1.飼い主さんの異変を察知しているから

猫は察知能力が非常に高い生き物として知られており、なかでも飼い主さんの「いつもと違う」には敏感に反応します。
声を出して泣いたり、部屋に引きこもってしまったりと、飼い主さんの普段見ない姿に違和感を感じるのです。
猫は人のように、感情が動かされて「泣く」という行動を取ることはありません。
ですので「悲しくて泣いている」と理解することまでは、どうしても難しいでしょう。
それでも猫がそばにきてくれたという事実だけで、多くの飼い主さんの気持ちを温かくさせるはずです。
2.お世話を待っているから

悲しみに暮れていても、猫との日常が止まることはありません。
時間が経てば猫もお腹は減りますし、トイレのお掃除も必要です。
そんなときに猫が頼れるのは、あなたしかいません。
「ごはんがほしいよー!」と鳴いて訴えたり、じっと目線を送ったりして、あなたが行動するのを待っている可能性もあります。
なかば強制的に見えますが、猫のお世話をすること自体が気分転換につながり、不安な気持ちが少しだけ和らぐかもしれません。
実際、猫とのふれあいによって、愛情ホルモン「オキシトシン」が作用することも分かっています。
お世話を再開する前には、一度優しく抱きしめて、猫の存在を感じるのもおすすめです。
3.涙を「水」だと勘違いしているから

少し面白いことに、目からあふれる涙を「水」と勘違いしているという説もあります。
先にお伝えしたように、猫は涙の理由を正確に読み取ることはできません。
このため、あなたに近づいてペロッと涙を舐めるのは、コップの水を舐める感覚に近いようです。
つまり「慰めたい」という気持ちからくる行動ではないのが、驚きの事実・・・!
野生時代の猫は砂漠で暮らしていましたから、水は貴重で、その名残で行動に出てしまうのでしょう。
次に同じ状況が訪れたときには「水分補給されている!」と思うと、ほんの少し元気を取り戻せるかもしれません。
まとめ

猫は、泣いている意味そのものを理解しているわけではないものの「いつもと違う」あなたの変化にはしっかり気づき、何らかの反応をしてくれることが多いです。
真相がどうであっても、猫が近くにきてくれることで、気持ちが前向きになれる瞬間がきっとあるはずです。
猫との暮らしは、どんなときでも続きます。
ときには飼い主さんが泣いているのをお構いなしで、お世話を要求してくることも。
それも含めて、誰にでも見せられるわけではない感情を当たり前のように共有できることが、とても幸せなことかもしれません。