患者やスタッフに大人気の「病院猫」、誘拐されるも無事帰還!地元メディアやSNSも事件解決に協力 豪

患者やスタッフに大人気の「病院猫」、誘拐されるも無事帰還!地元メディアやSNSも事件解決に協力 豪

2018年からEpworth Richmond病院に通い続け、患者やスタッフに人気の猫がいます。この猫が誘拐されて行方不明になったときは、地元のマスコミやネット民が協力して情報を集め、無事に取り戻すことができました。 

病院入口を巡回する猫

病院の看板

画像はイメージです

オーストラリアにあるEpworth Richmond病院には、有名な「病院猫Elwood」が通ってきます。

「地元の伝説的存在」であるこの猫は、2018年から病院入口を巡回して通行人に挨拶をしたり、日当たりの良い庭で日光浴をしたりして、患者や職員、医師などに喜びをもたらしてきました。

2020年にElwoodは病院警備チームのIDバッジを交付され、世界中から注目を集めました。コロナ禍のロックダウン中に「警備責任者」というバッジをつけて帰宅した愛猫を見て、飼い主のJulietteさんはびっくりしたそうです。このニュースは米国やドイツ、英国、インドなど、世界各地で話題になりました。

「うちでは愛猫の名前をGoogleで検索して、世界中のニュースに登場するのを見て楽しみました。おもしろい体験でしたね」と笑うJulietteさんです。

突然行方不明になった!

行方不明猫のポスター

画像はイメージです

ところが2025年6月、Elwoodが突然行方不明になってしまったのです。

その知らせはすぐに広まりました。ラジオ番組「3AW Drive」の司会者Jacqui Felgateさんが猫の帰還を求めるキャンペーンを立ち上げ、SNS上では多くのファンがこれに協力しました。

約1週間後、14歳のオス猫Elwoodが「3歳のメス猫」としてオンラインで販売されていたことがわかりました。何も知らずに購入したカップルは、地元の動物病院でマイクロチップをスキャンしてもらったことで猫の身元を確認し、すぐにJulietteさんに連絡してくれたのです。

「行方不明になったときも見つかったときも、たくさんの応援メッセージをいただき、とても感動しました」という彼女です。

Elwoodは自宅に帰ったときは少し動揺していて、すぐに丸くなって眠ってしまいました。でも翌日には元気を取り戻したということです。

今日も元気に巡回へ

トラッカーをつけた猫

画像はイメージです

「Elwoodはごく普通の猫です」というJulietteさんと夫のAndrewさん。

2人は、14年前にRSPCA(動物虐待防止協会)に保護されて譲渡先が見つからなかった2匹の子猫を引き取り、ElwoodとJakeと名付けました。当時小学生だった娘たちは大喜びしたといいます。

自宅ではElwoodはあまり家族に甘えません。きっと病院でたくさん愛嬌をふりまき、人々にかわいがられて満足しているからでしょう。

「弟のJakeの方が人懐っこく、家にいるのが好きなタイプなのです。Elwoodは病院の庭が好きなんだと思います。庭に隠れていたり、顔を出してスタッフや患者さんになでてもらったりしています。ご飯の時間になったので呼びにいくと、患者さんから『Elwoodに会えてうれしいわ』と声をかけられることもあります」

今日もこの猫は「警備責任者」のバッジと新しく買った「位置情報トラッカー」をつけてもらい、いつもの巡回へと出かけていきます。

出典:Elwood Epworth Security Cat Has Quite 'tail' To Tell

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