猫が『ハンモック』を好むのはなぜ?

野生時代の猫は、木の上や穴蔵で休む習性がありました。
敵から身を隠しつつ獲物を狙いやすい「高さのある場所」そして「周囲が囲まれた空間」は、猫にとって安全地帯だったのです。
ハンモックは、まさにこの2つの環境を満たしたアイテム。
ゆらゆらとした揺れは、かつて木の上で感じていた心地よさを思い起こさせ、布が体のラインに沿って沈み込むことで、包み込まれるような安心感を与えてくれます。
初めてハンモックを導入する場合は、戸惑いなく使ってもらえるよう、普段愛用している毛布を入れてあげるのがおすすめ。
必須アイテムではありませんが、猫のくつろぎの幅を広げる選択肢として検討してみてもよいでしょう。
「吊り下げタイプ」のメリット・注意点

ケージや椅子などの家具の下に引っかけて使うものを、ここでは「吊り下げタイプ」と呼びます。
専用スペースを新たに設ける必要がなく、既存のケージや家具を活用できるため、限られた空間でも取り入れやすいのが魅力です。
布製のものが多く、洗濯や粘着クリーナーでのお手入れがしやすいのもメリットの1つでしょう。
一方、取り付けが比較的簡単にできる分、安全面には注意が必要です。
愛猫の体格に合ったサイズかどうか、耐荷重は十分かを確認するとともに、ハンモック本体だけでなく、設置するケージや家具の強度にも目を向けましょう。
「吸盤タイプ」のメリット・注意点

窓に吸盤で貼り付けて使うハンモックを、ここでは「吸盤タイプ」とします。
日向ぼっこをしながら景色を眺められるよさがあり「見晴らしがいい場所を作ってあげたいけれど、キャットタワーを置くスペースがない・・・」というお悩みも解決してくれるはず。
高さや位置も調整がきくため、愛猫にとってベストなポイントを探りやすいでしょう。
ただし、吸盤が外れてしまう可能性がある点をお忘れなく。
実際に、猫が勢いよく飛び乗った際の衝撃で吸盤が外れてしまったという事例も見られます。
落下事故防止のため、吸盤の数が多く安定性の高いものを選ぶとともに、万が一の落下に備えて床にクッションやラグを敷いておくと安心です。
「自立タイプ」のメリット・注意点

ここでいう「自立タイプ」とは、何かに吊り下げたり貼り付けたりする必要がなく、通常の寝床のように床に置いて使うものを呼びます。
他の種類に比べると低めの設計のため、高さを求める猫にとっては物足りなさを感じる可能性があります。
しかし、その分足腰への負担が少なく、子猫やシニア猫でも使いやすいというメリットがあります。
ハンモック特有の揺れに警戒してしまう性格の猫でも、これなら抵抗を感じずに使いやすいでしょう。
設置には、ある程度のスペースが必要となるため、部屋の広さによっては導入が難しいケースも考えられます。
今の住まいとのバランスを踏まえながら、愛猫に合ったタイプをじっくり検討してみてください。
まとめ

ハンモックは、高さがあって、四方をすっぽりと覆ってくれる空間。
野生時代から受け継がれてきた猫の本能に響く、安心できる場所です。
必須アイテムとまでは言えませんが、取り入れることで愛猫の暮らしの質が、より豊かになるかもしれません。
「吊り下げタイプ」「吸盤タイプ」「自立タイプ」の3種類には、それぞれ異なる特徴があります。
愛猫の性格や年齢、今の住まいに合わせた最適なものを選び、安全対策も十分取り入れましょう。
ゆらゆらと揺れながらくつろぐ姿から、まだ知らない愛猫の魅力にも出会えるはずです。