1.トイレ掃除の頻度とやり方を見直す

猫の体はかなり尿を濃縮できるので、おしっこをしたままで長時間放置するとアンモニア臭が強くなります。猫は1日2〜3回おしっこをするので、1日2回以上トイレをチェックして、排泄物をこまめに取り除くようにしましょう。
また、ニオイが発生しないようにするには、固まるトイレでもシステムトイレでも、2週間に1回はトイレ本体を丸洗いすることがポイントです。汚れが残らないよう、角の方やフード付きトイレは継ぎ目の部分まで中性洗剤を使って洗いましょう。
2.猫砂の種類を見直そう

市販の猫砂の多くは消臭効果をうたっていますが、実際の性能には砂の種類ごとにも差があります。多くの家庭では、飼い主の都合や猫の好みで、現在の猫砂を選んでいるでしょう。素材の特徴を理解しておくとニオイ対策につながります。
ベントナイト系、木製、紙製などはそれぞれ消臭性や固まり方が異なり、尿がしっかり固まらない砂はニオイが広がりやすくなります。また、砂の量が少ないと消臭効果が十分に発揮されません。トイレのサイズに合わせて適量を入れるようにし、汚れた砂がいつまでも残らないよう定期的に全量交換することも重要です。
3.トイレの設置場所を見直す

猫のトイレ置き場は、それぞれの住宅事情によって異なりますが、通気性の悪い場所や湿気の多い場所では、ニオイがこもりやすくなります。
押し入れの中や部屋の隅など、空気が動きにくい場所はできるだけ避けるか、換気扇や猫がいないときの窓開けなどで定期的な換気を心がけるようにしましょう。
また、浴室の近くなど湿度が高い場所も、ニオイが強くなる傾向があります。固まる砂を使用している場合は、猫砂が湿気を含んでしまい消臭効果が低下します。湿気の多い場所は避けるか、複数のトイレを交互に天日干しや砂の入れ替えを頻繁にするなどして消臭効果を維持しましょう。
4.消臭アイテムを補助的に使う

掃除が不十分な状態で、消臭アイテムばかりを使用してもあまり効果的ではありませんが、こまめな掃除と併用するなら、とても有効です。掃除が終わった後に、猫のトイレ用消臭スプレーを使用したり、置き型の消臭剤を活用したりするのもよいでしょう。
スプレーには、乳酸菌由来でニオイを消すタイプや除菌と消臭ができる次亜塩素酸系のタイプなどがあり、トイレ周りのふき取りや猫砂に直接かけて使用します。また、置き型消臭剤は、中に吸着材が入っていてニオイを中和してくれるため、トイレの近くに置いておくだけで消臭できます。
ただし、これらの製品は必ず「ペット用」を選択し、アルコールや香料が入っているものは避けるようにしてください。猫が中毒を起こす危険があるためです。
5.多頭飼いはトイレ数を適切に

単頭飼いでトイレがひとつであればニオイのケアも簡単ですが、多頭飼いの家庭では、頭数に対してトイレが少ないと使用する場所が一ヵ所に集中してしまうため、どうしてもニオイがその部屋に溜まりやすくなってしまいます。
「猫の頭数+1個」のトイレを複数の場所に分散して設置することで、1か所あたりの使用頻度が減るため汚れやニオイを軽減できます。もちろん、トイレ掃除の手間は増えますが、部屋全体のニオイが気になることはかなり軽減されるでしょう。
ただし、猫によっては、みんなと同じトイレを好む場合もあり、必ず分散して使用するとは限りません。
6.食事や健康状態を確認する

便臭が気になるときは、猫の食事内容や健康状態にも要チェックです。食べているものによって便臭が強くなることがあり、特に血合いの多い魚系ウェットフードや脂質が高いフードを常食にしている場合、ニオイが強く出やすい傾向があります。
フードが原因と考えられる場合には、良質な素材を使用した消化の良いものに切り替えることで、ニオイの軽減が期待できます。
また、急にニオイが強くなったり、軟便や下痢が続いたりする場合は、食事だけでなく体調不良が原因かもしれません。日頃の食事内容とあわせて健康状態を確認し、何日も続くときには獣医師に相談してみましょう。
まとめ

猫のトイレのニオイ対策は、いくつかの要因が重なって起きている場合があるため、ひとつの方法だけではなかなか解決しにくいものです。
まずは「1日2回以上の排泄物チェックと掃除」、そして「2週間に1回のトイレ丸洗い」を始めてみましょう。基本的なことですが、ニオイは大きく改善されます。その上で、消臭効果のある砂を選ぶことも効果的です。猫が嫌がらないよう、今使っているものと同じ素材の砂で違う製品を試すのは、はじめやすい対策です。
猫トイレを置く場所はどうしても限られてくるものですが、トイレを置いてある場所の湿度にも注意してみましょう。
掃除の頻度を上げる、環境を見直す、アイテムを追加する、という順番で取り組むことで、ニオイの悩みはだいぶ軽減できるでしょう。それでも改善しない場合は、フードの見直しや獣医師への相談も検討してみるとよいでしょう。