猫に絶対NGな『冬の食べ物』5選

冬の食材には、人にとっては栄養満点でも、猫の体には負担になるものが多くあります。ここでは、寒い季節に出回る代表的な“NG食材”を紹介します。
1.鍋料理のネギ・ニラ・タマネギ類
冬の定番・鍋料理に使われるネギ類は、猫にとって中毒を起こす代表的な食材です。赤血球を壊して貧血を引き起こす「アリルプロピルジスルフィド」という成分が含まれ、加熱しても無害にはなりません。
少量でも、元気消失・食欲不振・尿の変色(赤褐色)などの症状が出るおそれがあります。
2.チョコレートやクリスマスケーキ
冬のスイーツシーズンに多いチョコレートは、猫にとって強い毒性をもつ危険食材です。カカオに含まれる「テオブロミン」「カフェイン」は心臓や神経に悪影響を与え、嘔吐・震え・けいれんなどの症状を引き起こします。
生クリームを使ったショートケーキのクリームや砂糖も、肥満や糖尿病の原因となるため避けましょう。
3.ブドウ・レーズン(干しぶどう)
「冬のデザートや焼き菓子、フルーツ盛り合わせに入っていることの多いブドウやレーズンは、猫にとって『猛毒』となる危険な果物です。 生のブドウはもちろん、皮や種、乾燥したレーズンであっても、食べると急性の腎不全を引き起こし、最悪の場合は命を落とします。『一粒くらいなら』という油断が命取りになるため、絶対に与えてはいけません。」
4.柑橘系の果物
冬に多いみかんやゆずなどの柑橘類は、精油成分(リモネン)や酸味成分が猫に刺激を与えます。舐めただけでも口内炎・嘔吐・下痢を起こすことがあり、皮や果汁のにおいを嫌がる猫も多いです。
アロマや入浴剤などにも柑橘系成分が含まれることがあるため、使用時も注意しましょう。
5.春菊・ほうれん草
ビタミン豊富な冬野菜ですが、猫にはシュウ酸やアク成分が負担になります。これらを多く摂取すると、尿路結石や腎臓へのダメージにつながるおそれがあります。
また、春菊には独特の苦味成分が含まれており、胃腸の弱い猫では嘔吐を引き起こすこともあります。下茹でしてもリスクはゼロではないため、与えないのが安心です。
誤飲時に見られる主な症状

猫が誤ってNGな食べ物を口にしてしまった場合、以下のような症状が見られることがあります。
- 嘔吐、下痢、よだれ
- ふらつき、震え、けいれん
- 食欲不振、元気消失
- 呼吸が浅くなる、意識が朦朧とする
これらは体内で毒素が作用しているサインです。すぐに獣医師に相談してください。
誤飲してしまったときの対処法

猫が危険な食材を食べてしまったときは、「慌てて吐かせる」「様子を見る」はどちらもNGです。中毒症状はすぐに出ないことも多く、時間が経つほど命に関わるリスクが高まります。以下の手順で、落ち着いて行動しましょう。
口の中を確認し、残っていれば安全に取り除く
猫がまだ口に含んでいる場合は、無理に指を入れず、優しく吐き出させるようにしましょう。爪や歯でケガをするおそれがあるため、焦ってつかむのは危険です。飲み込んだ後に無理に吐かせるのも厳禁。食道を傷つけたり、逆流で肺に入る危険があります。
食べた「もの・量・時間」を記録する
動物病院での診断に非常に役立ちます。
- 食べたと思われる食材(現物パッケージがあれば持参)
- いつ食べたか(おおよその時間)
- 猫の体重や年齢
などをメモしておくと、処置がスムーズです。
すぐに動物病院へ連絡する
中毒の初期対応は「時間との勝負」です。症状が出ていなくても、「危険な食材を食べた」時点で必ず電話を。
夜間や休日なら、近隣の夜間救急動物病院を探して相談しましょう。食材によっては、胃洗浄や点滴などの処置が必要になる場合もあります。
帰宅後も油断せず、24時間は経過観察を
動物病院で処置を受けたあとも、嘔吐・下痢・元気消失・呼吸異常などが見られないか確認を。猫は体が小さいため、少量の摂取でも急変することがあります。異変を感じたら、再度すぐに病院へ連絡を。
まとめ

冬の食材は栄養豊富で美味しいものが多いですが、猫にとっては命に関わるものも少なくありません。とくにチョコレートやネギ類は、ほんの一口でも危険です。
食卓を囲むときは猫が近づけないようにし、「かわいいから少しだけ」の気持ちはぐっと我慢を。猫には猫専用のおやつやフードで、季節の幸せを一緒に楽しみましょう。