猫がなりやすい『肝臓病』3種 発症する原因や表れる症状、予防法まで解説

猫がなりやすい『肝臓病』3種 発症する原因や表れる症状、予防法まで解説

猫も肝臓病になることがありますが、その種類は様々。肝臓病は初期症状がわかりにくいので、悪化させてしまうこともあります。猫の肝臓病には、どのような原因や症状があるのでしょうか?ここでは、猫がなりやすい肝臓病についてまとめました。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1.肝炎

猫に聴診器をあてる獣医師の手

ウイルスや細菌の感染、中毒、薬の副作用などが原因となり、肝臓に炎症が起きてしまうのが、肝炎です。食欲不振や体重の減少、嘔吐や下痢、黄疸などの症状が見られます。

急性肝炎の場合は症状が急激に起こるので気づきやすいのですが、慢性肝炎になるとゆるやかに進行していくので、気づいたときには重症化していることがあります。

肝炎が進行すると、肝臓の細胞が壊死して硬くなってしまう肝硬変を起こすことがあり、注意が必要です。

2.肝リピドーシス

猫と食器

肝リピドーシスは、肝臓が過剰な脂肪を蓄えてしまう状態のことをいい、食欲不振や無理なダイエットなどで食事が取れず、空腹の期間が続くと発症しやすくなります。2~3日絶食状態が続いている場合は注意が必要です。特に元々肥満体型の猫はリスクが上がります。

肝リピドーシスでは、食欲低下、嘔吐や下痢、黄疸などの症状が見られます。放置してしまうと命に関わるため、早期発見、早期治療が重要です。治療は、栄養補給が中心ですが、自分で食べられない場合、強制給餌が必要になることもあります。

3.肝臓がん

横になっている猫

肝臓がんは、猫ではそれほど多くはありませんが、初期は症状がなく、知らない間に進行してしまうので気をつけたい病気です。腫瘍が大きくなると、食欲不振や体重減少、嘔吐や下痢などが表れることもあります。

肝臓がんは転移するリスクがあります。治療法としては手術で摘出が検討されますが、転移巣や多発している場合は手術が適応とならないこともあります。他に化学療法や放射線治療を行うこともあります。

肝臓病を予防するには?

キャットフードを取り出す人の手とそれを見ている猫

肝臓は重要な臓器で、食べ物の消化や解毒、栄養素の代謝などの役割を担っています。肝臓の機能が低下すると、全身に悪影響を及ぼしてしまうのです。

肝臓病の主な原因は栄養不足ですが、反対に、肥満も肝臓病を引き起こす要因になります。
ウイルスや寄生虫の感染によって肝臓の機能が低下し、肝臓病を発症させてしまうこともあります。

肝臓病は早期発見が大事です。飼い主さんが、肝臓病についての正しい知識を身につけておくことで、猫の異変にも早く気づいてあげられるでしょう。動物病院での定期的な健康診断も大切です。

食事は良質な総合栄養食を与えることや、室内飼いにしてウイルスや寄生虫の感染を防ぐことも肝臓病の予防に効果的です。人間の食べ物や観葉植物などによる中毒にも気をつけましょう。

まとめ

顎の下を撫でられて目を細める猫

肝臓の病気は、早期発見が大事です。しかし、初期症状がわかりにくいという特徴もあります。猫の体調の変化に早く気づけるよう、日頃からスキンシップを大切にしましょう。様子がおかしいと感じたら、動物病院を受診してくださいね。

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