猫と『遊ばないことで起きるトラブル』3つ 信頼を失ってしまうかも?遊び方のコツまで解説

猫と『遊ばないことで起きるトラブル』3つ 信頼を失ってしまうかも?遊び方のコツまで解説

猫とふれあう時間はとても幸せです。しかし、時間が取れなかったり、おもちゃに興味を持ってくれなかったり、猫と遊ぶ時間が少なくなっていませんか?猫が遊ばないことで起こるトラブルや、遊び方のコツを解説します。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

猫にとって遊びは欠かせない

おもちゃを引っ張る長毛の猫

猫は狩りをして獲物を捕まえて食べる動物です。室内で暮らす猫は狩りをしなくても、飼い主さんからごはんをもらうことができます。

しかし、猫には本能的に狩りをしたいという欲求があり、遊ぶことで狩りを疑似体験して欲求を満たしています。そのため、猫にとって遊びはとても大切です。

遊ばないことで起こるトラブル

寝そべる猫

1.ストレスによる問題行動

エネルギーを発散し切れず、飼い主さんが寝ている夜中に走り回ったり、ものを壊したり問題行動につながることがあります。また、噛み癖やひっかき癖が強くなったり、夜鳴きがひどくなったりするケースもあります。

2.飼い主さんとの信頼関係の悪化

飼い主さんと遊ぶことはコミュニケーションになり、遊ばない状態が続くと、猫と飼い主さんとの信頼関係が築けなくなるおそれがあります。構ってくれない人には、猫も積極的に関わろうとしなくなるからです。

よって、飼い主さんに懐かなくなってしまう可能性もあります。

3.運動不足による健康リスクの増加

遊ぶことは運動でもあります。そのため、猫の運動不足は人間と同じで、肥満につながるおそれがあります。

肥満で体重が増えると、関節にかかる負担が大きくなり関節炎を引き起こしたり、糖尿病などの病気のきっかけになったり、健康リスクが増加します。

しかし、肥満の状態で激しい遊びをすると、関節や循環器などに負担がかかることもあります。愛猫にとって適切な運動量などはかかりつけの先生に確認してみてください。

猫と遊ぶコツ

猫じゃらしを見る2匹の猫

短時間でOK

猫は持久力がないので、1回の遊びは5~15分、1日に数回遊びの時間を設けて、集中して行えば大丈夫です。おもちゃを獲物のように動かし、遊びの最後は、猫におもちゃを捕まえさせることで達成感を感じさせてあげられます。また、飼い主さんの遊べる時間帯で問題ありません。

猫の好みに合わせる

猫によっておもちゃの好みが違います。猫じゃらし、ボール、釣り竿タイプなど、猫が好みのおもちゃを中心に数種類をローテーションして使うと飽きずに遊んでくれます。

また、猫の遊び方は年齢によっても変化します。子猫や若い猫は活発に遊びますが、老猫になってくると遊び方がおとなしくなる傾向があります。

老猫はおもちゃで遊ばないように見えるかもしれませんが、目で追ったり、前足を伸ばしたりして静かに楽しんでいる場合もあります。

遊びのタイミング

猫の遊びは「狩り」です。食事前に遊ぶことで、本能的な欲求が満たされ、食事の満足感も増すと言われています。また、飼い主さんが寝る前に遊んであげることで、エネルギーを発散して猫も安心してぐっすり眠ることができるでしょう。

まとめ

人が持った猫じゃらしを取ろうとする猫

猫にとって遊びは大切なことであり、遊ばないことでトラブルが起こる可能性があります。そして、遊ぶことで猫の健康維持や飼い主さんとの関係を良好にすることにつながります。猫を満足させてあげられるようにコツを取り入れて遊んでみましょう。

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