猫が『ご飯を食べながら鳴く』4つの理由 満足しているサインなの?

猫が『ご飯を食べながら鳴く』4つの理由 満足しているサインなの?

ご飯を食べながら「にゃっ」と鳴く愛猫の姿に思わずほっこりしたことはありませんか?しかし、その小さな声には、猫のいろいろな感情が隠れているようです。そこでご飯中に猫が声を出す4つの理由を紹介します。

1.おいしい!嬉しい!

ご飯をガツガツ食べる猫

人間がおいしいものを食べて気持ちが高まるように、猫もご飯がおいしいとつい声を出してしまうことがあります。

鳴き声の特徴は、「ウニャウニャッ」や「ウミャッ」など、短いもの。
つい声が出てしまったという感じの鳴き方です。飼い主さんが耳にすると「うまうま」「旨い!」と聞こえる場合もあるようですが、猫は言葉が話せないので、それは気のせいです。

なお、「おいしいからもっと欲しい」と感じているときにもこの鳴き方をする可能性があります。猫はご飯をおねだりするときやかまってもらいたい時に、まるで言葉を喋るかのように「ウニャウニャ」声を出すことがあるからです。

ちなみに、この短い鳴き方は子猫時代にも聞かれるもので、意味としては「おいしいよ」「嬉しいよ」と解釈します。

2.食事中の姿を見守ってもらいたい

舌なめずりする猫

猫は本来、食事中の姿を見られたくない動物です。それは、かつて猫は野生に生きていたため、安全な場所で食事をするという習性があるからと考えられています。

しかし、常に安全な場所で落ち着いた生活を送っている現代のイエネコたちの中には、野生の本能をくつがえす猫もいます。ご飯を食べる前に「ニャーン」と呼びにきたり、「餌場に着いてきてね」と言うかのように、先導するケースもあります。

その前後の動きを観察していると、「食事中の姿を見てもらいたい」と思わせるような行動だとか。

もしかしたら、自分が安心して食事ができるように、飼い主さんに見守っていて欲しいという心理があるのかもしれませんね。

ただし、「自分の食事時間に飼い主さんを呼び出すと高確率でかまってもらえる」と学習している場合も、このような行動をとる猫がいます。

いずれにしても、飼い主さんへの愛情があふれている証拠でしょう。

3.ストレスや不安

警戒しながらご飯を食べる猫

猫は、不安やストレスを抱えている状態だと、食欲が落ちて食べなくなることが多いです。しかし、「少し不安があるけれど食べたい気持ちもある」という場合に、食べながら鳴くことがあります。

たとえば、フードを新しく変えたときや、周囲が騒々しいとき。「うーん」とか「みゃー」と、声に警戒のニュアンスが感じられるときは、不安を鳴き声で表現しているのかもしれません。

4.体調不良のサイン

物を言いたげにご飯を食べる猫

人間でも、痛かったり苦しかったりすると、つい声が出てしまうものです。猫も同じで、食事中に出す声は体調不良のサインである可能性もあります。

たとえば、口内炎によって口の中が痛かったり、歯肉炎や歯の痛みを感じていたり、また消化不良で、気持ちが悪かったり不快だったりする場合もあります。

いつもと違う声や、苦しそうな仕草をしているときは注意が必要。場合によっては動物病院に連れて行くことも視野に入れましょう。

まとめ

食事に満足する子猫

猫がご飯中に鳴くところを見ると「声が出ちゃうほどおいしいのね!」とほほえましく感じる飼い主さんも多いでしょう。確かに、鳴き声によっては、喜びや満足のサインである場合もあります。

しかし、猫の鳴き声はとても繊細で、喜びだけでなく不安や不満といった感情も同時に表現することがあります。

そのため、猫のご飯中の鳴き声を単純に「おいしいサイン」とだけ受け取るのではなく、鳴き方や声のトーン、表情、体の動きなども合わせて観察することが大切です。したがって、必ずしも「満足」ではなく、不安や不満も隠れていることを覚えておきましょう。

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