猫の飼い主さんが『愛が報われた』と感じる瞬間5選

猫と良好な関係を築くことは決して簡単なことではありません。中には過去のトラウマから心を閉ざし、自分を守るために威嚇を繰り返す子もいます。
良好な関係を上手く築けず「心が折れそうになった」という飼い主さんもいるのではないでしょうか。それでも愛猫を慈しみ、似たような境遇の猫がいれば手を差し伸べずにはいられないという気持ちになるのは、全てが報われる瞬間があるからですよね。
今回は『愛が報われた』と喜びを噛みしめるシチュエーションを5つ紹介いたします。
まさに猫たちがくれるご褒美タイムのようなひととき。愛猫と出会った当初を思い出してみてください。
1.『ニャーン』と甘えた声で鳴いてくれた

お迎え当初は先が見えないほど威嚇していた猫が、『ニャーン』と甘えた声を発した時に真っ先に感じるのは安堵ではないでしょうか。
まさに報われたと思える瞬間です。
しかし、今現在シャーシャー猫と呼ばれる威嚇がメインの猫と奮闘中の方はしんどい最中でしょう。どうか諦めず、毎日声をかけ続けてください。
時間はかかるかもしれませんが、いつの日か『シャー』から『ニャーン』に切り替わる日が来るはずです。
2.スリスリしてくれた

愛猫が初めて擦り寄ってくれた瞬間を覚えていますか?筆者の場合、最も警戒心が強かったメスのキジトラ猫は、お迎えして1ヶ月ほど経った頃でした。
ひたすら空気のように振る舞いつつも時々声をかけ、食事やトイレのお世話を懸命に続けた結果、今ではすっかり甘えん坊になりました。気が向いた時には1時間以上、膝に乗り続けます。
根底にある警戒心が解けた瞬間も嬉しいものですが、やはり実際に甘えてくれるようになると別格です。
3.無防備な姿を晒すようになった

猫は心から安心できる環境でない限り、無防備な姿を見せることはありません。例えば床に寝転がる、飼い主さんにお尻を向けるといった姿です。
気づくと愛猫がそばにいてくつろいでいたり、あちこちに転がっていてうっかり踏みそうになったりしますが、この光景はまさに笑みがこぼれる瞬間でしょう。
4.何かと気遣ってくれるようになった

飼い主さんが落ち込んでいたり、体調を崩して寝込んでしまったりしたときに気遣うような姿を見せてくれるようになります。いつもはワガママな愛猫が空気を読んで静かにしていたり、そっと寄り添って見つめてきたり、獲物(おもちゃ)を持って見舞いに訪れるなどです。
この行動の真意は、不安や非常事態に対する恐れですが、育てている身としてはほっこりする瞬間ですよね。
筆者の愛猫たちも、風邪で寝込んだ際は代わる代わる枕元に来て、喉をゴロゴロ鳴らしてくれます。もしかしたら一種のストレス反応なのかもしれませんが、こちらは癒されます。
このように、気遣いに似た行動が見られる時も報われる瞬間ではないでしょうか。猫は母性本能が強い動物のため、基本的には愛情深い面を持っています。
5.苦労して設営したタワーに登ってくれた

キャットタワーを購入したのに「全然使ってくれない」「見向きもされない」と悩む飼い主さんも多いのではないでしょうか。そんな中、ようやく猫が自分からタワーに登ってくれた時の感動は、言葉にできないほど嬉しいものです。
筆者自身、猫たちの運動不足やストレス解消、将来的な介護予防のためにキャットタワーを導入した経験があります。解読が難しい説明書と格闘しつつ、弟と一緒に2時間半かけて設置しました。
正直なところ「気に入ってくれるだろうか」「使ってくれなかったらどうしよう」と不安な気持ちもありました。しかし、いざ完成した瞬間、愛猫がピョンと飛び乗って遊び始めた時は、兄弟そろって「良かった」と安堵の声が出たほどです。
キャットタワーは、猫にとって快適な遊び場やくつろぎスペースになるだけでなく、上下運動を促すことで健康維持にもつながります。
最初は使ってくれなくても、タワーの位置を変えたり、マタタビを振りかけたり、おやつで誘導したりと、ちょっとした工夫で興味を引けることもあります。
自分が選んだアイテムを猫が気に入ってくれた時の喜びは、飼い主にとって大きなモチベーションになりますよね。
まとめ

猫と暮らす中で、『愛が報われた』と思う瞬間を5つ紹介いたしました。共感できるもの、未来に希望が持てたものはありましたか?
心が通った瞬間は、まさに愛猫からのご褒美タイム。猫は気まぐれなので、その一瞬一瞬を噛みしめてください。