猫が夢中になる『マタタビとキャットニップ』の違い3つ 異なる注意点から安全に与える方法まで

猫が夢中になる『マタタビとキャットニップ』の違い3つ 異なる注意点から安全に与える方法まで

マタタビとキャットニップはどちらも猫が夢中になることで知られていますが、効果や刺激の強さには違いがあります。本記事では、それぞれの特徴や違い、安全に与えるための注意点を含め、愛猫に合った選び方をお伝えします。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

どんな効果がある?

マタタビの棒をかじる猫

マタタビとキャットニップはいずれも、猫の嗅覚を刺激して酔っているかのような興奮や多幸感を引き起こす植物です。与えた猫がにおいを嗅ぐと、その場にゴロンと転がる、体をこすりつける、鳴くといった反応が見られることがあります。

これらの反応は、脳内で幸せホルモンと呼ばれる物質の「βエンドルフィン」が分泌されるために起こるもので、ストレス発散や気分転換として役立つこともあります。

効果は一時的なもので、猫の性格や体質によって反応の出方が異なります。どちらが合うかは実際に様子を見ながら判断することが大切です。

マタタビとキャットニップの違いとは

キャットニップの花と猫

マタタビとキャットニップは同じようなものだと感じる方も多いかと思いますが、主成分や効果の強さなどに違いがあります。

1.主成分の違い

マタタビの主成分は「マタタビラクトン」、キャットニップは「ネペタラクトン」です。どちらも嗅覚神経を刺激しますが、成分の違いにより脳への作用の仕方や反応の強さに差が出ます。マタタビは防虫効果もあり、天然の蚊よけとして有効な成分です。

2.反応する猫の割合

マタタビは約7~8割の猫が反応するとされ、比較的多くの猫に効果が期待できます。特に1歳を超えた成猫が反応しやすく、1歳未満の子猫やシニア猫、避妊・去勢済みの猫は反応が薄い傾向にあるとされています。

一方、キャットニップに反応する猫は5~7割程度で、遺伝によって反応の有無が異なります。生後3〜6ヶ月の猫が反応しやすいですが、遺伝的にまったく反応しない猫もいるのが特徴です。

3.興奮の出方の違い

マタタビもキャットニップも興奮状態を引き起こしますが、興奮の出方に違いがあります。マタタビは急激にテンションが上がり、激しく転げ回るなど強い反応が出やすい一方、キャットニップは個体差はありますが比較的興奮の出方が穏やかです。じゃれついたりその場に転がったりと、遊びの延長のような反応を示します。

マタタビを与える際の注意点

マタタビ入りの瓶を触る猫

マタタビは、おもちゃにかけて猫の興味を引いたり、粉末を水やご飯にかけて食欲増進のサポートをしたりすることができます。しかし、刺激が強いため、与えすぎると興奮しすぎたり、嘔吐や下痢を起こすことがあるため注意が必要です。

猫にマタタビを与える頻度は多くても週1回程度が目安で、粉末タイプは耳かきの半分程度にとどめ、猫の様子を見ながら与えてください。

子猫や高齢猫、妊娠中の猫、持病や治療中の病気がある猫にとっては刺激が強すぎることから、以下の危険があるため使用を控えましょう。

  • パニックを起こす
  • 転倒によりケガをする
  • 興奮状態から呼吸困難に陥る

反応が激しい場合はすぐにマタタビを片付け、猫が落ち着ける環境を整えてください。

キャットニップを与える際の注意点

キャットニップのおもちゃを前に転がる猫

キャットニップはマタタビより刺激が穏やかな傾向ですが、マタタビ同様に与えすぎると過剰に興奮してしまったり、体調不良の原因となったりします。

キャットニップを与える頻度は多くても週1~2回程度、耳かき1杯ほどの少量を与えるようにしましょう。生のキャットニップでは刺激が強い場合、乾燥させたものを与えると和らげることができます。

また、キャットニップは花や葉を与えるようにし、中毒の危険がある種子の誤食がないように注意してください。

おもちゃや爪とぎに少量使うなど、猫が自分で離れられる形にすると無難でしょう。反応が弱い猫もいるため無理に使う必要はありません。

まとめ

ヘソ天する猫

マタタビとキャットニップは、どちらも猫のストレス解消や気分転換に役立つアイテムですが、刺激の強さや反応の出方には違いがあります。

初めて使う場合や比較的穏やかな効果を求めている場合はキャットニップがおすすめで、しっかりとエネルギーを発散させたり運動不足を解消したい場合はマタタビがおすすめです。

ただし、いずれも与えすぎに注意しつつ、よく様子を観察しながら使いましょう。愛猫に合った使い方を心がけることが大切です。

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