濡れている猫を『上手に乾かす方法』4選

シャンプー後や思わぬアクシデントで猫の体が濡れているとき「素早く乾かせたらいいのになぁ」と思うことはありませんか?そのように感じる理由の多くは、ドライヤーの存在でしょう。
猫にとってドライヤーは、いわば天敵のようなもの。あの轟音から逃げ惑う猫をサッと乾かすのは至難の業です。毎回苦戦している飼い主さんも多いのではないでしょうか。
そんな飼い主さんのために、今回は濡れている猫を『上手に乾かす方法』を4つ紹介いたします。時短テクニックや、便利グッズも紹介していくのでご覧ください。
1.水気をよく拭き取る

髪を乾かすシチュエーションを思い出してみてください。びしょ濡れの状態からドライヤーをかけるよりも、ある程度水気がない状態からスタートしたほうが早く乾きますよね。
実は、猫にも同じことが言えるのです。猫が苦手とするドライヤーを当てる前に、よく水気を拭き取ってあげてください。その際に、マイクロファイバーや速乾性のタオルを使用すると、更なる時短効果が期待できるでしょう。
拭き取る際のコツもあります。それは体を包み込むようにそっとタオルを当てることです。一見するとガシャガシャと無造作に拭き取るほうが早いように思えますが、効率よく水分を吸収するという意味では逆効果になってしまいます。
タオルドライをする際は、優しくタオルを押し当てるようにしてみてください。
2.タオルを当てたままドライヤー

さらに使用したタオルはそのまま外さずに、上からドライヤーを当ててみてください。水分が蒸発することで気化熱が発生し、乾きやすくなります。
また、大きめのタオルであれば顔周辺(特に耳元)を覆うように包んであげましょう。猫は耳や目が塞がれた状態になると安心する習性を持っています。苦手なドライヤーから保護する形になるので抵抗も少なくなり、時短につながります。
ちなみにタオルを被せておくことによって、やけどや被毛に加わるダメージからも守ることができます。
3.布団乾燥機を利用する

もしご自宅に布団乾燥機があれば、ドライヤーではなく布団乾燥機で乾かしてみてください。筆者が長年X(旧Twitter)でつながっている、長毛猫の飼い主さんが教えてくださった方法です。
その方いわく、ドライヤーよりも風量が穏やかでかつ音が静かなのだそう。この方法に切り替えてから、お互いにストレスが軽減したと仰っていました。
布団乾燥機の風はドライヤーのような威力はないものの、それが逆に猫には優しくて良いのかもしれませんね。また、熱風が一点集中で直撃することもないので安心です。
4.ドライヤーを固定する

流石に布団乾燥機はないというご家庭では、やはりドライヤーを使うのがベターな方法になるでしょう。そこで最後に、1人でも効率よく乾かす手段を紹介いたします。
- スタンドで固定する
- ない場合は服の中にドライヤーを通し胸部で固定する(飼い主さんのやけど注意)
要は両手が空くようにすればOKです。片手で保定しながら乾かすよりも時短になります。
ちなみにドライヤーの温度は85℃程度になるように調節してください。それよりも高い温度ではやけどをする恐れがあります。そして、愛猫に当てる前に飼い主さんの手首に当てて温度を確かめるようにしてください。
まとめ

今回は、猫を素早く上手に乾かす方法を4つ紹介いたしました。
猫の毛は濡れたまま放置すると、生乾き臭の原因になる他、皮膚トラブル(フケ・痒み・皮膚炎など)を招く恐れがあります。これらのトラブルを防ぐためにも、しっかりと乾かしてあげることが大切です。
最後に小さなコツをもう1つ。日頃からドライヤーの音に慣れさせておくこともストレス軽減につながり、時短へとつながっていくでしょう。飼い主さんが使用する際は、同じ空間の遠い場所から音を聞かせ始め、徐々に近い位置で音を鳴らすようにしてみてください。
今回ご紹介した内容が、皆様の猫ライフのお役に立てれば嬉しいです。