猫に与えるのは避けるべき「危険なキャットフード」の特徴4選

1.正体のわからない「肉のカス」が多いフード
キャットフードの原材料欄に、「肉類(チキンミール、副産物など)」のようにあいまいな表現が最初の方に書かれている場合は注意が必要です。
ミールや副産物といった表現は、本来猫が必要とする新鮮な肉の塊ではなく、肉を加工した後の骨、皮、内臓などの残りカスを混ぜて粉にしたものを指すことがあります。
メーカーによって異なりますが、これらのカスは安価で、猫の体が必要とする良質なタンパク質や栄養が少なく、消化も良くないため、猫の健康維持には向いていないと言われることもあります。
原材料の一番最初には、「鶏肉」「牛肉」といった具体的な名前の新鮮な肉が書かれているフードを選ぶことが重要です。
2.多すぎる「穀物」や「添加物」が入ったフード
猫は、トウモロコシや小麦などの穀物を加熱処理されていれば消化できますが、摂りすぎには注意が必要と言われています。
そのため、フードに穀物が多量に含まれていると、うまく消化できず、お腹の調子を崩したり、アレルギーの原因になることがあります。
また、不必要な着色料や香料、大量の保存料といった化学的な添加物が多く入っているフードも避けるべきです。これらの添加物は、見た目や匂いを良くして飼い主向けに作られているだけで、猫の体には何の役にも立たないどころか、体に負担をかける原因になります。
3.「着色料」で色をつけただけのフード
フードにカラフルな色がついていると、見た目が良く、おいしそうに見えるかもしれませんが、これはほとんど飼い主のために色づけされているものです。
猫は、人間のように色を鮮やかに区別することが苦手なので、フードの色で食いつきが変わることはありません。着色料は、栄養の面で猫にメリットが全くないのに、化学的な成分を猫の体に入れてしまうことになります。
フードの本来の素材の色を活かしている、茶色やベージュのシンプルな見た目のフードこそ、猫の健康を考えて作られたフードである可能性が高いです。
4.防腐剤を使ったフード
フードを長持ちさせるための防腐剤として、「BHA」「BHT」「エトキシキン」といった化学合成された薬品が使われていることがあります。
一般的に販売されているフードは法定基準内の添加物が含まれている場合もありますが、安全なフードを選ぶためには、これらの化学薬品が使われておらず、「天然のトコフェロール(ビタミンE)」など、自然の成分で酸化を防いでいるフードを選ぶと良いでしょう。
有害なフードを避けるための「選び方のポイント」

「ミートファースト」一番最初に肉の名前があるかチェック
良いキャットフードのパッケージ裏に書かれている原材料名は、使用量が多い順に並べられています。
猫は肉食動物なので、原材料の一番最初には、鶏肉や魚などの具体的な肉や魚の名称が必ず記載されているフードを選びましょう。
これが、「ミートファースト」と呼ばれる大切なポイントです。もし、一番最初に「穀物」「トウモロコシ」「副産物」といった肉ではないものが書かれていたら、そのフードは猫の体に合った栄養バランスではないと考え、避けるようにしてください。
原材料はシンプルなものを選ぶ
原材料の種類があまりにも多いキャットフードは、猫の体に不必要な添加物や消化しにくい材料が多く含まれている可能性が高くなります。
猫に必要なのは、良質な肉や魚をメインに、それを補う程度の栄養素だけです。原材料のリストを見て、知っている単語や具体的な食材名が多いほど安心です。
逆に、専門用語や化学的な名称がずらりと並んでいるフードは、猫の体には負担が大きい可能性があるため、選ばないように心がけましょう。
「総合栄養食」と書かれたものを選ぶことの重要性
キャットフードには「総合栄養食」「一般食」「間食」など、いくつか種類があります。
この中で、「総合栄養食」と表示されているフードは、猫が水とそのフードだけで生きていけるために必要なすべての栄養がバランス良く含まれていることを意味します。
毎日の食事のメインとして与えるフードは、必ずこの「総合栄養食」と書かれたものを選ぶようにしてください。
「一般食」や「間食」は、水分補給やおやつとして与えるものであり、それだけでは猫の健康を維持できないため、注意が必要です。
まとめ

猫の健康は毎日の食事で決まります。
原材料表示を確認し、良質な肉が主原料で、不要な添加物や穀物が少ない「総合栄養食」を選ぶことが、飼い主として猫にできる最も大切な健康管理です。
安心できるフード選びで、大切な猫の元気な毎日を守りましょう。