現地で活動するペットの救助団体

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2025年7月4日にテキサス州中部を襲った壊滅的な大洪水。多くの人命が失われましたが、同時にペットも流されてしまいました。
現地でこうした動物たちの救助活動をしている2つの保護団体は、洪水の発生以来400匹以上のペットを救助し、飼い主家族へ引き渡す努力を続けています。
「Austin Pets Alive! 」と「Kerrville Pets Alive!」はペットの救命措置、譲渡、医療サービスを提供する非営利団体で、ボランティアと協力しながら洪水被害を受けたペットの現地救助活動を行っているのです。
彼らは瓦礫(がれき)の中からRamboという名の猫を無事に捕獲しました。この白黒猫は洪水のときに行方不明になっていたのです。同じ地域でほかに3匹の猫も発見されています。これらの猫たちは、すべて家族と再会したか、再会の予定だとのことです。
愛猫が無事見つかった!

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Ramboの飼い主Cindy McCarthyさんは、愛猫と再会できて大喜びです。自宅が浸水して以来、愛猫の姿を見ておらず、亡くなってしまったのではと心配していました。しかも発見の報を受ける2日前、彼女は「Ramboによく似た猫が死んでいるのが見つかった」という知らせを受けていたのです。
7月10日になって、彼女は勇気を振り絞って自宅の瓦礫の中から、家財道具を回収しようと出かけていきました。そこに「Austin Pets Alive! 」のボランティアが加わり、「まだ生きているかもしれないので、猫を捕獲するための罠を仕掛けましょう」と言われました。
しばらく経ってから、ケージに猫が入り込んでいることがわかり、「ボランティアが猫の入ったケージを運んできたとき、『なんてことだ、Ramboだ!』と感激しました」とCindyさんは振り返ります。
今後は生活の再建を

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Ramboは健康チェックのため保護団体の施設へ移送されました。この猫は1週間も泥だらけの野外で生き延びていたため、体はすっかり汚れていました。体を清潔にして自宅に戻ったときは、とてもうれしそうだったと言います。
幸い、Cindyさんのもう1匹の猫Moも、これら2団体の救助活動によって見つかり、保護されました。
猫にも人にも大変な災害でしたが、飼い主にとっては、大事な家族がそろったことで生活再建への努力にも熱が入ることでしょう。
出典:Animal Rescue Finds 5 Lost Cats Who Survived Texas Floods and Reunites Pets with Their Families