ドラマ「フレンズ」の登場人物名をもつ子猫たちが、幸せに向けて新たな一歩を踏み出す 英国スコットランド

ドラマ「フレンズ」の登場人物名をもつ子猫たちが、幸せに向けて新たな一歩を踏み出す 英国スコットランド

ごみ処理場に捨てられた6匹の子猫。衰弱して感染症もありましたが、治療とボランティアの手厚い世話で、健康とともに人間への信頼をも回復しました。ドラマ「フレンズ」の登場人物のように、これから猫たちは新たな生活へと踏み出すのです。

弱った子猫6匹を発見

無防備な子猫たち

画像はイメージです

2025年5月27日、スコットランド南部のごみ処理場「Eyemouthリサイクル・センター」で、ごみの中に生後4週間ほどの子猫6匹が捨てられているのが見つかりました。

体はノミや回虫だらけで、痩せて栄養失調状態だった子猫たちですが、Borders Pet Rescueが保護して手厚い世話を続けました。

オス3匹、メス3匹の子猫たちは、有名な90年代の人気コメディドラマ「フレンズ」の登場人物にちなんで、それぞれJoey、 Ross、 Chandler、 Phoebe、 Monica、Rachelと名付けられました。ドラマに描かれたような強い友情の絆を持ち続け、視聴者にもたらしてくれた笑いを体現するような猫たちになってほしい…との願いからです。

やがて人間を信じるように…

人間になでられ、うれしそうな子猫

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リサイクル・センター長のKim McNeillさんは、次のように話しています。

「発見されたとき、子猫たちは重度の栄養失調のうえ、目には感染症があって相当痛そうでした。みんな怯えていて、衰弱し、当然のことながら人間を恐れていました」

さっそく獣医らが子猫たちの目と寄生虫の治療を行ったのです。

「でも子猫たちには薬以上のものが必要でした。時間と忍耐、そして愛情です」とKimさん。

「幸いなことに、すばらしい里親ボランティアが手を差し伸べてくれて、子猫たちに安全で快適な環境を与えてくれました。このため子猫たちは人間を信じるようになったのです。その後数週間かけてゆっくりと自信をつけ、遊び方を学び、家庭の温もりを体験しました」

新たな猫人生に向けて

籠に入った子猫たち

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ボランティアのもとで約1ヵ月を過ごした後、子猫たちは「健康で個性豊か」に成長しました。さっそくBorders Pet Rescueが飼い主探しを始めたのです。

「フレンズ」のドラマ中、Phoebeがギターを弾きながら歌ったのが「Smelly Cat」(臭い猫)という曲です。これは飼い主から無視され捨てられる猫を歌ったものでした。

歌と同じように捨てられた子猫たちのことをソーシャルメディア上で知った人々は、医療費として多くの寄付金を送ってくれました。飼い主探しについても、ネット民が応援してくれたといいます。

「6匹の子猫全員に、すばらしい家庭が見つかりました。それぞれが愛と喜びに満ちた新たな猫生を歩み始めたことを、心からうれしく思います」とKimさん。

出典:'Smelly cats' in rubbish dump named after TV's Friends

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