触れ比べておくと猫の異変に気づきやすくなります。
3.目の透明感や変化

猫の目は、推定年齢を知るうえで意外と分かりやすいポイントです。
若い猫の目は澄んでいて透明感があり、黒目と白目の境目もくっきりしています。
成長とともに少しずつ変化が現れ、年齢を重ねると水晶体がわずかに白く見えることがあります。猫の場合これは白内障とは異なり、老化による自然な変化の場合が多いものです。
人でも年を取ると目がかすみやすくなるように、猫の目も時間の影響を受けます。普段から目の輝きや色合いを見ておくと、小さな変化に気づきやすくなるでしょう。
4.動き方に現れる成長と落ち着き

猫の動き方も年齢を推測する大切な手がかりです。
若い頃はジャンプ力があり、思い立ったように走り回る姿が目立ち、成猫からシニア期に近づくにつれ、動きは少しずつ落ち着いてきます。
高い場所へ一気に飛び乗るより、段差を使って慎重に移動する子も増えてくるでしょう。元気がなくなったというより、体力を上手に使うようになった状態と考えると自然です。
人が年齢とともに歩き方が穏やかになるのと同じで、猫なりのペースが表れています。
もちろん、高齢の場合は関節炎の可能性もあるので、動きが気になる場合は動物病院で相談してみると良いでしょう。
まとめ

猫の推定年齢は、歯・被毛・目・動き方といった複数のポイントを合わせて判断することが大切です。
ひとつの特徴だけで決めつけると、実際の年齢とかけ離れる場合もあります。
大まかな目安が分かれば、食事内容や遊び方、健康管理を年齢に合わせて整えやすくなります。
正確な年齢を当てることより、今の状態を知り、その子に合った暮らしを用意する意識が何より重要です。
愛猫の体が教えてくれる小さなサインに耳を傾けながら、無理のないケアを続けていきたいですね。