『キャット』が含まれる英単語やことわざ5選 “土砂降り”“うたた寝”…猫と関係ないのになぜ?

『キャット』が含まれる英単語やことわざ5選 “土砂降り”“うたた寝”…猫と関係ないのになぜ?

世界中で長く愛され続けている、猫という生き物。「キャット」が含まれる英単語やことわざには、一見猫とは関係なさそうな言葉もたくさんあります。今回は、そのなかから厳選して5つの言葉をピックアップしました。意外な由来やつながりがありますので、いつもとは違う角度から、猫の魅力を感じることができるでしょう。

キャットが含まれる「英単語」3選

雨の様子を見つめる猫

1.土砂降り「raining cats and dogs」

「raining cats and dogs」は、直訳すると「猫と犬の雨が降る」になりますが、そんなことは現実にはありえないお話。

この表現が「土砂降り」を意味する理由のひとつに、古代神話から来ているという説があるようです。

古代神話上では、猫は「強い雨」を、犬は「嵐のような風」を呼ぶ象徴と信じられていました。そのため「猫と犬の雨が降る=ものすごい悪天候」というイメージが生まれたと考えられています。

2.うたた寝「cat nap」

「うたた寝」は英単語で「cat nap」と表現されます。実は「nap」という単語だけでも「昼寝」という意味は成立しています。

そこに寝ているイメージが強い「猫」のニュアンスがプラスされ「うたた寝(短時間の昼寝)」を意味する英単語として使われるようになったようです。

ベッドでしっかり寝るというよりは、ふとした瞬間にうとうとしてしまうような、くだけた表現です。

言葉のニュアンスからも、友人や家族などの親しい間柄で使われることが多いようです。

3.真似っこ・模倣犯「copycat」

「copycat」は「真似っこ」という軽いニュアンスで使われることもあれば、犯罪手口を真似る「模倣犯」としても使われる英単語です。

この言葉のルーツにも諸説ありますが、その1つに「猫が仲間の行動を真似る習性」からきているという説があるようです。

たしかに多頭飼いをしていると、いたずらやくつろいでいる姿勢など、仲間の猫をそっくり真似しているような姿を、よく目にします。

そんな様子を見ていると「猫=真似っこ」のイメージが結びついたのにも、なんだか納得してしまいます。

キャットが含まれる「ことわざ」2選

首輪をつけている猫

4.猫の首に鈴をつける「bell the cat」

「bell the cat」の由来となったのは、イソップ童話「ネズミの相談」です。

猫の被害に悩まされているネズミたちが、猫が来たことを察知できるよう、猫の首に鈴をつけることを考えます。しかし、誰もその役を引き受けなかったため、アイデアは実行されませんでした。

このお話からは「いくらいいアイデアが浮かんでも、実現できなければ意味がない」という教訓が伝わっています。

一方で、ことわざでは「進んで危険なことを引き受ける」という意味として使われています。

5.猫に九生あり「A cat has nine lives」

「猫に九生あり」と和訳される「A cat has nine lives」は、イギリスから古く伝わることわざです。

あの有名な「ロミオとジュリエット」のセリフにも登場するほどで、ことわざの知名度の高さがうかがえます。

人に対しては「しぶとい」「強運」といったニュアンスで使われます。

9という数字は、一説によると古代ギリシャに9人の女神がいたことに由来して「神聖な数」とされていたと言われています。

そこに、猫の高い身体能力や大胆な行動力が重なり「猫に九生あり」という表現が定着したのかもしれません。

まとめ

うたた寝している猫

「キャット」が含まれる英単語やことわざは数多く存在し、その多くが古代の神話や童話と結びついています。これは、猫が古くから人々の暮らしに溶け込んでいた証拠とも言えるでしょう。

特に土砂降り「raining cats and dogs」や、うたた寝「cat nap」は、日常でも使いやすい表現です。

今回新たに発見した猫の魅力を、日常会話で使えるネタとして、猫好きのあの人にもぜひシェアしてあげてください!

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