猫が『置いてあるものを落としたくなる』4つの心理 もしかして、わざとやっている?

猫が『置いてあるものを落としたくなる』4つの心理 もしかして、わざとやっている?

テーブルや棚の上にあるものに前足でちょいちょいと触る猫の姿には、可愛らしさが詰まっています。しかし、ときどき落としてしまって、飼い主さんを困らせることも。今回は、猫がものを落とそうとする行動に隠された心理を紐解きます。ご紹介する4つのパターンのうち、あなたの愛猫はどれに当てはまるでしょうか?

1.好奇心でいっぱい「置いてあるものを調べたい」

猫の置物に触る猫

猫が前足でものを触るのは、本能に基づく自然な行動です。

猫は狩りの際に、捕まえた獲物が生きているかどうかを、実際に触って確かめていました。

その名残で、獲物でなくても「これはいったい何?」「安全?」と調べようとするのです。

ぷにぷにとした肉球にはたくさんの神経が通っており、ものの状態を感じ取るセンサーの役割も果たしています。

そうして夢中で調べているあまり、うっかり落としてしまうことがあるのでしょう。

もしくは、“あえて”落として「どんなふうに動くの?」「どんな音がするの?」と確認している可能性もあります。

2.確信犯かも?「飼い主さんに反応してほしい」

ペンに噛みつく猫

置いてあるものをわざと落とすのは、飼い主さんの気を引くための作戦かもしれません。

よくあるのが、作業に集中している飼い主さんに構ってもらいたくて、ペンや消しゴムを落とすシーン。

このとき「ダメ!」と伝えても、猫は悪いことをして叱られていると理解できず、むしろ反応してもらえたと受け取ることがあります。

そうなると「ものを落として、反応させる」という負のループに陥ってしまうことも。

ただの構ってサインであれば、クセにならないように無反応でいるのがベターです。

一方で、ゴハンや遊びなどの要求として落とすこともありますので、そのときの状況に応じて対応してあげましょう。

3.ちょうどいいものを発見!「遊びたい」

ねずみのおもちゃを落とす猫

小さいサイズのものは、猫にとっては「ちょうどいい遊び道具」に見えることがあります。

ターゲットにされると、インテリアだろうが何だろうがお構いなし。

落としたり転がしたりして遊び、気づけばベッドの奥に入り込み、行方不明になることもしばしばです。

こうした行動は、日常の遊びや刺激が足りていない場合に見られがちなので、遊ぶ時間は十分つくってあげましょう。

また、誤食の危険があるものや、落としたら割れてしまうものは、置きっぱなしにしないよう注意する必要があります。

ちなみに筆者は、どうしても置物を机に飾るのを諦めきれず、割れものではないので、愛猫に落とされるリスクを承知で飾っています・・・!

4.ここは私のテリトリー!「邪魔なものをどかしたい」

ペットボトルの蓋にちょっかいを出す猫

猫はどんなときも、自分の気持ちに正直に行動する生き物です。

ちょっと大胆ですが、猫が「邪魔」なものだと認定すれば、落として払いのけてしまうこともあります。

これには、自分のテリトリーを守りたいという思いも含まれていることがあります。

猫にとっては家そのものが「縄張り」であり、自分の通り道やお気に入りのスペースに見知らぬものを置かれては、あまりよい気持ちにならないかもしれません。

特に、今まで見たことがない新しいものや突然置かれたものに対しては、敏感に反応しやすいでしょう。

猫に不快感を与えないためには、通行を妨げないスペースに置くか、猫が触れない引き出しなどに収納することをおすすめします。

まとめ

スキマから顔を出す猫

猫が置いてあるものを落とす行動は、うっかりというよりは「飼い主さんの気を引きたい」「邪魔だから」というように、何らかの目的が背景にあることが多いです。

ただの嫌がらせではないので、強く叱ったりせずに、猫が落としてしまう理由に寄り添ってあげましょう。

例えば、日常の刺激が不足していることが背景にあるとすれば、遊ぶ時間をたっぷり取ることで改善できる場合もあります。

今後、愛猫が前足でちょいちょいする姿を見かけたら、ちょっと立ち止まって「どうして落としたいのか?」をよく観察してみましょう。

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