黒猫の日

8月17日が「黒猫の日」となったのは、アメリカで黒猫と暮らしていた方が、黒猫を追うように亡くなったことがきっかけでした。「世界中の黒猫と、その家族の愛を象徴する日」として、亡くなった方の命日の8月17日が「黒猫感謝の日」に制定されました。
海外では迷信のせいで黒色の保護猫は他の毛色の猫に比べて里親が決まりにくいのだそう。「世界中の保護猫シェルターにいる黒猫たちに家族が見つかるように」という願いも込められています。
黒猫にまつわる豆知識

1.毛色の秘密
黒猫は、被毛が黒色になる以外の遺伝子も持っています。白色のヒゲが生える、ところどころ白い毛がポツポツと生えている、お腹や胸に白い毛が塊で生えている、よく見るとうっすらとしま模様があるという黒猫もいます。
2.黒猫の性格
猫の毛色には、性格の傾向があると言われています。黒猫はフレンドリーで、人懐っこくて甘えん坊が多いと言われていて、他の猫とも仲良くなりやすいです。好奇心旺盛、賢い、という一面もあります。ただし、個体差があるので、警戒心が強い黒猫もいます。
3.黒猫の始まり
猫の祖先はキジトラ柄をしていましたが、遺伝子の変異によってキジトラ柄以外の黒色や白色などさまざまな毛色や柄の猫が誕生しました。1頭の黒猫からすべての黒猫が派生したという研究結果があるそうです。
4.日本の文献に初めて登場した猫
平安時代の宇多天皇の日記「寛平御記」に黒猫が登場しています。この黒猫が、日本の文献に初めて載った猫と言われているのです。寛平御記には、宇多天皇が黒猫をとても可愛がっていた様子がつづられています。黒猫を「黒い宝石」「黒龍」に例えたり「他の猫よりも素早くネズミを捕まえられる」とたくさんほめて溺愛していたようです。
5.黒猫は福猫!
13~17世紀はヨーロッパでは黒猫は魔女の使いとされて迫害を受けていました。一方、日本では黒猫は福猫として大切にされてきました。「夜でも目が見える」という理由で、魔除け、幸運、商売繁盛の縁起物になりました。
江戸時代には黒猫を飼うと結核が治るといううわさから、黒猫を飼うブームが起きたこともあったそうです。現在も黒猫の招き猫は魔除けのご利益があると言われています。ちなみに、日本で黒猫が不吉と言われているのは、明治40年頃に海外から持ち込まれた「黒猫のイメージ」が広がったことが原因だそうです。
まとめ

黒猫にまつわる豆知識をご紹介しました。黒猫の性格や歴史に関係する話を知ると、黒猫がより神秘的で魅力的な存在に感じます。黒猫について理解を深め、黒猫の日をすてきな日にしたいですね。