猫が飼い主さんの肩に乗る3つの理由とは?

猫が肩に乗る理由は、高い場所で周囲を確認したい、安心したいなど複数あります。また、飼い主さんの反応を見て「肩に乗れば構ってもらえる」と学習している場合もあります。ここではそれぞれの理由について詳しく解説していきます。
1.飼い主さんのそばにいたい・安心できるから
猫にとって飼い主さんの肩は、ただ高い場所というだけでなく「安心できる存在に密着できる特別な場所」です。
例えば、飼い主さんの体温、心音、呼吸のリズムは、猫にとって大きな安心材料になります。特に子猫や不安を感じやすいタイプの猫は、落ち着きたいときに本能的に飼い主さんの体に触れて安心を得ようとしている場合もあるようです。
また、飼い主さんの肩は外敵に襲われる心配がなく、猫にとって非常に安全な場所と言えます。
飼い主さんが動いていても肩に乗り続けることがありますが、これは信頼されているからこそです。
2.高い場所に登りたいから
猫が飼い主さんの肩に乗りたがるのは「高い場所から周囲の安全を確保したい」という本能的な欲求からだと考えられます。肩は家具よりも高すぎず低すぎず、さらに動きながら視界が変わるため、猫にとっては刺激が多い絶好の観察ポイントになるのでしょう。
室内にキャットタワーや棚などの高くて登れる場所がない場合、その代わりとして飼い主さんの肩に上る猫もいます。
また、飼い主さんが立ち上がることで視点が一気に高くなるため、猫にとっては「手軽に高所へ移動できる手段」として学習することもあります。
3.飼い主の注意を引きたいから
猫が飼い主さんの肩に乗る理由のひとつに「もっと自分を見て」というアピールがあります。猫は日常的に飼い主さんの反応を観察しており、肩に飛び乗った際に笑われたり撫でられたりした経験があると「肩に乗れば注目してもらえる」と学習します。
そのため、猫によっては飼い主さんが忙しそうにしているほど、あえて肩に乗ることがあります。これは単なるイタズラではなく、構ってほしい、遊びたいなど、猫なりのアピールです。
また、普段から甘え下手な猫ほど、こうした大胆な行動で気を引こうとするケースがあります。飼い主さんに構ってほしいけども、どうしていいのかわからなくて、とりあえず肩に乗ってみた、という感じでしょう。
肩に乗ろうとする猫への対応はどうする?

猫が肩に乗るときは、安全に配慮することが大切です。バランス感覚に優れているとはいえ、猫はふいに体勢を崩すことがあります。落下しても安全な場所で乗せるようにし、危険なときは降りるように促しましょう。
また、愛猫がなぜ肩に乗りたがるのかを探り、その理由に合った対処を行う必要があります。飼い主さんのそばにいたい、注意を引きたいといった心理がある場合は、単純にコミュニケーション欲求が高まっていると考えられます。日常的に遊ぶ時間や触れ合いの時間を確保し、猫が安心して甘えられる環境をつくってあげることが必要です。
一方、室内に高所が不足しているため肩に登っている可能性もあります。キャットタワーや棚など、登って休める場所をいくつか用意してあげましょう。
まとめ

猫が肩に乗る理由には、甘えたい気持ちや安心を求める気持ち、遊びたい欲求、構ってほしい気持ちなど、いくつかの思いが考えられます。いずれの理由でも、飼い主さんがそのサインを理解し、無理のない範囲で応えてあげることが大切です。
また、肩に乗せるときは手を添えて支え、降ろすときもできるだけ低い位置で優しくサポートして、安全に移動できるように気を配ってあげましょう。