行方不明になった愛猫

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Rosie Wilsonさんには、ずっと気になっていたことがありました。以前に保護施設から引き取った子猫Gregoryのことです。生垣の中で生まれ、RSPCA(英国動物虐待防止協会)の施設に保護されていた赤ちゃん猫でした。
ところがこの猫が1歳のときに、ノーフォークにあるペットホテルに預ける途中でキャリーから逃げ出してしまい、ずっと見つからなかったのです。これが7年前のことでした。
「Gregoryのことを考えるたびに、車に轢かれてしまうなど恐ろしい出来事が起こっていないかと想像し、本当につらい気持ちでした」と彼女はいいます。
やがて彼女は1年前にシェリンガムからクローマーへ引っ越しました。路上で似た猫をちらっと見かけたときは、「まさかGregoryのはずがない」と自分に言い聞かせていたといいます。ずっとGregoryのことが忘れられなかったのです。
7年後に「発見」の知らせが

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しかし最近になって、Cromer Vets動物病院から「お宅のGregoryが見つかりました。マイクロチップ情報をもとにご連絡しています」という電話を受け、彼女はびっくりしました。もちろん、すぐに病院にかけつけました。
「待合室では本当に緊張し、また会える期待にワクワクしていました。職員に抱かれてやってきたGregoryは、とても健康で元気そうでした。すばらしいことです」と彼女はいいます。
「わたしがしゃがむとすぐに近寄って来て、自分の顔をこすりつけてきました。この猫は小さいときから勇気があって自信たっぷりの性格です。だからこそ7年の間、どんなに辛いことがあっても、たくさんの優しさに助けられながら生き延びてきたのでしょう」
地元の人々の親切を受け、生き延びた猫

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同病院のEmma Broughton主任獣医師によると、Gregoryは地元の住宅を繰り返し訪れていたといいます。やがて近所の事業所スタッフが世話をするようになり、「まるでそこの家具の一部」のようにみんなから親しまれていたといいます。人々は「迷い猫」のポスターを貼りだして探しましたが、飼い主は見つかりませんでした。
「このためマイクロチップのスキャンをしてもらうのが最善だと判断し、この病院へ猫を連れてきてくれました。スキャンしてみると、確かにマイクロチップが埋め込まれていたのです」とEmmaさん。
でも迷子になって動物病院や保護施設に連れてこられる猫の中には、マイクロチップが埋め込まれていないケースも多いのだそうです。
彼女は「飼い主さんには、連絡先の変更や引っ越しの有無など、マイクロチップの情報が最新の状態になっているかをあらためて確認してほしいですね」と呼びかけています。