猫が『捻挫』をしたときにみせる3つの仕草 病院に行くべき症状から応急処置の方法まで

猫が『捻挫』をしたときにみせる3つの仕草 病院に行くべき症状から応急処置の方法まで

家の中にいても、思わぬケガは起こりやすいもの。猫も捻挫をすることがあります。猫が捻挫をしていたら、どのような仕草が見られるでしょうか?病院に行くべきか迷ったら?応急処置はどうしたらいい?ここでは、そんな疑問について解説します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1.足を上げて歩く

包帯を巻いた前足を持ち上げる猫

猫が足を捻挫すると、足を上げて歩くようになります。地面に足がつくと痛みがあるためです。歩くのを嫌がることもあります。

片足を上げて歩いていたり、歩きたがらないときは捻挫をしているかもしれません。ただ、足をつかないようにして歩くのは、骨折の可能性もあるため、注意が必要です。

また、足を上げて歩くことで、他の足や関節に負担がかかってしまうことがあります。

2.歩き方が不自然

包帯を巻いた後ろ足を上げる子猫

痛みがあるので、足を引きずったり、かばいながら歩くなど、不自然に見えます。歩いている姿がいつもと違うと感じたら、捻挫をしているかもしれません。 高いところに上らない、段差を超えられない、などもサインの一つです。

普段は甘えん坊の猫でも、飼い主さんが触れようとすると嫌がったり、怒ったりすることもあります。

3.頻繁に舐めている

後ろ足を舐める猫

猫がよくグルーミングをするのは普通のことです。しかし、同じ箇所を何度も繰り返し舐めている場合は、そこに痛みがあったり、違和感を覚えている可能性があります。

患部が赤く腫れたり熱を持っていたら、捻挫かもしれません。ただ、猫は被毛に覆われているため、見た目ではよくわかりませんね。患部を触ってみて嫌がったり怒ったりする場合は、痛みがあると考えられます。

捻挫かなと思ったら?

猫に包帯を巻く獣医師

捻挫は、関節をつなぐ靭帯が引き伸ばされたり、損傷することによって痛みや腫れなどの症状が見られるケガです。人間では手首や足首を捻挫したなどと、よく聞きますね。

猫も同じように捻挫をすることがあるのです。高い所からの落下、ジャンプの失敗、ドアに挟まれるなどが原因となることがあります。

捻挫をしたときの仕草が見られたら、基本的にはすぐに病院に相談をしましょう。勝手な判断で様子見をしてしまうと、悪化することがありますし、捻挫ではない可能性もあるので、注意してください。

まとめ

前足を舐める猫の下から見た姿

猫が不自然な歩き方をしていたり、いつもと違う様子が見られる場合は早めに動物病院を受診しましょう。

室内で生活していても、走り回ったり、高い所へ登ったりする猫はケガをすることがあります。フローリングで滑ったり、キャットタワーからの落下が原因のことが多いですが、ドアに挟まれたり、飼い主さんに踏まれて捻挫してしまうなんてことも。

安全な環境を整えると同時に、人間の側が注意し、猫の捻挫を防ぎましょう。

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