1.ゴキブリ

猫が口にすると危険な虫として、まず挙げられるのが「ゴキブリ」。猫にとってゴキブリは動きが素早く、格好の「獲物」。しかし、ゴキブリは病原体の温床ともいえる存在。食べてしまうと寄生虫や細菌に感染する危険があります。
また、市販の殺虫剤が付着したゴキブリを口にすると、中毒症状を起こす可能性も否定できません。猫にとっては大きなリスクとなる存在です。
2.マダニ

続いて挙げられるのが「マダニ」。草むらなどに潜むマダニは、吸血によって猫の体に大きな負担を与えます。吸血されることで貧血を起こしたり、マダニが媒介する感染症にかかる恐れがあります。
中でも「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」は、人間にも感染する人獣共通感染症。特に人と猫では致死率が高く、命に関わる病気としても知られています。散歩や外遊びをする猫は特に注意が必要です。
マダニによる感染症では、食べなくとも噛まれるだけで感染リスクがあります。
3.ノミ

ノミも猫に寄生する代表的な害虫。吸血によるかゆみだけでなく、皮膚炎や貧血の原因にもなります。また、瓜実条虫という寄生虫を媒介することもあり、猫の健康に深刻な影響を与えることがあります。ノミは一度発生すると爆発的に増えることもあるため、日頃から薬などで予防を徹底することが大切です。
4.ハチ

種類にもよりますが、ハチは刺されるだけで強い痛みや腫れを引き起こします。猫がハチを捕まえようとして口に入れてしまった場合、口の中や喉を刺されて腫れが広がる危険があります。
最悪の場合、呼吸困難などを招くこともあるため非常に危険です。また、体質によってはアナフィラキシーショックを起こす可能性も考えられます。わずかな接触でも避けたい虫といえます。
5.ヒアリ

意外と危険な存在なのが「ヒアリ」。海外から日本にも侵入して問題となっている危険な外来生物です。ヒアリは、強い毒を持つ危険なアリ。猫が誤って食べたり刺された場合、激しい痛みや腫れなどが発生する懸念があります。
特に小柄な猫にとっては致命的になる可能性もあるため、万が一、ヒアリらしき赤いアリを見かけた場合は決して近づけないようにしましょう。海外からの貨物に紛れているケースが多いため、特に湾岸地域に住んでいる場合は注意が必要です。
まとめ

猫は好奇心旺盛なので、動く虫を追いかけたり口にしてしまうことがあります。しかし、無害に見える虫であっても、実際には感染症や中毒、命に関わる症状を引き起こす危険な存在が多く含まれています。
愛猫を守るためには、危険な虫の存在を知り、できる限り接触を避ける環境を整えることが大切。普段から注意を払い、少しでも異変を感じたら早めに動物病院で診てもらうようにしましょう。